アーセリアへ想いを馳せて…
あれはそう…
実に20年ほど前です。
「彼女」を見つけたのは…
最初は別の名を名乗っていました。
何をしていたのか今となっては私の記憶は定かではありませんが、ろくなことはしていなかったはず。
そもそも人間ではないのです。
実は私自身よくわかっていない。
確かなのは、どうも私、火沢オイルの分身体であるということ…
彼女は向こうの世界(アーセリア)での火沢オイルであるということ…
そうは言っても、性別も年齢も違う。
性格も微妙に違うのです。
しかし…
彼女は、どう考えても私なのです。
不思議ですね。
しかし懐かしいのです。
あれは…
かつて殺してしまった子供の頃の自分なのではないかと…
成長過程で大人のフリをするために殺してしまった、あの頃の私なのではないか、と。
今では、そう確信しています。
今ではナグと名乗っています。
最初、あの世界に顕現した際、彼女は海岸に打ち上げられ気を失っていました。
そして、一人の獣人に保護されました。(彼のことは、いずれキャラ設定集で公開します)。
そして、目を覚まし朦朧とする意識の中、確かに彼女は呟いたのです。
繋ぐ…
つなぐ…
獣人の男は上手く聞き取れず…
ナグ、と。
それが彼女の名前ではないか、と。
彼女、ナグは自分の素性も生い立ちも、名前すら覚えていませんでした。
だから、獣人の男にナグと呼ばれ、すんなり受け入れてしまった。
でも火沢は知っています。
彼女が繋ぐと言ったのは…
この地球と、そして彼女の住むアーセリアを繋ぐということ。
火沢に自分の生き様を見てほしいと一心に呟いたこと。
私は知っています。
だから私は彼女を見届けなければならない。
もう、かれこれ20年。
ナグは私の分身ですから火沢の私生活で何かあればアーセリアの物語に影響します。
色々ありました、本当に…
毎晩ナグの脳内アニメを流して寝るのが日課なのですが、あまりに感情移入しすぎて身体が震えたり涙が流れることも何度かありました。
自分もまたナグから得ているようです。
多くの学びを…
アーセリアとは
「NAGU」の舞台「アーセリア」は、地球からの転生者が集まる世界です。
地球では、上手く生きられなかった魂の集う場所。
篩(ふるい)にかけられ不要とされた者たちのディストピア…
現代の地球の波長にどうしても合わなくなってしまった人たちが最後に行き着く場所です。
でも…
そんな世界でも人々は懸命に生きています。
そして、現代の我々が失いつつある「人間らしさ」を残しています。
火沢は…
この物語を否定的なイメージで捉えたくない。
「未熟だから価値がない」とか「過去に縛られている」とか、「我儘ばかり言っている」ではなく…
「不完全だからこそ懸命に生き」、「過去を大切にしているからこそ前を向き」、「心の中の大切なものを守るために自分を貫く」…
ナグ達の物語を見て火沢は、そんなふうに感じています。
発表にあたって…
長年の思い出は膨大でキャラクターの数も現在進行系で増えています。
そうした詳細を1から描くのは今の自分の力量では困難を極めます。
思い出せない事も多々あります。
まずはキャラ設定で物語の流れを描いていければと。
あとは1ページ漫画で彼らの日常を少しづつ公開していければ、と。
ただ、なにせnoteを始めたのも、いや、スマホに触れたのも、ごく最近の火沢…
まさか「NAGU」を公に発表するなど不可能と思っていたので…
発表形式も試行錯誤で、簡単に定まりそうにありません。
どうか、長い目で火沢と「NAGU」を見守って頂ければ、と思います。
それでは次回の更新は未定ですが、またお会いしましょう。
最後までお読み頂き有難うございました!