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【コロナから生まれたアイディア】こんな世の中だからこそ!
こんにちは。デザイナーのNagumoです。
東京では、毎日コロナの感染者100人超えた超えないと報道され、これにも慣れてきてしまいました。
しかし感染のリスクはなんら変わらないので、対策はしっかり怠らないように生活したいですね。
今回は、このコロナ禍だからこそ生まれたアイディアとデザインについてご紹介します。
スタイリッシュすぎるフェイスシールド
こちらは、ニューヨークのデザイナーJoe Doucet氏がデザインしたフェイスシールドです。
サングラスレンズとアームも一体に設計されており、斬新ではありますが洗練された雰囲気を感じます。
どこかヘルメットのようなヒーロマスクにも見えますね。近未来の住人になったかのようです。
Joe Doucet氏によると、「フェイスシールドは医療用のマスクより効果的だが、不快で扱いにくい。そこで、ただ我慢して着けるだけのものでなく実際に着けたくなるようなものを試行錯誤した。(中略)こういったデザインが感染対策を促して、私たちに待ち受けている”new normal”に適応させてくれるだろう・・」とコメントしています。
特に外国人は口を覆うことで表情が読み取れなくなるマスクなどには抵抗があると聞きます。
そこでファッション性が高く、暗いニュースが続く中でも話題になるようなクリエイティブな製品で素敵だと感じました。
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外出自粛したくなる?ポスター ※以下ネタバレを含みます
SPOILER:ネタバレ
なんということでしょう。こちらはNetflixで配信されている「ストレンジャーシングス」というSFホラードラマのネタバレポスターです。
何故こんな陰湿な嫌がらせのようなポスターが考えられたかというと、コロナによる外出自粛を啓発するため、これを街中で見た人々の行動変容を狙ったアイデアでした。広告専門学校の学生と卒業生が考案したものです。
ネタバレを見たくなかったら外出自粛を!ということですね。
ちなみに私はこのドラマ、ウォッチリストに入れて見ていなかったのでやられました。
他にも、「レナードの朝」「ナルコス」「ラブ・イズ・ブラインド」などがネタバレされています。
Spoiler alert:
— Matthew Kobach (but just got his pink Fast hoodie) (@mkobach) March 26, 2020
A Netflix spec ad that encourages people to stay home by putting up billboards of spoilers from their original programming pic.twitter.com/eG3viWvS69
Netflix公式も「クリエイティブなアイデアだ」とコメントしており、ただしこれは実際のNetflix公式ポスターではないとも指摘しています。
ビジュアルだけで訴えるものとは違い、機転を利かせた頭の良さが感じられるアイディアで、やはり広告はこういう所が面白いと感じます。
気が乗らないオンライン飲み会から緊急脱却!
皆さんもzoomやテレビ電話などオンラインでの交流が増えたことと思います。とは言えあまり気乗りしない、サボりたいなんていうこともあるでしょう。
そんな時に便利な「オンライン飲み会を緊急脱却できるマシーン」がTwitterで話題になりました。
オンライン飲み会から緊急脱出できるマシーンを作りました pic.twitter.com/gB2Ur6f21i
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) April 29, 2020
こちらはご存知の方も多いと思いますが、「月曜から夜ふかし」などにもたまに出演している藤原麻里菜さんの投稿です。
元々よしもとに所属してピン芸人として活動されていて、今では「無駄づくり」と題して実験工作や発明品の動画をYouTubeなどに投稿されています。
和気藹々と友達であろうグループで会話を楽しむ藤原さん。途中笑顔が固まるとどこかで見たことがある、あのローディング中のサークルアイコンが画面に現れ、緊急脱却できる仕組みになっています。
藤原さんは何を求めるでもなく、素直に自分の思いの丈を形にすることで多くの共感を呼べるのだと思います。
他にも、無駄だけどちょっと笑わせてくれる作品をたくさん投稿されているのでチェックして見てください。
猫を飼ってなくても会議の雰囲気を良い感じにできるマシーンを作りました pic.twitter.com/hLzVkSEqAu
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) July 20, 2020
色が変わるハンドソープ
こちらは、中国のデザイナー王子僑(ワン・ズチャオ)氏がデザインしたハンドソープです。
時間の経過とともに色が変わり、手を洗うのに十分な時間をかけられたか、可視化されるというアイディアです。
中国では、コロナの影響でデザインやアートのイベントが中止される中でもWeb上での活動が活発化しており、王子僑(ワン・ズチャオ)氏も所属する、中国の著名デザイナーが集結して立ち上げた「創造治癒 Create Cures」が話題になっています。
国際的ブランドとのコラボでもよく知られた人気の若手デザイナーが公衆衛生解決をテーマにさまざまなアイデアを発表。中国のSNS、WeChat上で拡散中です。
まだ製品化はされていませんが、衛生管理が楽しくなるような様々なアイディアが公開されており、直近でまた新たにDesign China Beijingにて発表されるようです。今後がとても楽しみです。
バスの巨大迷路
老舗観光バス会社の「はとバス」では、コロナの影響で稼働していないバス60台を使って巨大迷路ツアーが行われました。
元々バスは5分おきに外と中の空気が入れ替わる仕組みになっており、観光バスの換気のイメージを払拭してもらうのと、この換気体験だけのために車庫に来てもらうのでは芸がないということで、この巨大迷路を作ったとコメントされています。
大型バスなので車高が高く、素晴らしい駐車テクニックによって車間がギリギリのため、本格的なファンタジー映画に出てきそうな迷路で一度体験したいものです。サービスエリアの駐車場を思い出します。
制作時間は7時間、運転手が10名で作られたそう。
バスにキズが付くかもしれない大変な作業をわざわざできるのも、誰かに喜んでもらいたいという仕事のプロのなせる技だなと、コメントを聞いて感じました。
なお、このツアーは2020/9/19〜21までで、現在は終了しています。
ピンチをチャンスに
いかがでしたでしょうか。
私は、このコロナの影響で人と近い距離でコミュニケーションを取れなくなり、それによって今まで当たり前だった関わりにありがたみを感じたり、
逆境を逆手に頑張る事業を応援したり、
マスクや消毒などみんなが同じ方向へ気持ちを合わせて行動したり、
自粛のストレスを緩和するために楽しめる動画が投稿されたり、
なとなく、節度を意識した人に優しくなれるようなアイディアやデザインが増えたように思います。
ただしコロナで生まれた新しいルールによって、日本人特有の「空気を読む」「暗黙のルール」などが自粛警察など悪い方向に転ばないように気をつけたいです。
コロナが蔓延して良いことはありませんが「ピンチをチャンスに」というように、本来危機に陥ることで生まれるものの方が多いのかもしれません。
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