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11/12 南雲麗は仮に結婚できても距離が欲しい。適度に

南雲麗は、人との共同生活に向いていない。
これは、俺が三十数年の人生の中で自覚したことである。
プライベート。それも、誰にも邪魔されない空間。それがないと、俺は死ぬ。

だからこそ。逆に結婚について考えるとどうなるか。
「それは結婚なのか?」「そもそもお前、結婚できるの?」
そんな内面の声をぶった切り、南雲麗は真剣に考えることにした。

結婚とはぶっちゃけ『共同生活の極み』である。基本的には他人同士のルームシェア、その延長線である。

そんな中で南雲がプライベートを確保する。つまり。最低でも個室はないと死ぬ!

ついでに下手に個人の活動について聞かれると死ぬ!

オイ、やっぱり結婚に向いてなくない? 向いてないと思うでしょ?

まあ待て。俺自身向いていないとも思えるが、別に似たような趣味があればワンチャンスで行けるんじゃないか?
あと不干渉タイプ。不在中に趣味の物を勝手に捨てるようなのは論外だ。

つまりメリハリだ。必要な時は二人で協力すればいいし、当然子どもだって考える。
ただ、個人の活動を容認してくれると。もっと動きやすいというだけだ。

そうだ。「察して察して」タイプの方だと、かなり厳しくなる。

そりゃ無理してるとか。そういうのもなんとなく分かるけど、どこまで立ち入っていいのか分からない。だから、可能なら教えてくれた方が助かる。その方がやりやすいと思うんですよ。勝手に苦しくなられる方が、俺は辛いです。

後はアレだな……。気が合うってのはもう最重要とか以前の問題だし。
なんならいっそ別々に部屋持ってさ。たまーに行き合って夕食取ったりとか。そういうのでも悪い気はしないんだよね。

それを結婚というのかについては、俺も分からんけど。
だけど、そのくらいがかえって俺にはちょうどいいと思う。

結局。結婚は共同生活の極みなんだから。それぞれ無理しなくてもいいんじゃないかな? 事実婚でも、遠距離婚でも。それが無理のない範囲で、一緒にやっていけるのなら。

だって、今後数十年。人生を共にやってくんだから。無理したらそこで終了ですよ。

結論:結婚できても適度な距離が欲しいです。

おわれ

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南雲麗
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