【2/21 #日めくりクラシック音楽 】今日はフランスの作曲家レオ・ドリーブの誕生日(1836年)~バレエ組曲「コッペリア」~
こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1836年2月21日に誕生日を迎えたフランスの作曲家レオ・ドリーブの代表作バレエ組曲「コッペリア」をご紹介します。
レオ・ドリーブとは?
クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブ(1836-1891)は、バレエ音楽や歌劇で知られるフランス・ロマン派の作曲家である。「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。迫力や壮大などといった言葉とは無縁の、優美で繊細な舞台音楽を残した。
母から音楽の手ほどきを受け、パリ音楽院でオルガン、作曲などを学ぶ。
17歳からパリのサン・ピエール・ド・シャイヨ教会のオルガン奏者を務めつつ、リリック座のピアノ伴奏者としても働いた。1856年最初のオペレッタを発表。
63年以後はパリ・オペラ座で伴奏者、合唱指揮者などを歴任、その間、合唱曲、オペラ・コミックなどを作曲した。
66年、彼の最初のバレエ『泉』(ミンクスと共作)で成功、バレエ作曲家としての名声を獲得し、ついでE・T・A・ホフマンの小説による『コッペリア』(1870)、『シルビア』(1876)も大成功を収めた。両作品ともバレエ音楽をもとにした組曲としても知られている。
オペラのなかでもっとも成功した作品は『ラクメ』(1883)で、そのなかの技巧的なソプラノのアリア「鐘の歌」は有名。81年パリ音楽院の作曲の教授に就任、84年にはアカデミー会員に選ばれた。
レオ・ドリーブ:バレエ組曲「コッペリア」
台本は、E・T・A・ホフマン原作の『砂男』をもとにシャルル・ニュイッテルが脚色、のちにアルチュール・サン・レオンが一部改作。振付けサン・レオン。1870年5月パリのオペラ座で初演。
年老いた玩具職人コッペリウス博士が美しい少女の人形をつくっている。少年のフランツは向かいの家からのぞいてその人形を生きていると錯覚し、コッペリウスの家に侵入するが、博士にみつかって捕らえられてしまう。
恋人のスワニルダが人形に扮装してフランツを救う、といった筋になっている。
原作『砂男』での、幻想的で少年が最後に自殺してしまう結末を避け、序幕と終幕に民族舞踊をちりばめて、楽しい作品になっている。
ニューヨーク・シティ・バレエ団のものなど多くの改訂版があるが、ローラン・プチの改訂版は粋なコッペリウス博士を主役に据え、斬新なものである。
なお、原作の『砂男』はオッフェンバックによりオペラ『ホフマン物語』にも取り上げられている。
それでは、今日はこの辺で🎶
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