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映画「ゆるキャン△」を見て

ゆるキャン△との出会い

Docomoユーザーなら1年間Amazon Prime会員が無料であったため、契約したのが始まりであった。
Amazon Prime会員になるとAmazon Prime Videoを閲覧できるようになり、適当に映画やドラマをあさっていた。
その中で見つけたのがゆるキャン△である。
最初はオタク向けの”きゃぴきゃぴ”した女子が出てくるアニメかと思ったが、レビューの評価が高かったので、ぽちっとSeason1から見てしまった。最初の印象は、悪くないけど「まったり」しているなーというものであった。いきなりドはまりとはならなかった。一通りSeason1,2と見終わっても最高だ!!という感じでもなかった。ただ、なぜかまた見てみたくなってしまった。その理由の説明が難しいが、1つにまったり感があると思った。タイトルの通りゆるーい感じのアニメ、特に何も事件が起こるわけではない。喧嘩もない、誰かを痛めつけたりもない、当然、傷害・殺人事件などどいう物騒なことは起きない。しいて言えば、犬山あおいがなでしこに伊豆キャンは、「もう終わって帰るところや」って嘘をつくのは、「ひどい」とは思いましたけどね(笑)。
その後、なぜか2回、3回とみてしまう現象にとらわれ、ついには7月1日、映画「ゆるキャン△」の公開初日に映画館へ見にいってしまうほどでした。
その理由は以下に書き記す。

ゆるキャン△にはまる理由

  1. 登場人物が、みな個性があり、いい性格している。

  2. 誰かを傷つけることがない。安心してみられる。

  3. 恋愛要素が皆無。男がほとんど出てこない。

1.登場人物が、みな個性があり、いい性格している。

  • 志摩リン

    • 言わずと知れた主人公

    • クールな感じ。たまに、とぼけていることも

  • 各務原なでしこ

    • いわずと知れた主人公 二人目

    • 天真爛漫。だが、自分勝手ではなく他者の気持ちに寄り添える

  • 大垣千晶

    • 野外活動サークルの部長

    • さすが部長。大黒柱

  • 犬山あおい

    • 嘘つき。だけど優しい嘘

    • 一番勉強できる

  • 斉藤恵那

    • 対外的にはとてもしっかりした受け答えができる

    • 志摩リンと他のみんなをつなげる接着剤

2.誰も傷つけることがない。安心してみられる。

普通のアニメは、誰かを傷つけたり、傷つけられたりするもので。生きていく上ではそういうことが多々あるので、それを漫画というツールを使い表現しているので当然かと思う。そのような漫画に自分を重ね合わせていることもある。
だが、ゆるキャン△はそういう漫画とは一線を画している。バトルはない。ただ、ほのぼのとしている。
多少、山中湖で事件はありますが、、、、あれは死ぬかと思った。
みんなで楽しくキャンプしている、ただ、それだけ。
バイトして、お金貯めて、温泉いって、キャンプして、焚火して、料理作って食べて、動画サイトでゾンビ暮らしみて、テントで寝る。
朝、起きて朝日を眺める。
それを、ただ、くりかえすだけ。日常。常日頃のことを表現しているだけ。だから、安心してみられる。現実の世界は、世知辛い。いろいろな事件が起きる。どこかの国がどこかに国と戦争する。どこかの国の元総理が銃で狙撃される。そんなニュースが駆け巡る中、ほのぼのとして日常を、日々変わらない日常とはこんなにいいものなのだと教えてくれるのが、ゆるキャン△だと思った。

3.恋愛要素が皆無。男がほとんど出てこない。

これですよね。巷にあふれる歌やドラマや映画が、たいていこういう要素で人気を取ろうとする。もう、うんざりです。
恋愛なんかなくてもいいんだ。
日々友との語らいの中に、幸福を感じられるのだ。
ゆるキャン△では、女子高生は出てきますが、男子高校生は出てきません。だから、恋愛にも発展しない。
男は、登場人物の父親かキャンプの管理人か、酒屋の店員くらいなものである。誰と誰がくっついた、別れた。そんなのはどうでもいい。
この恋愛至上主義の世の中に一石を投じたい。

映画「ゆるキャン△」

それで映画「ゆるキャン△」ですが、これは各メンバーが大人になった10年後くらいを描いているように見える。20代半ばかな。大学を卒業して数年たった感じです。
というのもあって、ちょっと社会のほろ苦さも描いてしまっている。
大人になるということは、少年時代の童心を忘れてしまうんですね。
でも、まぁ、どろどろの社会問題、ハラスメントは出てきていないので、楽しくはみれました。
志摩リンの会社で企画が通らないというシーンは、つらいけど、そんなもんだよね。高校時代のように、努力だけではどうしようもない、ことってあると思う。どんなに優秀でも、時代が、会社が、周りが整わないと花開かないことってあると思う。それでも、腐らずに生きていくしかないんだよね。
そんな中、懐かしい高校時代の仲間とキャンプ場づくりにいそしみ、あの楽しかったあの時を再び!!というのは良いけど、中年のノスタルジーにも思えてくる。
あと、以下のセリフを思い出しました。

あたし、いつまでもレイバーが好きなだけの女の子でいたくない。
レイバーが好きな自分に、甘えていたくないの。

機動警察パトレイバー

泉野明

社会人になるってことは、厳しいことだと思う。
いつまでもキャンプが好きなだけの女のことではダメなんだと思う。
10年後にはゆるキャンのメンバーもそうなってしまうと思うけど、もう少し夢の中に浸りたかったなという思いはあった。
モラトリアムの過程というか、大人ではないけど、大人になりつつある、高校生という時代に、楽しい仲間たちと、楽しく過ごす、そんな、

あの頃に戻りたい、戻りたくない。

Pleasure 2008 〜人生の快楽〜

以上

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