記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【CoC】風の又三郎SGWV Part5「試練」

#『成長期です!』

前:Part4「入寮」

最初:Part0「創造」


キャラ紹介


本編

桜子「うう、あのミツハちゃんがここまで立派に……」
白「人別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし――まあ三日も経ってないんだが」
桜子「えらい、えらいです。あまりにも愛おしいので頭を撫でておきましょう」
ミツハ「わぅ……これは、不思議な気持ちになります」

桜子「その気持ちはですね――」
ミツハ「先ほど読んだ本に、ふれあいはオキシトシンやセロトニンといったいわゆる幸せホルモンの分泌を促すとありました。これがそうなのでしょうか」
桜子「そうきましたか」
白「まあ間違っては……いないのか?」
白「嬉しいという表現では足りないし、愛という言葉ではややオーバーな気もする。得も言われぬ感情だな」
ミツハ「なるほど……これは得も言われぬ感情、と表現すればいいんですね。勉強になります」
桜子「合っているような間違っているような」
白「まあいいさ、言葉は変化していくものだからな。伝わればそれでいいんだよ」
KP「おおらかな教育方針だ……」
白「それはさておき、だ。ミツハ、ちょっと買い物に行かないか?」
ミツハ「買い物……貨幣等と交換で品物を手に入れる行為のことでしょうか?」
桜子「そうです、ここの購買部はすごいらしいですよ」
ミツハ「そうなんですね、楽しみです」
KP「それでええと、今何時くらいかな……」
白「昼食取って荷物の整理までやってたら16時にはなってそうだな。えびさんが戻ってくるまでに全部済ませたいところだが」
桜子「なら今日は1階の学生寮支店で必需品だけ揃えることになりそうですね……」
白「ああ、本格的なショッピングはまた後日だな」
白「ま、1階の購買部もかなり広いだろうし、十分楽しめるんじゃないか?」
桜子「1万人超えの寮ですものね。ミツハちゃん、今日は1階の購買部でいいですか?」
ミツハ「はい! まだ買い物という行為をしたことがないので、得も言われぬ感情です」
白「……なるほどね」

桜子「では1階に移動して、と」
桜子「お金は……私が出してもいいんですが、たぶん自分で買いたいですよね」
ミツハ「はい、自分で買ってみたいです」
ミツハ「高度な技術で印刷されているとはいえ、ただの紙が信用によって価値を持つ……それで必要なものと引き換えられるというのはとても興味深い体験です」
白「たぶん食堂とかでは硬貨で払ってただろうしな」
ミツハ「はい、本当に紙幣で買い物ができるのか気になります!」
桜子「では行きましょうか。このカゴに商品を入れて、最後にレジへ持って行くんですよ」
ミツハ「なるほど、これが買い物カゴ……」
KP「そうして買い物が始まるのですが、ミツハは何を見てもまるで初めて見たかのように驚き、新鮮な反応を見せます」
白「中等部――外で言う中学相当の年齢のはずなのにな。最初の寝起きみたいな状況からの驚異的な学習能力……なんなんだろうな」
桜子「いいじゃないですか。ミツハちゃんはミツハちゃんですよ」
白「……俺としたことが。そうだよな、変な色眼鏡を着けずに今のミツハを見るべきだったよ」
桜子「うんうん、モモくんもいい子です。よしよし」
白「いやちょっと、子ども扱いは勘弁してくれ……」
ミツハ「白さん、得も言われぬ感情は生まれましたか?」
白「……生まれたかもな」
白「んで、とりあえず必要なもの買って戻るか」
白「……んー。この後の付き添いは桜子さんに丸投げしていいか?」
桜子「……? ああ、それもそうですね、承りました」
ミツハ「白さんはついてきてくれないのでしょうか?」
白「あー……そうなるかな。ちょっと野暮用を思い出して」
ミツハ「そうなんですね、少し残念です」
白「桜子さんがいるからさ。ごめんな、この埋め合わせはいずれするから」
桜子「モモくん行ってらっしゃい」
桜子「ミツハちゃん、私たちは衣類を見に行きましょうか」
ミツハ「はい、いいのがあると嬉しいのですが……」
桜子「そうですねぇ。ではここでミツハちゃんに服の選び方を教えてしんぜましょう!」
ミツハ「ご指導よろしくお願いします!」
桜子「いいですかミツハちゃん、服は見た目も大事ですがまずは機能性が一番です。動きやすい格好でないといざというとき本気を出せません」
ミツハ「なるほど……!」
桜子「伸縮性、素材、縫製の仕方などからそれらを読み解きます、ついてきてください」
ミツハ「はい、師匠!」
桜子「そうやってミツハちゃんに機能性重視ということだけ教えて、服など必要なものを買ってシーン終了で」
KP「はーい」
KP「白さん服選びの間なにかします?」
白「まあ、適当に寮内を散歩でもしておくよ。大事な情報が出るとかじゃなければ描写はなしでよろしく」
KP「了解でーす、特に……ないと思うので買い物終了まで時を飛ばしますね」

ミツハ「いい買い物ができました……!」
桜子「トレーニングウェアは私からのプレゼントです、今夜から毎日一緒にトレーニングしましょうね」
桜子「ちゃんと5分割すれば毎日やっても大丈夫ですから」
KP「セッションが終わるころにはミツハがムキムキになってるかもしんない」
桜子「後でモモくんにも声をかけておきましょう、みんなで強い身体を!」
ミツハ「強い身体を!」
白「じゃあそんなことは知らず、口笛でも吹きながら合流する」
白「お疲れ、服はいいのが買えたか?」
ミツハ「はい、機能性重視で選びました、いいのが買えたと思います」
白「はは、それはよかった。ミツハが気に入ったのが一番だ」
白「この後はどうする? ランドリールームに行って服に水通しとくか?」
ミツハ「洗濯ですか? 新品なので洗わずとも綺麗だと思いますが……」
桜子「新品だからこそ、でしょうか」
桜子「新品の衣類には化学物質などが付いていることもあって……
人によってはそれで肌荒れしちゃうので、一度洗濯しておくと一安心って感じなのです」
白「あとは糊や過剰な染料を落とす目的もあるが……まあやらない人も多いな」
桜子「洗濯して乾かすのも大変ですからね。というより、今の時間から洗って干すのもどうなんでしょう……」
白「ああそこは心配ないよ、寮のランドリールームには乾燥機もある」
白「ただまあ、乾燥機だと素材によっては縮むからな……」
ミツハ「大丈夫です、機能性重視なので!」
桜子「機能性重視、いい傾向です。ええと、タグを見る限りだと……そこまで神経質になる必要もなさそうですよ?」
桜子「でも一応、今日は私のパジャマを使ってもらいましょう。それで明日の朝洗濯して干せば問題なしです!」
白「ミツハ、それでいいか?」
ミツハ「はい、もちろんです! それにしても新しい服ひとつ着るのにも分からないことがたくさんです」
白「そういうのはおいおい覚えていけばいいさ」
桜子「そうですよ、分からないことがあったら私たちになんでも聞いてください」
ミツハ「はい、これからもご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
白「つっても未熟にて若輩、寡聞にして浅学非才の身だからな。教えられることもあまり多くはないが……」
桜子「私たちが教えられることなら。ミツハちゃんにはすぐ追い抜かれちゃいそうですね」
白「んじゃ、そろそろえびさんと合流するか」
KP「ではまた時間を飛ばして……」

KP「5限目が終わった17時50分から少しして、えびさんから連絡がきます」
えび「『講義がおわったので、いまから寮へむかいます』」
桜子「えびさんからです。そういえば集合場所とか決めましたっけ?」
白「決めて……ないかもな。まあ昼と同じ場所でいいんじゃないか?」
KP「正面玄関ですね。ではそこで合流しようという話になりました」


えび「おまたせしました、引っ越しはぶじおわりましたか?」
白「おかげさまで。軽く買い物もしてきたよ」
ミツハ「はい、日本銀行券でちゃんと品物を購入できました!」
えび「なるほど……って風野さん、昼とふんいきがちがうような?」
桜子「成長期ですからねー」
白「そうだな、タケノコくらいニョキニョキ伸びる時期だよ、ミツハは」
ミツハ「成長期です!」
ミツハ「それと、わたしのことはミツハと呼んでください。おふたりもそう呼ばれていますし」
えび「ではミツハさんと。わたしのこともえびと呼んでください」
ミツハ「はい、えびさん。ニラトルフについて色々とご教授願います」
白「よし、じゃあ食堂へ向かおうか」

KP「はーい食堂でーす」
桜子「ミツハちゃん、何かを食べる前には手洗いとうがいが大事です」
ミツハ「手洗いうがい……手指や口内咽頭に付着したウイルスや細菌を洗い流す行為ですね」
桜子「そうですそうです、では私と一緒にやりましょう」
KP「まあ手洗い場はそこらへんにあるでしょうね。えびさんも一緒に手洗いします」
白「俺もちゃんと洗って乾かして、と」
桜子「ようやく夕ご飯の時間ですね。何にしましょうか」
えび「わたしはエビフライ定食にします」
桜子「なるほど……では私は桜肉定食でも」
白「そういう流れなのか……じゃあ俺は鶏白湯ラーメンに桃のタルト」
KP「ミツハはしばらく迷ったあと、三つ葉のかき揚げ定食を頼みます」
えび「ごはんを食べおわったらロビーの施設をあんないしますね。お時間だいじょうぶですか?」
白「もちろん。よろしく頼むよ」
桜子「楽しみですねー」
ミツハ「楽しみです!」
桜子「でも慌てて食べてはいけませんよ、よく噛んで食べるのがコツです」
ミツハ「よく噛んで食べる……なるほど」
桜子「そして食べたあとは歯磨きです。口の中を清潔に保つことは全身の健康につながります!」
ミツハ「興味深いです……!」


KP「食事後、えびさんは皆さんを寮の見取り図前に連れてきます」
えび「では1階から順にあんないを……とおもいましたが、買い物はすでにされているんでしたっけ」
桜子「ですね。寮内の購買とは思えないくらい広くて驚きました」
えび「24時間あいていますし、ひととおりのものは揃っていますから、夜中でもかいものができますよ」
えび「すこし離れたところにショッピングモールもあるので、お時間あればいってみるのもいいかもしれません」
白「暇があれば本でも仕入れにいきたいところだ」
えび「つぎの2階、というか2階から4階は学生食堂ですね。たのめばだいたいのものが出てきます」
桜子「頼んでおいてアレですが、よく桜肉とか常備してますよね」
えび「提供速度や品揃えがどうなっているのか、これは七十七不思議のひとつでもあります」
桜子「七十七不思議、ですか」
白「学校の七不思議とかあるだろ? あれのスケールアップ版だよ」
白「これか、『学生食堂 提供 早すぎ なぜ』。七不思議っていうかブラウザの検索履歴じゃないか」
えび「やっぱり疑問におもう人はおおいらしくて。でも5階の学食厨房は関係者以外立ち入り禁止でなぞのままです」
桜子「不思議のままってことは、誰も忍び込んだりしていないんですね。学生の規範意識が高いです」
白「寮則で禁止されてるんだろうが……それにしてもよくできた学生たちだ」
白「……あるいは見てしまった奴らはみな正気を失ってしまった、とかな」
KP「ないと否定しきれないのがなんとも」
えび「各食堂の営業時間はそれぞれことなるので、時間におうじてあいている食堂へいってください」
桜子「あの提供速度だと、トレーニング前後のカーボやタンパク質摂取にも活用できそうですね」
えび「6,7階は大浴場です。16~23時、4~11時にあいています。サウナ、水風呂、ジャグジーなどいろんな設備がありますよ」
桜子「広いお風呂、いいですよね。家のお風呂もいいですけど、やっぱり温度が下がりにくい大浴場って素敵です」
白「そんなもんなのか。俺は汚れさえ落とせればいいんだが……」
桜子「いけませんよ白くん、適切な入浴は睡眠の質向上にも役立ちます。お風呂は有効活用しないと損です」
ミツハ「入浴による深部体温の上昇と、時間経過による低下……それが睡眠に繋がるのだと本で読みました」
桜子「ミツハちゃんも分かってくれますか。後で一緒にお風呂に入りましょう」
ミツハ「入浴、記憶にない体験です……!」
桜子「えびさんもよかったら一緒に」
えび「えっあっはい、よろこんで」
白「俺も案内が終わったらひとっ風呂浴びるか……」
ミツハ「白さんも一緒に入ってくれますか?」
白「……いや、風呂には自分のペースでゆっくり入りたい派なんだ。俺は別に入るよ」
えび「そもそもフロアごとに男女わかれてますけどね」
ミツハ「なるほど、白さんは男性でしたね。失念していました、すみません」
桜子「これまでその認識がなかったんですか……」
白「まあそんなこともあるさ。えびさん、案内の続きをお願いしてもいいか?」
えび「はい、のこりは8階と……まあ、8階ですね。現地でせつめいしたいこともあるので、エレベーターでむかいましょうか」

KP「エレベーターが8階に到着し開くと、廊下とその先にある大きな扉が見えるでしょう」
えび「ここが中央談話室。図書館できいたかもしれませんが、ここは重要な役割がある部屋です」
KP「扉を開けると、そこは天井が高く、ソファーがいくつか並んだ広間になっています」

KP「室内には本を読んだり、各々の方法でくつろいでいたりする学生も散見されるでしょう」
KP「また、壁際には数十台のパソコンが並んでおり、そのパソコンを使用している学生も多くみられます」
KP「そのパソコンには何らかの読み取り機……のようなものが接続されており、えびさんは真っ先にそこまで皆さんを案内します」
桜子「広い部屋ですねー」
えび「さて……みなさん、これが重要です。といっても、図書局であるていどは説明を受けているでしょうけど」
えび「これが、学生証認証装置」
えび「ここに学生証を設置して、PCから必要な教科書や参考書を選択することで、学生証にその認証キーがインストールされます」
桜子「なんと。ハイテクなんですね」
えび「……あれ?」
えび「この学園では、しようする教科書類がぼうだいになりすぎるため、それらのデータは電子データとして総合図書館のサーバでかんりされています」
えび「学生証の表紙にはICチップがうめこまれているので――」
えび「そこに各教材の認証キーをインプットし、かくじんのPCやタブレットで教材を表示できるようにするわけですね」
桜子「なるほど、これが先端特別教育区域……」
KP「あなたたちの反応を見て、えびさんは何かを考えるように少し押し黙り――」
えび「その、ためしにやってみましょう。学生証を読み取り機の上においてみてください」
白「……よし、俺のを置いてみるか」
KP「白くんが学生証を読み込ませると、PCから軽い電子音が鳴ると共に画面が開きます」
KP「『認証中……』の文字が出て数秒後、エラー音と共に警告画面が出てきますね」
桜子「え」
KP「『学生証がアクティブになっていません、学園図書局でアクティベートを行ってください』。そんな文字列が表示されます」
白「なるほど、アクティベートが必要みたいだ」
白「じゃあ今から図書局に……ってあれ、図書局の開館時間って」
えび「はい、図書局はほかの施設よりも閉まるのがはやく、18時閉館となっています」
えび「……いちおう、確認しておきます。皆さん、図書局で学生証のアクティベートは行いましたか?」
桜子「ええと……やりましたっけ?」
白「描写された範囲ではやっていないはずだ」
KP「ですね、皆さんにはその記憶がありません」
白「アクティベートはしていないな。つまり……」
えび「はい、このままでは教科書類の閲覧ができません」
白「図書局の開館は朝10時から……少なくとも1限には間に合わないな」
桜子「明日の講義は1限から4限でしたね。だいぶ不味いような……」
えび「講義への準備不十分は80の減点、4限分になると320減点です」
えび「ですので130点に。200をしたまわるので停学処分になってしまいます」
桜子「停学!? それは困ります……!」
白「10時の開館直後に行ってアクティベートを行う場合、1限のみの欠席――減点100で済むかもしれないが……」
白「いや無理か……2限開始は10時40分、移動とアクティベートを40分で終わらせないといけない」
桜子「そちらの場合は最大200の減点ですか。ギリギリ停学は避けられますが……」
えび「あまりおすすめはできません。残り3年半を250点でしのがなければいけなくなります」
#ニラトルフ高等部は5年生

白「……えびさん、その言い方、何か策があるんだろ?」
えび「……まあ、そうですね。こちらもおすすめできる手段ではありませんが……ただ、減点を回避するにはその策しかおもいつきません」
KP「えびさんは皆さんを連れて、エレベーターまで引き返します。エレベータに乗ると、黙って地下1階のボタンを押下しました」
白「地下1階……たしか『地下喫茶店BAR』だったか」
えび「はい、今からある人物へあいにいきます。彼なら、あるいは……」
KP「あなたたちを乗せたエレベーターは程なくして、地下1階へたどり着きます」
KP「扉がゆっくりと開くと、すぐ目の前には電飾が施された看板がぶら下がっていました」


桜子「ここが、地下喫茶店BAR……」
KP「はい、看板にはその店名が刻まれています。どうやらここが地下喫茶店BARで間違いなさそうです」
KP「全体的に薄暗い店内には白熱電球の明かりがところどころにあるだけで、手元が見てるか見えないか程度には薄暗い」
KP「古いピアノジャズがスピーカーからは小さく響き、幾人かの学生たちがグラスを片手に、声を落として話し込んでいました」
白「なるほど、こういう場所か。こんなときじゃなければ一杯やりたいところだが……」
えび「……行きましょうか」
KP「えびさんは迷いのない足取りで机をぬって店内を進みます」
KP「先にはカウンターが備えられており、その向こうでは店主と思われる人物がグラスを磨いていました」
KP「そのカウンターの一番端に座り、グラスを傾けていた人物の前で、えびさんは立ち止まります」
えび「…………あの」
KP「えびさんが声をかけようとするのを直前で遮り、彼は口を開きます」
???「おや、伊瀬さん。こんなところで姿を見かけるとはね」
KP「そう言って彼は振り返り、あなたたちの姿を見て驚いたような表情をします」
KP「ただ、その驚愕の表情は少しわざとらしくも見えますね」
KP「ひょろりとした、背の高い男です。ネクタイピンの色を見るに、4年生のようです」
KP「彼はあなたたちの顔を順に見て、告げます」

???「きみが誰かと一緒に。しかも全員見ない顔ときた」

???「――顔を見るに、どうやらお困りのようだ」




#NGシーン

#今日の昼ご飯が思い出せない
KP「白くんよく図書局の開館時間まで覚えてますね……」
桜子「そうですよね、すごいです」
白「いや、ついさっき開館時間確認したばかりなんだよ。だから覚えてただけ」
KP「あーなるほど、そういう……」
白「PLはともかく、PCのINTは高いからな。トル子から教えてもらった情報はちゃんと覚えているよ」
桜子「それでもすごいです、私なんて今日の昼何食べたかも覚えてないのに」
白「それはいくらなんでも……って、俺も覚えてないな」
KP「え……ってそりゃそうか、まだ昼休憩取ってないもんね。昼ご飯がまだのはずだ」
#PLの話
KP「ただちょっとここで切るのは難しいかな……昼ご飯はもうしばらくしてからでもいいですか?」
白「もちろん。今切ったら休憩中も頭が休まらないよ」
桜子「私も賛成です」
KP「ではもうしばらくお付き合いください!」

#吉田(教師)ィ!
白「これってさ、編入案内担当の教師が伝えてなかったってことだよな?」
えび「そうですね、高等部は学生証をアクティベートしないと何もできないので……その案内をなおざりにするのはふつう、ありえません」
桜子「先生はうっかりさんですねぇ」
白「吉田ァ! 吉田(教師)ィ!」
白「絶対出ないだろうけど電話で呼び出し続けたい気分だぜ」
KP「たぶん通知切ってるでしょうね」
白「予想通り裏切ってきたなあいつ」
白「今度会ったらちょっとした嫌がらせしてやる……」
KP「殴るとかじゃないんだ……」

#酔っぱらって自己解決?
白「なるほど、こういう場所か。こんなときじゃなければ一杯やりたいところだが……」
桜子「もしかして……ここでお酒でも飲んで忘れようってことですか……?」
えび「学生寮なので……ここで酒類の提供はおこなっていないはずです」
白「というか何も解決してないよな、それ」
桜子「全部夢だった、ってことにならないでしょうか……」
桜子「いえ嫌です、ミツハちゃんとの出会いがなくなるなんて耐えられない!」
KP「見事なまでの自己解決だぁ」
KP「まあ、少なくともえびさんの提示しようとする策はそういうものじゃなさそうです」
KP「えびさんは小さくあなたたちに言います。あるいは、自身を鼓舞するための言葉だったのかもしれません」
えび「……行きましょうか」


使用素材など(順不同・敬称略)

草原(nc229388) - みんちり
源ノ明朝
源暎こぶり明朝
UD デジタル教科書体 NK
ロックンロールOne
【立ち絵素材】ヒロイン系黒髪ロングヘアの女子高生イラスト・制服・私服・全身表情10種+α - 素材POMPACK
立ち絵素材 男性01 リメイク版(表情差分・衣装差分あり) - わたおきば
立ち絵素材 女性07(セーラー服) - わたおきば
ミツハ - 品口凸凹
平泉 和馬 - 品口凸凹
バーカウンタ - ぐったりにゃんこ
コンビニの店内(nc260791) - みんちり
食堂(日中)(nc230611) - みんちり
ンションエントランス(nc294150) - Seisuke
寝室イラスト16:9(nc142125) - blueberry
ホテルの廊下1(nc250971) - 雨合羽
[背景素材]ロッジの談話室(nc311283) - ことのみやき
ネオン管1 - 椛

使用シナリオ:品口凸凹「風の又三郎 ‐Scarlet Girl with Wind Voice‐」
使用設定集:品口凸凹「先端教育特別区域ニラトルフ」

本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

いいなと思ったら応援しよう!