すぐに使えるオープンレンジ
こんにちは!
むさしポーカールーム名古屋栄店スタッフのれんです。
前回に引き続き、「ポーカーを1から始める人のための初級者講習」の続きを書いていきます!
前回はレンジ表を覚える際のコツとして、ハンドをカテゴライズする方法を紹介しました。
また、GTOWizardなどが示す戦略を丸暗記する必要はなく、自分が覚えられる範囲で妥協しながら戦略をシンプルにしていけば良い、という話もしましたね。
今回は上記2つの内容に基づいて、実戦ですぐに使えるオープンレンジを紹介していきます。
※紹介するレンジは、むさぽ名古屋栄店のリングゲームのルールを基準としたものになります。
1-2-2(ante) rake5% 4BBcap ES200BB 7max
オープンサイズは、基本2.5bb(5点)でSBからのみ3BBのオープンになっています。
UTG、LJ
まずは、GTOWizardが示すレンジ表を確認してみましょう。
LJの方がわずかに広くなっていますが、ほとんど同じと言っても差し支えない範囲だと思います。
特にLJだけにオープンが示されている、A9o, A5o, QTo, K4sなどのようなハンドは全て混合戦略(レイズでもフォールドでもどちらでも良い)と示される形になっているので、これらのハンドをUTGのレンジとまとめて覚え、"全てフォールドする"としてしまっても大した問題にはなりません。
それを踏まえて、UTGとLJ共通のオープンレンジとして覚えやすい形に調整してみましょう。
このようなレンジ表を覚えようとする際に、一番の足枷になるのが混合戦略の存在で、これが視覚的にも直感的にも、レンジ表を覚えるハードルを大きくしています。
④はその足枷を完全に取っ払った形ですね。
ここに前回紹介した、ハンドのカテゴライズを用いることで、レンジ表を覚えるハードルはかなり下がるはずです。
・AXs……全てオープン
・ブロードウェイ……全てオープン
・ポケット……55までオープン
・スーコネ……T9sまでオープン
・Kxs……K5sまでオープン
・Qxs, Jxs, Txs……X9sまでオープン
簡易版のレンジでプレイすることで、本来のレンジと比較してどのくらい損をしてしまうのかという話ですが、損失はほとんどありません。
例えば、本来UTGでは、QToをオープンすることは無いと示されていますが、簡易版では視覚的にも覚えやすいよう、オープンするようにアレンジしています。
しかし、UTGでQToをオープンすることによる損失は、-0.01BBです。
つまり、"UTGからQToをオープンするというミス"を100回行うと、1BB減るという意味ですね。
ポーカーを始めたばかりのプレイヤーは、この程度の損失を気にして足踏みするよりも、自分が定めたレンジ通りにプレイする感覚を養う価値の方が遥かに高いです。
HJ
・AXs……全てオープン
・ブロードウェイ……全てオープン
・ポケット……44までオープン
・スーコネ……54sまでオープン
・Kxs……全てオープン
・Qxs, Jxs, Txs……X8sまでオープン
・Axo……A8oまでオープン
CO
・AXs……全てオープン
・ブロードウェイ……全てオープン
・ポケット……全てオープン
・スーコネ……54sまでオープン
・1gapスート……75sまでオープン
・Kxs……全てオープン
・Qxs……Q4sまでオープン
・Jxs, Txs……X7sまでオープン
・Axo……A4oまでオープン
・Kxo, Qxo, Jxo, Txo……X9oまでオープン
※1gapスート = T8sや97sのように、数字が1つ飛ばしの連番で同じスートのハンド
BTN
・AXs……全てオープン
・ブロードウェイ……全てオープン
・ポケット……全てオープン
・スーコネ……43sまでオープン
・1gapスート……53sまでオープン
・2gapスート……74sまでオープン
・Kxs……全てオープン
・Qxs……全てオープン
・Jxs……全てオープン
・Txs……T4sまでオープン
・Axo……全てオープン
・Kxo……K5oまでオープン
・Qxo, Jxo, Txo, 9xo……X8oまでオープン
後半になるにつれて、覚える範囲が広くなりしんどくなってきましたね。
⑪の早見表に見やすくまとめたので使ってください。
この表を見ながらプレイすることは肯定できませんが、ゲームが終わるたびに答え合わせをするのはOKです。
SBのオープンレンジは、次回やります。
また、これでもまだ難しいという方へ、最後に"もっと簡易版"を置いておきます!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。