相手の立場になって初めて分かること。30代・未婚・アラサーの悩みカクカクジカジカ。
今日、私は29歳になった。
昨日、19時頃に眠りにつき(早っ!)、0時に目が覚めて、布団の中でスマホをいじりながら誕生日を迎えた。セーラムーン世代の社会論という本のコラムを読みながら「え、セーラムーン見ながらそんなこと考えたこともなかった。」と自分の世代をとりまくラベリング理論をどこか他人事のように考えていた。
同期たちに誕生日を祝ってもらう中、あんなにも恐れていた30代を目前に控えて「なんで恐れてたのかなー?」と不思議なくらい平常心を保っていた。
社会人になった20代前半の頃、その時に出会った30代・未婚・女性があまり幸せそうに見えなかったことが恐れの原因だった。彼女たちは、仕事は完全にライスワークとなっており、仕事のスキル向上のための勉強会よりも海外旅行やアイドル、エステはいつ行くのかという話が中心で、美人後輩の悪口を言っては結束を固めているように見えた。
「マジあの女むかつく、早く結婚して辞めろー。」
昼休みにうっかり聞いてしまった悪口に「ぎょえー、この職場は精神衛生上よくないから早く辞めよう。涙」と誓った。
ただ、自分自身が30代を目前にして気付いたことは、彼女たちが幸せそうに見えなかったのは私の価値観の問題で、彼女たちなりに日々悩み喜び幸せに暮らしていたのかもしれないということ。
30オーバーの女性が職場でピリピリしている理由は、仕事に余裕をもってできる分、まだ仕事が不慣れな後輩の粗が見えて「自分でやった方が早いけど、ここは教育しなければいけない。」「なんで、同じ失敗を繰り返すのだろう。」とやきもきしているのかもしれない。主任やリーダー等の中間管理職として上と下に挟まれ、自分の仕事をこなすのは当たり前、他人のフォローも上手くこなさなければいけない。
「結婚はしないの?」
「早く子ども産まないと高齢出産のリスク高いよ。」
自分自身が一番分かっている問題を周囲の人間が嫌と言うほどつきつけてくる。そりゃー、ピリピリしちゃうよね。自分たちがリーダーを任される経験年数となり「あの頃の30オーバーの先輩たちの気持ちが分かった。」と同期たちと苦笑いをした。
私の20代前半は自分の軸を作ることに四苦八苦していたと思う。
世間一般が言う「普通」を自分の幸せかもしれないと思い込み、それに沿って行けない自分を責めて自虐していた。
私は私のままでいい。他の誰にもなる必要はない。
20代の通過儀礼を終えて見えた世界は、20代前半の頃に恐れていたものとは全く違い清々しいほど平穏だった。転職をして、仕事も恋愛も結婚も子育ても趣味もパワフルに活動している女性たちに囲まれていることもあるだろう。
「素敵な人を探すんじゃなくて、素敵な人間関係を築くんだよ。異性でも同性でも友達でもいいから家族を作りなさい。」
私にたくさんの価値観を教えてくれる人生の先輩方に出会えたことで、新しいことに挑戦して、勉強することに年齢は関係ないこと、自分の人生は自分で選択していくことの喜びを日々感じることができている。
ハッピーバースデイわたし。
あの頃の私より今の私の方がずっといいよ。
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