見出し画像

今からあなたを番号で呼びます#38 〜起訴まち〜


刑事調べもすべて終わり、最後の検事調べも終わってあとは保釈申請をだして出るのみ!!


ついに、ここまでやってきた。


でれるでれる、と思っていた年末。
20日カウントしていたのに、まさかの再逮捕&年末年始で機関がお休み。


40日以上ここにいる。


なるべく消耗品は買いたくない。


石鹸は薄くなってきたけど、まだ使える!


お風呂はいったタイミングでリンスインシャンプーも確認して、あと1、2回分くらい残っている感じだった。


5日分の頭をあらうので、最低でも2回は洗うから
次のお風呂でギリギリかなー、、、。


保釈申請して、すぐ出れば問題なし!



全てがピッタリで、使い方上手だな〜と自画自賛。



留置生活にも慣れてあとは出るだけの状態になったのでお腹も空きすいてくる。

病んでいたときは、食べたいとも思わなかったし、味が薄くてなんの料理名だかわからないご飯をとりあえず生きるために食べていたが、いまはお腹が空いて仕方がない。

夜ご飯だって、足りないけど
べちょべちょのご飯は不味すぎて食べたくないし
食べられそうなご飯を残さず食べる。



空腹の時間が多くなっ
て、ついにお昼は自弁を頼んで1度お腹いっぱい食べたことがあった。


トンカツ弁当、ハンバーグ弁当、からあげ弁当の中から選べて、ひとつ550円。

となりの居室の人たちはハンバーグ弁当をいつも頼んでいる人がいた。

そんなに、美味しいのか?
ギリギリまでハンバーグと迷ったけどカツ弁当にした。



お昼のいつもの食パン3枚とおかずとマミーにかつ弁当がプラスαできた。

目の前が食べ物でいっぱい!


まずは食パンを使ってカツサンド。ずーっとやりたかった事のひとつ。

千切りのキャベツと薄いカツを、半分にした食パンに挟む。
とっっっても美味しかった!


お米も大盛りはいっていて食べきれない量で、食パンも3枚食べちゃったしお米まで食べたら食べ過ぎがな、、と躊躇。



止めないと、大食い選手権にでれるくらいどんどんお腹にはいっていく。


結局、いつもの食パンメニューとかつ弁当のお米以外は完食する始末。

駄菓子のビックカツみたいに薄いトンカツだったけど、美味しかった。
久々なまともなご飯、カツ5切れくらいはいっていて30分たっぷり食事を楽しんだ。


120%食べてお腹は妊婦のように膨れた。



満足満足(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)


久々に"お腹いっぱい!"を味わえて、幸せな気分のような、、、食べすぎて苦しくなってきた。


おもってたよりも、お弁当にはいっているおかずやお米の量も多くて毎日これ食べてたら太るなと思った。

隣の人すごい、、(笑)


野菜ジュースは毎日頼んで飲んでいたけど、お弁当は最初で最後の自弁になった。



妊婦のような腹をかかえて、お昼ご飯をたべおわったあとはひたすら居室内を歩き続け、17時から始まる夜ご飯の為にお腹を空かせる。


時計をみても、まだ14時にもなってない。

ひたすら、無心で歩く。


ドューク更家みたいに、手を上にあげてウエストをひねりながら歩いたり

Uターンするときに、ヒップをあげてくるっと早めに回ってみたり

肘を胸元にもってきて、ひねりながら競歩してみたり。


それでも、まだ14時にならない。
あと10分。


時間がたつのが、本当に遅い。

起きている14.5時間、30分×3の食事以外は
なーーーーんにもすることがない。


時間とは。

人生とは。


ここにいては、制限されっぱなしで何もできない。

常に何か考えていないと、慣れが押し寄せてきて
何も考えず時間がたっていくだけの生きた植物人間状態になりそう。

まだ40日間だけだったから留置慣れはあったけど、
自分の人生を振り返ったり自分に対して考える時間が多くなったことは良かったとおもった。

これが、何年拘留となってくると
とてつもない人生がまっている事は今の私でも十分に理解できた。



ここに来て、ひとつ変われた事は、
底を知ったことで
自分自身の感覚が変わり、視点もかわり、考え方さえも変わって人として一皮向けたきた気がした。


これから、どう生きようか。

これから、どんな大人になろうか。



結局、120%の満腹感は夜まで続きお腹が空かずに夜ご飯になった。

揚げ物が好きな万引きおばさまに謎の揚げ物をあげて、私はちょこっとおかずを食べて蓋をした。




今日は勾留満期当日!

ついについに!!!

勾留満期になりました、という通知が地裁からやってくる。

この通知は、起訴されるか不起訴かっていう事になるのだけど
私はもう起訴されるのはわかっていたから、起訴状が届くはず。

起訴状があれば、保釈申請ができる!


夕方すぎに戻ってくる護送バスが待ち遠してくて仕方ない。


夜ご飯も食べ終わり、本を読んでいた時
男の留置担当が私の番号を呼んで小窓まできて。と呼ばれた。


きたきたきたきたーーー!



はい、これ起訴状ね。

男担当は、女担当よりも人情があるのか
残念そうな顔をして私に話しましょうかけてくる。


ここから、裁判になるのだけど
保釈申請もできるしー、、という話だった。


書類を受け取ったとサインをして、起訴状は私のロッカーに入れられた。




お先に失礼しますっっ!!!!!



同じ居室の、
万引きおばさま、ビザ切れのベトナム人、コカイン女子に土下座をしてあいさつをした。


皆 よかったねーーーーーー!!!がんばったね!


あとは弁護士の力量!

でも、お金はどうするんだろう?
いくらかかるんだろう??


面会にきたときに、つっこんでも
旦那さんが用意してくれるみたいだよ。と深く話してこないから何もわからなかった。



とりあえず、早く出たかったから弁護士を呼んで会いに来てくれるのを待った。



土日は地裁はやっていないので、平日に作業をしないといけない。

今日、起訴されるってわかってるから
もう起訴通知は検事からいってるとしてー、、申請してたとして、早ければ明日?明後日???




楽しみでしかなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?