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【2/23 #日めくりクラシック音楽 】今日はイギリスの作曲家エルガーの命日(1934年)~行進曲「威風堂々」~

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1934年2月23日に命日を迎えたイギリスの作曲家サー・エドワード・ウィリアム・エルガーの代表曲、行進曲「威風堂々」をご紹介します。

サー・エドワード・ウィリアム・エルガーとは?

サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(1857-1934)は、イギリスの作曲家・指揮者。「イギリス音楽のルネサンス」と呼ばれる時期の代表的作曲家の一人で,第1次世界大戦後は室内楽の作品を多く書いている。

イングランド中部のウースター近郊に生まれる。16歳のとき,父の意志でロンドンの弁護士事務所で働くが,楽器商兼オルガン奏者の父に手ほどきを受け,ほとんど独学でピアノや弦楽器,楽理を習得。父の後を継いで生地の教会のオルガン奏者を務めたのち本格的な作曲活動に入る。

1889年には、キャロライン・アリス・ロバーツと結婚。婚約の贈り物として、エルガーはヴァイオリンとピアノのための小品『愛の挨拶』を彼女に捧げた。アリスの勧めに従って、彼はよりイギリスの音楽の中心に近いロンドンへと移り住み、作曲に専念するようになった。

1890年代、エルガーは主にミッドランズで催される大きな合唱祭のための作品により、次第に作曲家としての名声を確立していった。

1899年、42歳になったエルガーが作曲した『エニグマ変奏曲』が、ロンドンでドイツの指揮者ハンス・リヒターの指揮により初演され、成功する。

続く合唱曲《ジェロンティアスの夢》(1900年)はR.シュトラウスに称賛され,以後,パーセルの死後2世紀にわたる空白期にあったイギリス作曲界復興の旗頭となった。

作品はロマン派の様式を受け継ぎ,H.リヒターに献呈された《交響曲第1番》(1907年−1908年),《同第2番》(1903年−1911年),《チェロ協奏曲》(1919年)などの代表作のほか,行進曲《威風堂々》第1番や管弦楽曲《愛の挨拶》が広く親しまれている。

1904年(47歳)にナイト、1931年(74歳)準男爵に叙されている。1924年からは国王の音楽師範を務めた。

サー・エドワード・ウィリアム・エルガー:行進曲《威風堂々》

エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲集。エルガーが完成させたのは5曲であるが、21世紀初頭に未完の第6番が補筆完成されて新たに加えられた。

1901年に作曲され、同年の10月19日にリヴァプールにてアルフレッド・ロードウォルドの指揮で初演された。エルガーの友人でもあったロードウォルドと、リヴァプールの管弦楽団に捧げられた。第1番は全6曲中、最も広く知られた楽曲である。

初演から3日後の1901年10月22日、ロンドンのクイーンズ・ホールでの演奏会では、聴衆が2度にわたるアンコールを求めたことが逸話として伝えられている。

第1番を聴いた当時の王太子アルバート・エドワード(のちのエドワード7世)は、中間部を「歌詞を付けたら偉大な曲になるだろう」という要望に従い、翌年に国王のための『戴冠式頌歌』を作曲、終曲「希望と栄光の国」にこの行進曲の中間部の旋律を用いた。 歌詞はイギリスの詩人アーサー・クリストファー・ベンソンによる。

現在のイギリスにおいては、国威発揚的な愛国歌かつ第2国歌的な扱いを受け、BBCプロムスなどにおける演奏がBBCで放映される際には、歌曲の最初の部分においてエリザベス2世女王の映像が流されることとなっている。

また、『女王陛下万歳(国王陛下万歳)』は連合王国国歌として、それとは別のイングランドの独自の国歌の必要性が議論されるとき、イングランド国歌の候補にパリーの『エルサレム』などともに必ず挙げられる曲である。

元イギリスの植民地であったアメリカでは、学校の卒業式で「卒業生入場」の際にBGMとして使用されている。1905年にエルガーがイェール大学の音楽博士号を授与されて以来、同大学の卒業式で使用されたのがきっかけで広まった。在校生の吹奏楽部員(小学校ではリコーダー合奏)によって生演奏が行なわれることが多い。

日本では『威風堂々』と言う場合、第1番あるいはその中間部の旋律を指すことが多いが、行進曲集全体に与えられた題名であって、この旋律自体に付けられたものではない。

エルガー:戴冠式頌歌(全6曲)Proms 2012

トマス・アーン編曲(作曲者不明):国王陛下万歳(神よ国王を守り給え)

君主が国王(King)か女王(Queen)かによって、歌詞中のKingとQueen、him/hisやherが切り替わるという、他の国歌と大きく異なる特徴を持つ。メロディーは君主の性別で変化しない。

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番-第5番+第6番(アンソニー・ペイン補筆完成版)

威風堂々の第1番以外を聴く機会はなかなかないかもしれませんが、アンソニー・ペイン補筆完成版の第6番を含め、聞いてみてください。

それでは、今日はこの辺で🎶

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