【2Pick/プロリーグ】第4節 自分の試合の振り返り vs Rob【さに視点】
さにです。今節も自分の試合を振り返っていきます。よろしくお願いします。
※各場面時間指定のyoutubeアーカイブ埋め込みでお届けします。
デッキについて
まず最初に今節直前の動きの話になるのですが、ロイヤルがどうにもしっくりこず調整メンバーと相談して、試合の1日前にピック方針を少し前寄り(進化ターン重視・打点重視・ドロソ軽視の方向性)に切り替えました(とりあえず「攻めのピック」だと思ってもらえば大体合ってます)。
それ故のピック方針の不安定さとバランス感が出てしまったところがあるなと感じています。
完成したデッキですが、中の上といった感じでしょうか。(毎回上寄りな判定をしている気がするので基準が甘いかもしれない……)
進化ターンの強い面・バースト打点・ドロソ共に比較的満足できる枚数取れているため、取っ組み合いのリソースゲームこそ難しいものの早めのゲームはしっかりできるデッキになっています。
でも《オバヒ》が無かったら中の中って言ってそうだなとか思ってしまったのは内緒です。
1-2枚目(ジェノ美技-陽だまりナハト)
右にいきましたが多分左。
実は一貫性を考えるとここのピックが一番怪しいです。《美技》の評価を低くしてしまったのがよくない気がします。
《ナハトナハト》はバハムート的性能で受けに見えますが、適当な面処理と横展開を1枚でこなすスーパーカードでそんなに受けという認識はありません(今期は《キマイラマイスター》も《ベルフォメット》も返せません……)。この中で優先度1位ではあると思います。
ただそれでも《ジェノ》の中盤性能・バースト性能に加え《美技》が(普通のカウンター的な動きの他に)盤面進化からの強い動きに一応使えることを加味すると左が優先されるかなという結論になりました。
3-4枚目(教官タヌキ-疾風怒濤支度)
《教官》《タヌキ》にはシナジーもあり前寄りの方向性からは実際取った左でいいのですが、「初手右にいく大局観なら右じゃないか」と言われました。初手の方が間違ってる寄り。
9-10枚目(シャワーイズニア-マーマン伴奏者)
微妙な択。検討でも意見が割れました。
《イズニアの再興》はおおむね「リソース切れ寸前に使って打点を引きに行く」というようなイメージでピックしています。
《伴奏者》がとてもいらないのは当然として、左2枚を合わせればギリギリ伴奏者が余計についてくる《マーマン》を超すかなーといった感じです。
13-14枚目(ストライク奇襲-無暁パイレーツ)
ドロソを1枚確保したのでカードの強い右。何もないと少し悩みますが、今期は新弾ボーナスのついている《ムササビ》出ろ!と言って右にいくような気がします。
15-16枚目(ヴァルフリート兵団長-キャットアドミラルアックステイカー)
3-4枚目と同様、「初手右の大局観なら左」と言われました。
《兵団長》はかなり強いんですが少し面形成寄りのカードで、打点重視だと(アクセラレートを加味しても)やや落ちます。《キャットアドミラル》は構築でも暴れているのでご存じの方が多いと思いますがスーパーカードです。ピックの方向性にも合致します。
《ヴァルフリート》《アックステイカー》は打点になることがあるアックステイカーがやや優勢程度の平凡な2枚という認識。
21-22枚目(無暁疾風怒濤-教官支度)
ドロソの択が多く降ってきますが、一番欲しかったのは《ムササビ》なんです。ぬーん。
《疾風怒濤》はドロソ控えめだと使いにくいですが、それでも《無暁の残党》のパワーが上回った形。
25-26枚目(ストライクガード無暁-ウォーボアドレスアサシン)
前のめりなので、8T目に面形成するだけの《ウォーボア》をやや低めに見ています(それでも流石にパワーは高いと思うんですが)。
《ストライクガード》は6~7T目に進化フォロワーに添える使い方が強いです。そんなに枚数は欲しくないですが……
27-28枚目(アウトロー隠伏-ヴァローナフリング)
デッキが何も無い状態だと
とても強い:《ヴァローナディーラー》
まあ強い:《アウトローガンナー》
いらない:《隠伏の記憶》《フリングソルジャー》
といった感じで右になるのですが、今回は《シノビタヌキ》《無暁の残党》が合計4枚あるので隠伏の記憶をそこそこ強いカードと認識してピックしています。
29-30枚目(リオードミリン-アックステイカー兵団長)
《リオード》は無理矢理盤面が強いターンを作りながら6点入れられる最強カードです。《ミリン》も馬鹿にならない打点が出るので左。
手札交換について
対面を定めない場合
・2コス・3/3/3は基本キープ(《オバヒ》は3で投げませんが)
・《ナハトナハト》《オバヒ》はパワカとして基本キープ
・《盗賊の奇襲》をリソースとして先攻でキープ
・先攻1/1/1は手札が細くなりすぎるので早く攻めたいネメシス以外には戻す寄り(セットキープあり)
・後攻なら4が《ブレイドライツ》《アーサー》絡みになりやすいのでこれらと2コスはセットキープでさらにもう1枚引いてきたい
・1T目は《シノビタヌキ》を引いたら置くので《陽だまりの邂逅》は返す
といった感じです。
実際の「対ウィッチ・後攻」では、引いてきたオバヒの返しが《キマイラマイスター》の飛んでくるターンであまり7の2面形成に意味が無いので、3コス進化フォロワーとして使わない展開っぽい/2コスの枚数が欲しいと判断し《ヴァローナ》を残して返しています。
プレイングについて
※この項の「結論」的な択は基本的に自身の調整チーム内で見直して出たものを述べていきます。
3T
使うカードが2択、攻撃先にも択があって合計5択くらいあります。結構どれもありえて僅差なので難しめのターンです。
・《アウトローガンナー》プレイ
手札に進化が強く対応力の高い《ヴァローナディーラー》が残ります。《無暁の残党》の攻撃先で3択です。
-《リス》とトレード
無難な択。顔パンチと比べ2点損しますが《マリー》《ブレイズブラスト》《知恵》!とか2枚融合《結実》《アリステラ》!みたいな変な裏目を踏みません。
-リーダーを攻撃
そんな高頻度で返しの強い裏目が無いので2点の得を重視する択。実戦はこれでした。
次に手札から5面出せるので《博学》とか貰ってもまあ大丈夫です。
-攻撃せずエンド
次に《キャットアドミラル》《隠伏の記憶》、その次に《ブレイドライツ》+ヴァローナとプレイして手札を綺麗に捌く択。
隠伏の記憶が綺麗に使えてバリューは非常に高くなるんですが、得している部分が主に進化権なのでロングゲーム寄りの思考かもしれません。
・ヴァローナディーラーをプレイ
手札に残るのがガンナーになるので《グレア》などへの対応力は下がりますが、盤面に残ったらヴァローナを顔進化するぞという圧と、手札に残ったガンナーを強く使える(《装甲車》を使った縦の面で押せる)のが利点です。
無暁をトレードするとヴァローナの手出し処理要求、リーダー攻撃にいくと手出し処理orヴァローナに2面で突っ込ませるの強要といった感じです。
ヴァローナ手進化を前提にしておりこの択についてあまり検討していなかったのは反省点。こういうところで差が出がち。
検討では自分以外に3人いて全員割れたので割とどれでもいい感はあります。難しい。
4Tはこの択に行くとほぼ一択です。
5T
《マーシャルファイター》を出すのはおおむね確定でいろいろなトレードの択があり難しいです。先に択の一覧から。
・マーシャルファイター進化当たり(実戦択)
・3/1《ナイト》を当てて《アウトローガンナー》顔進化
・ガンナー進化、全部リーダー攻撃
※《ブレイドライツの小隊長》は指揮官なので交戦時能力を持っていないことに注意
これらに対しての主な裏目を列挙すると、
・《ゼノ・イフリート》(実戦択)
・《バハムート》
・《モンスターブック》
・《アリステラ》《ブレイズブラスト》《グランドブレイク》の1コス除去絡み
・《氷獄の顕現》
・《グレア》+トークンの《フェイタルバーン》
・《アン》
などなど……
次に前のターンの動きへの手札読みから分かる上記カードの情報を列挙します。
《叡智の結実》のドロー前にあった手札5枚には
・モンスターブック・バハムートはない
・《知恵の光》(前のターンに撃ったもの)+アンorグレアはない
-残るPPを考えると知恵はやや最初からは無い寄りに見た方がいいかも?
結実で引いた2枚には
・アリステラ・ブレイズブラスト・グランドブレイクはない
知恵で引いた1枚には
・アリステラはおそらくない(進化を切りたくないなどの理由がなければ)
これらを踏まえて、レアリティとピック優先度を考慮した手札にある度は
イフリート≧1コス除去>氷獄の顕現>モンスターブック>グレア≧アン>バハムート
と言った感じに並べ替えられるでしょうか(私見です)。
(※次のトップドローまで加味した感覚です。実際アリステラを引いています)
手札読みを前提に改めて各択について見ていきましょう。
どの択もアン・グレアはきついので裏目からは除外します。
・マーシャルファイター進化当たり
実戦択。相手に範囲除去が無い時に一番強い面です。
7/4 3/1 1/1 3/3で相手のライフは残り6。
主な裏目はイフリート・モンスターブック+1コス除去・バハムートによる全滅です。氷獄の顕現耐性は一番高いかも(確率ゲーだけど)。
モンスターブックで全滅しない事と1コス除去1枚だけで崩れないことを評価してこの択をとりましたが、上の手札読みを考えると少し分が悪い択なのでミスと言えそうです。
・ナイト当てガンナー顔進化
打点を稼ぎつつモンスターブック1枚で全滅しない択です。
5/5 1/1 5/5で相手のライフは残り7。
主な裏目は1コス除去+適当なフォロワー。そこが氷獄の顕現だとゲームセットかも。
1コス除去さえ引いていればあとは適当でも1/1しか残らないので避けましたが、正確な手札読みができていたら上の択よりややこちらに分がありそうです。
このターンまで所持チェックができないイフリートは、ピック優先度的にはそこまで高くもない(強いんですが上にカードが多い)ですが意外と重い。多分。r
・ガンナー進化全てリーダー攻撃
モンスターブックで全滅しても相手のライフが残りわずかだからええやろ!択。
5/5 3/1 1/1 5/5で相手盤面に3/2、ライフは残り6。
盤面の除去耐性は上記ナイト当てガンナー顔進化の下位互換でモンスターブックでも全滅しますが、その際に《プロダクトマシーン》がどこかと交戦してくれれば残りライフは4か2!という寸法。
グレアがあるときに相手の場に3/1が残ったりするのは地味に辛いポイントかも。
モンスターブックの場合相手ライフが残り2だったりで、一番よさげな択はこれかなという結論になりました。
6T
相手のライフが3より多いので《無暁の残党》パンチだけではゲームが終わりません。その解決策として進化置き→次のターン《隠伏の記憶》《ヴァローナディーラー》進化の択を残した進化だったのですが、ちょっと筋が良くなかったと思います。
《フォリア》が来ても2コスフォロワーを引いていれば面が残って相手ライフ残り3(返しに5)、ギリギリゲームができるんじゃないか??と思いながらやっていましたが多分できないので諦めた方がいいです。
一応《マーシャルゴーレム》進化置きに対してトップ・ヴァローナのドローの2枚から《疾風怒濤》を引いてくるとリーサルがあります。《戦果のオークション》でも低確率でありますが流石に低確率……
この択だけがケアできているのは前のターンに持っていなさそうだった《バハムート》です。そんなもんはケアせんでよい。
他の択がこんな感じ。
・無暁の残党ポン置き
もう少し長いゲームをして、《オバヒ》→ヴァローナの流れで《キマイラマイスター》を返しながら打点を引きに行くプラン。フォリアは結局返りません(※実際は《ドレスアサシン》をトップしているので運よく返ります)。
マーシャルゴーレム進化無しなら勝っていますが、オバヒはともかくヴァローナ1枚で突破できるので多分進化置きされると思います。
「進化置きだと逆にヴァローナ進化が警戒されない謎現象発生するんじゃね?」と一瞬思いましたが、全体除去避け以外で最後の進化を切りながら進化置きをする理由が「次のターンも進化したい」なのでRobさんは進化置きしてくる気がします。
・ヴァローナ無暁(無暁を進化置きするかは隠伏の記憶を捨てるかによる)
マーシャルゴーレムを進化されても突破できるのがいいところ、ヴァローナがもう使えないのが悪いところ。
実戦択にも言えますが無暁を進化置きすると2枚目の《イフリート》……より多く飛んでくる《フュンフ》からのイフリート蘇生に耐えられるのが少し偉い(《叡智の結実》で進化を踏み倒しているのでギリギリ奥義が足りている)。
実戦の怒られ方はあんまりだと思いましたが、結局マシャゴ進化に勝てないし《グレア》でも吹き飛んでいるしということで、勝ち急がず無暁ぽんが正解かと思います。
(余談:オバヒみたいな「メンコできるカード」って表現は結構好きなんですが、残念ながらあんまり使っちゃいけないワードっぽいです。みんなまたバハムートを投げ合いたくはないのか?なあ?)
8T
《奇襲》で除去(《疾風怒濤》)を引けなかったら《アーサー》を投げるつもりだったのですが、後から《隠伏の記憶》の方がリーサルケア範囲が広くドローもついているのでいいことに気づきました。PPが多く残る先隠伏の方が筋がよさそう。というか隠伏アーサー奇襲で全力リーサル回避2ドローが正解でしょうか。実は疾風怒濤が受かってないのでなんとも言えん……
(余談:最近デッキの記憶能力やその他もろもろの計算速度が落ちているのを感じて「年を取るのは辛いなあ」と思っています。デッキの記憶って本質ではないと思うのでリストを見ながら試合できるようなバリアフリー仕様にしてほしい……んですがプロリーグは見栄えも大事だし難しいところです。ログ機能もついたようにシャドバ自体は結構配慮してると思います)
反省まとめ
・勝てないときのピック方針転換はもちろん大事だが、早めに方針転換まで至れるよう早期に数をこなすのが大事
・3T《ヴァローナ》のような攻めた択の取り方をちゃんと検討できるようにする
・手札読みと重みづけは正確に。前のターンにドローが挟まっている時も整理して考えることはできる。90秒しかないけどできるところまで頑張れ
・前のめりな大局観とはいえ勝ち急いではいけない。常に天秤は正確に
・オーバーヒートデーモン被害者の会