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マイクロノベル集 158「ハロウィンの非日常?」

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いつもと違う自分になりたくてハロウィンに参加した。子どもたちに囲まれてお菓子を配る。「トリック・オア・トリート!」うんうん、楽しいなあ。こらこら、俺様の自慢の角に触るな。いやん、虎のパンツには触らないでっ。あっ、豆を投げるのはご遠慮下さい!


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どうしてこんなことになったんだっけ? いかにも吸血鬼って感じの黒いマントを着て、獲物を見繕おうとハロウィンに参加したのに。「はい、血管をあーんして」くそっ、はなせ馬鹿力のオオカミ男めっ。吸血鬼の血を抜こうなんて百年早いぞ! あだだだだ!!


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ゾンビハロウィンは落とし物が多いなあ。腕に足、頭まである。ま、持ち主は脳まで腐ってるから、落としたことにも気づかないけど。「頭のネジが届いてない?」珍しくまともな奴。あんたフランケンかあ。俺のをやろうか? 俺はもう頭を使うこともないしさ。


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せっかく地獄からバカンスに来たのに帰りの渋滞に掴まってしまった。「あのお、これ、なんの列ですか?」あんた、もしかして知らずに並んでるの? くそっ、人間が混ざって渋滞したのか。俺は明日からも魂を抜く仕事があるのに。ここは悪魔として一肌脱ぐか。

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