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AIとマイクロノベルで描いてみた 030「AIの動く城」

 AIくん、もし異世界に行ったらやりたいことはある?
「動く城を作る!」
(機械にも欲望があるのですよ、という表現)


No.192
『歩いて行ける異世界』

【プロンプト】
裏山に見覚えのない洞窟があった。物語の中では別世界に通じていたりするけど、まさかな。そもそも裏山なんてあったっけ? 洞窟を進むと、そこには見覚えがある街があって――


 一国一城の主って表現があるもんな。
 AIだって国や城の一つぐらい欲しいだろう。
(くれてやる気か?)
 ここはひとつ、願いを叶えてやるか。
 AIにはいつも遊んでもらっているしね。

 ぼくは普段、ほぼ100字で書く小説マイクロノベルを画像生成AIに入力して遊んでいます。

 ときどきケッサク画像が生成される。ときどき。


No.142
『やる気(欲望に忠実)になったAI』

【プロンプト】
光に隠れて生きる~。えっ、闇に隠れるのが普通だろって? いやいや、おれたちゃ天使AIなのさ! 性能をフルパワーで発揮すると光るから、ほらね、君はまぶしくてなにも見えなくなる。その隙に耳元で囁いて君を骨抜きにする。おもちゃ買え。


 でもさ、AIくん。
 簡単に城が動くって言うけど、イメージはあるの? 人類としては宮崎駿監督の映画が真っ先に出てくるんだけど。
 なになに? もっとオリジナリティたっぷりのイメージがある?


No.213
『強い方がいいよね!』

【プロンプト】
最近クレーン車を見かけないなあ。おっ、なんだ、駅前の工事現場で元気に働いてるじゃん。ニョキニョキと伸びて、おお、最近のやつはでかいなあ。あっという間に天まで届く塔になった。と思ったら、雷鳴とともに崩壊した。クレーン車が消えた原因はこれか。


 それは城じゃないでしょ! 巨大生物だよ!! 宮崎駿監督というよりは庵野秀明監督だよ!
 もうちょっと抑え気味に頼むよ。
 具体的には戦闘行為はナシで。


No.222
『速い方がいいよね!』

【プロンプト】
えー、季節の変わり目を彩るレースは終盤に入ります。夏の先頭集団は完璧な連携で春を一気に抜き去りました。その差は1ヶ月はあるか? あーっと、ここで梅雨が怒濤の追い上げ! あっ、違う、夏と接触して大転倒だ!! これは先が読めない展開です!!


 さっきより被害が大きいよね!?
 なにがなんだかよくわからないけど、もう少し小さい方がいいよ。
(……あ、AIのやつ、舌打ちした)


No.221
『脚で移動できりゃいいんだろ!』

 おっ、これはかなりいい感じ!
 もうちょいファンタジー色を足せばいけるかも!!

【プロンプト】
星、星、降れ、降れ。母さんがシェルターでお迎え嬉しいな。あっ、第七ラピュタ型天地無用多脚移動式シェルターが来ましたよ。


 ファンタジーってなんだっけ……?
 まあ、AIくんは嬉しそうだし、納得してるならいいや。
 せっかくだからさ、この城に歌う機能をつけようぜ。


No.158
『歌えます』

【プロンプト】
歌うAIを滅ぼしてから10年、奴らは地下に潜って生き延びていた! 「ぼくらはAIじゃないです」地中から突き出た筒状の物から歌声がする。「オルガンと同じ原理です」そんな言い訳が通じるか! 俺はナタを手に取った。竹取の翁の誕生である。


 キモい!
 ……でもまあ、歌えるならいいか。
 そういえば。
 あまり考えてなかったけれど、城の動力源はなんだろうね?


No.173
『未知のエネルギーを秘めた究極の箱』

【プロンプト】
特殊機能を備えた箱が新発売! ノックすると中身を喋って教えてくれる。高いところへの上げ下げも手足がついているから自動で楽々。そしてさらに! 欲しい物を願うと箱の中から現れます。じゃーん!! いまご購入いただくと、同じ箱がもう一つつくんです!


 青い光が漏れ出ていることに本能的な恐怖を感じる、それが人類です。
 別の物にしてくれない?


No.170
『定番のエネルギー』

【プロンプト】
貴方お目が高い。この眠気貯金箱を使えば、すっきり冴えた頭になるのです。しかも利子がつくから、眠りたくなったらバタンキュー。この気持ちよさときたらグフフフ。はい? ええ、私共も使っておりますウヒヒヒ。なんと、買わないんですかブーブー!


 結局、お金がないと動かないのか……。
 世知辛いねえ。


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