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今からあなたを番号で呼びます#43 〜裁判〜
裁判は全部で3回あると弁護士から説明された。
2回目の裁判が重要だそうで、
夫婦共犯な私達は
情状証人が必要だとも説明された。
基本、両親など家族らしいけど
わたしの場合は両親には助けてもらえなそうな圧力が弁護士先生に対してあった。
弁護士先生は、わたしの父親を裁判に立たせたら何言うかわからないから辞めておいたほうがいい。と言われた。
「刑務所にいけばよかったのに」
外にでて、実家に会いにいったときに父親に言われた言葉。
ショックだった。
小さい時、何があっても味方だからね!と両親に言われていた言葉。
夢だったらしい。
姉兄姪っ子の将来も、前科者が血筋の中にいたら影響するんじゃないかと激しく言われた。
縁を切っていい。
そう言ったし、本気でおもっていた。
もう彼らに対する感情がなくなっていた。
家族って?
そんな家族は私は絶対につくりたくない!
そんな事もあったので
そもそも情状証人に両親をだすつもりもなく。
近所に住む友達にしようか、、お義母さんに頼もうか、、、。
夫が、自分の両親を情状証人にしたいと言ったら同じ人は使えないから考えようと思っていた。
もし私の両親から連絡があっても、裁判にそういう情状証人とかが必要なことは伏せておいてほしいと話をした。
1回目。
事前に日時指定されていた通りに裁判所の指定された部屋へ向う。
まだドアが空いてないみたい。
弁護士も来てないし、待合室で夫と待つことに。
久しぶりのこの長い木椅子。
裁判なんてドラマでしか見たこと無いから、初めてのことでドキドキ。
弁護士と合流して、裁判が行われる部屋の中にはいった。
夫は傍聴席に。
腰までのドアをあけて会場に入って、裁判官の前の被疑者席にポツンと座る。
黒い装いをした人たちが入ってきた。
カンカン
静まった部屋で固い音だけ鳴り響いた。
起立、礼をして裁判がはじまった。
名前、罪名など、、
罪をみとめ、裁判用の検事には大麻栽培のとき
何をしていたか質問される。
もう散々、検事と刑事に話ししてきたことをこの場でもう一度はなした。
はい。はい。
で進めて大丈夫だと弁護士に言われていたのでその通りに。
すぐ終わって、2回目のスケジュールを裁判官と弁護士で予定を組んでいた。
私達の弁護士は忙しい方なので
なかなか予定が合わず、2回目が組まれたのは約1ヶ月先だった。
裁判はものの20分くらいで終わった。
2回目の裁判の間に情状証人をどうするか考えようと言われた。