こづかい帳、家計簿レベルの感覚では金は貯まらないし、金銭的にいつも苦しい状態が続くと思う
こんにちは。有田です。
副業や投資をしながら会社員を続けて行くには、基本的な素養が必須だと思っています。会社員だけやっていたとしても知っておいて損はないリテラシーがあります。
最近思うことは、世の中あまりに月収ベースのやり繰り的感覚で会話がなされているのではないかと言うことです。
ウェブニュースや新聞などによくある家計診断ですが、ファイナンシャルプランナーがモデルとなる家庭の収支を見て何に無駄があり、どこを削ったらよいかアドバイスがなされているような記事です。大体通信費とか保険料とか固定費を見直すとよいような話になっていますが。
これは、月々の給与に対する支出がどうであるかと言うレベルであるので、こづかい帳レベルです。この流れで行くと、おそらく大部分の家庭が毎月収支トントンか、赤字部分をボーナスで補填と言うようなことになるのではないかと思います。いつまでたっても余裕は生まれてこないでしょう。
これはすべて損益計算書(P/L)的視点なので、貸借対照表(B/S)的視点でも見ないといけません。
もはや古典ともいえる「金持ち父さん貧乏父さん」にあるように、収益を生まない資産は負債であると言うことです。初めて読んだときはよくわからなかったですが、今となってはしっくり来ています。
例えば、家計診断の中にある住宅ローンの月次返済は、その元となる住宅は資産ですが、新築で買った資産の評価がすぐ下がれば、資産に対する負債(ローン)の方が多くなっており、負債超過の状態の中へ毎月お金をぶっ込んでいるわけです。P/L視点の毎月の家計がよりやばくなってきます。
自動車も買った場合、B/S上は資産ですが、税金、燃料代、修理代、車検費用などがかかりますし、高級車をローンで買った場合、評価が下がった住宅と同じようなことになります。
住宅も自動車も時間とともに価値が上がれば問題ないですが、そんなものであればどしどし買うべきだと思います。
特に会社員の場合、税金がや社会保険料が色々引かれた出がらしの中から買うことになるので正気の沙汰とは思えません。必要度合いや収支のバランスを見て慎重に買う必要があると、私は思います。
経済的合理性の観点以上に思い入れとかこだわりがあれば、別の話ですが・・・。
資産についても収益不動産とか株式、債券などがあり、そこから定期的に入ってくる家賃、配当、利息などがあれば、毎月の収入に追加できます。毎月の収入が増えるので、生活に余裕ができたり、それをさらに資産を増やす方向にまわせば、より収入が増えると思います。
また、副業を個人事業や法人としてやれば、事業として妥当な部分を経費計上して、月次の家計P/Lの中身を調整することもできると思います。
要するに基本的なリテラシーをベースに工夫をすれば、如何様にもやりかたがあると言うことです。それも一旦やりだすと色々なやりかたが見い出せ、ノウハウがどんどんたまってくると言うものです。
本を読んだり、話を聞いてもよくわかりません。実際やってみて日々を積み重ねると何かしら発見して実施して身についてくるものです。
国家財政の話も何かしら部分的に切り出してP/L的視点の家計マインドで語られているのではないかと思います。B/S的視点のデータも出さず、危機をあおって何か増税のストーリーを作ってるのではないかと勘繰ってしまいます。
年金の話もそうですが、まさにP/L家計ベース感覚で語られています。毎月もらう年金に足りないのがトータル2000万円という話もありましたが、そんな毎月もらったものを使い切るような、その日暮らしモデルをベースにするのかよと思ってしまいます。
世の中、何のリテラシーもなく毎月もらったお金を使い切ってその日暮らしをする人を基準に制度設計しているようにも思えてきます。少し考えればうまいやりかたはあり、その日暮らしの人と大きな差が出てくると思います。
それを格差と言うのかもしれませんが、学び考えないといつまでたっても苦しいままではないでしょうか。
よい一日を!