性犯罪・性加害⑦

※性犯罪について少しずつお話します。
いっぱい話すと読んでくださる方にご負担かもしれないので、少しずつ。

テレビやネットで性犯罪に関するニュースを見聞きすることは
あくまでも感覚的にはですが、2日に1回以上あるように思います。

本当に悲しいことに、毎日のようにどこかで性犯罪が起きています。
すべての事件が報道されるわけではないことを考えると、
私たちがニュースで知るよりもっと多く、事件が起きているでしょう。

さらには、全く明るみに出ていない事件も多数あると考えられます。
性犯罪は被害を訴えることそれ自体も、大きな大きな精神的負荷がかかるものです。
再び被害を受けるのと同じかそれ以上の傷つきが伴う可能性もあります。
したがって、警察に届けられていない、被害が被害とみなされていない事件も、
実はあちらこちらで多数起きているのかもしれません。

本当に、本当に悲しく、腹立たしく、
見過ごすわけにはいかない事態です。

私たちは、臨床心理の専門家として、
何よりもまず被害者とその家族、被害を知って心を傷めた周りの方々の
安全を確保し、安心して日常生活を送ることができるよう
心理的なサポートを続けることを重視しています。
(心理以外のサポートが必要な場合には、他機関と連携します)

そして、被害者への対応と同じように、
加害者への専門的な関わりも、非常に重要なことだと捉えています。

罰を受けることがどれくらいの再犯抑止になるか
様々な研究調査や見解がありますが、
性犯罪の再犯防止は、安易な「説教」や「我慢」では
到底叶わないことを、私たちは経験上よく知っています。

「ちょっとした気の迷い」
「思春期にはそういうことも仕方ない」
「お酒飲んだ勢いで、反省してるし」
「彼女でもいればいいんだけどねぇ」
「もうこれで充分懲りたでしょう」
「これからは強い気持ちを持つように!」
・・・これらで再犯を防げるなら、どんなに良いことか。

実際は、もっと深くもっと丁寧に、専門的に、
そして個別具体的に、再犯しないための取り組みが
絶対に必要です。

加害者を減らすことは、
新たな被害者をうまないために
とってもとっても重要なことなのです。

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