
【CoC】風の又三郎SGWV Part1「開始」
#『ではとりあえずダンベルを入れておきましょうか』
※本セッションでは品口凸凹さま「風の又三郎 ‐Scarlet Girl with Wind Voice‐」「先端教育特別区域ニラトルフ」を使用しており、ネタバレがあります。
また、ハウスルールや身内ノリ等の要素を含みます。
本家動画シリーズ:series/99506
プレイヤーキャラクター
※キャラ紹介はPart0で行っています。
PC1

PC2

本編

KP「――ある6月の昼下がりのこと。とある封筒があなた達宛てに届きます」
KP「送り主の名は『ニラトルフ学園 理事長 仁田洸』。封筒の裏にその名前がありました」
桜子「開けて中を見てみます」
KP「わかりました」
KP「中からは先端教育特別区域ニラトルフの入学許可証が現れるでしょう。どうやらニラトルフ学園というのは通称のようです」
KP「先端教育特別区域ニラトルフ――2004年に施行された先端教育特別区域法に基づき、I県に設置された先端教育特区の名です」
KP「山中深くに存在しながら、ニラトルフ学園は世界的に有名になりつつあります。あなたたちもその場所について知っていていいでしょう」
KP「いわゆる学園都市で、学園を中心として寮などの居住空間や商業施設もしっかりと整備されています」
白「単純な面積も、学園都市・教育機関としての規模も相当大きそうだもんなここ……かなりの金と労力が動いてる」
桜子「想像もつきませんね、つくばの学園都市とどちらが大きいんでしょうか」
白「百聞は一見に如かずだな、実際に行って見てみないとどうにも」
桜子「ではまず、封筒の中身を詳しく見ましょうか」
桜子「入学許可証のほかには何か入っていますか?」
KP「ええと、学園の案内とかが色々入っているんですが――とりあえず」
KP「この書簡は、ニラトルフ学園理事長が探索者たちに直接宛てたもののようですね」
KP「入学許可証――内容としては、先端教育特別区域ニラトルフ高等部二年次への編入を認めるというものでした」
KP「許可証にはもちろんあなたたちの名前が書かれています」
KP「また、理事長の直筆サインとニラトルフ学園の印が押されており、イタズラの線もないでしょう」
KP「もし学園に問い合わせるのであれば、それが正式に発行されたものだということも分かります」
白「そもそも第三者が偽造するメリットなんて思いつかないな」
桜子「本人でも偽造はしないでしょうね……この学園は入るの難しいんですか?」
KP「はい、ニラトルフは超難関校として知られており、中等部および高等部の入学試験もまた非常に難しいと言われています」
KP「そんな場所への編入を許可された探索者たちは、非常に優秀な人材だといえるでしょう」
桜子「つまり私たちはそのニラトルフの編入試験みたいなものに合格したってことですか?」
KP「いえ、そもそもあなたたちは編入試験を受けていません。どころか、編入願いの類を出したこともなければ入学試験に出願したこともないでしょう」
桜子「ええ!?」
KP「理事長と顔見知りというわけでもなく、不可解ですね」
白「不思議だけど……学園側に何らかの意図があるんだろうな。外部からの圧力という可能性もなくはないが」
桜子「不思議ですねー」
KP「で、ここで確認なんですが、入学しますか?」
KP「当然、入学することもできれば辞退することも可能です」
白「難関校って話だし、高いレベルの授業を受けられそうなのは確かだな。……ついていけるかは別として」
桜子「就職とかも有利そうですよね」
白「それに、なかなかできる経験じゃないしな。せっかくの機会だ、編入してみよう」
桜子「私も行きます、心と体と頭を鍛えられるかもしれません」
KP「ではお二人とも入学するということで」
KP「ニラトルフは全寮制なのでね、生活用品以外で必要なものがあれば持って行っていいですよ」
KP「特に制限は設けないので」
桜子「では『とりあえず』ダンベルを入れておきましょうか」
KP「筋トレ道具は大事ですからね」
白「『とりあえず生』より軽いノリだったな今……」
KP「何が必要なものがあれば、後からでも生やしていいので」
KP「まあそんな感じで、あなたたちは来たる編入の日に備え、持ち物や心の準備をするでしょう」
KP「時間はあっという間に過ぎ、いよいよニラトルフへ出発します」

KP「9月1日木曜日、現在時刻は朝の4時半」
KP「皆さんは夜行地下鉄 ニラトルフ特急の個室で目覚めました」
桜子「早いですね」
KP「皆さんが乗車した駅を夜行列車が出たのが午前2時、車内で睡眠をとることとなったのは必至です」
KP「ぼんやりとした頭で目覚め、編入先である先端教育特別区域ニラトルフへ向かう道中であったことを思い出すでしょう」
KP「皆さんは自分たち以外に乗客がもう一人いたことを知っていますが、電車に乗り込む際ちらりと見かけただけで、今どこにいるのかも分かりません」
白「自分たち以外にもう一人っていうのは、俺と桜子さんともう一人って認識でOK?」
KP「そうですね、あなたたちがいる個室にその姿はありませんが」
KP「到着予定時刻は午前5時予定、もうすぐこれからの青春を過ごすニラトルフ学園に辿り着くでしょう」
白「目も覚めたし、ここらで自己紹介でもしておくか」
桜子「そうですね」
白「じゃあ桜子さんも起きたことを確認して、耳栓代わりにつけていたイヤホンを外しつつ」
白「すまない、昨日は地下鉄に乗るために寝てなくてな。そういえば自己紹介もしていない」
桜子「睡眠不足は筋肉とお肌の大敵ですからね、私も先ほどまで寝ていたのでお気になさらず」
白「筋肉……? まあいいか」
白「では改めて」
白「初めまして、一 白だ。文学部文化創造学科の2年」
白「前の高校では一と白を縦書きにしたら百になるってことで、"モモ"って呼ばれることが多かったな」
白「気軽に百とか白って呼んでくれ」
桜子「あれ、あなたも文学部なんですね」
白「ってことは、アンタも?」
桜子「はい、文学部文学科の吉田桜子と申します。前の高校――ということはあなたも編入生ですか?」
白「ああそうか、それを言い忘れてたよ。本日付でこのニラトルフに編入することになったんだ」
桜子「そうなんですか、私もです。未知の環境でいろいろ大変だと思いますが、お互いがんばりましょう!」
白「ああ、よろしく。桜子さんって呼んでいいか?」
白「と言いつつ手を出して握手を求めよう」
桜子「ええ、もちろんです。では私はモモくんと」
桜子「ガッチリと強く手を握り返します」
KP「STR18の強い握手はこわいな……」
白「痛い! ごめん、痛い、ちょっ、痛っ、あがががが――」
桜子「あら、ごめんなさい! ちょっとテンションが上がりすぎちゃって……」
白「いや、俺が軟弱なのが悪い。桜子さんは悪くないよ」
桜子「優しいんですね、モモくんは」
KP「とても和やかなやりとりだ」
KP「皆さんがそんな会話をしていると、個室の向こうから足音が聞こえてきます」
KP「足音の主は個室の前で立ち止まり、扉をノックします」
白「どうぞ」
#(立ち絵:わたおきば様「立ち絵素材 女性07(セーラー服)」)
???「失礼します」
KP「その声とともに、もう1人の乗客が部屋に入ってきました」
???「おはようございます、もう目が覚めていたんですね」
???「はじめまして、わたしは――」
KP「あっ名前決めてなかった」
KP「じゃあ伊瀬 えびで」
桜子「なんて名前」
えび「はじめまして、わたしは伊瀬えび。みなさんと同じニラトルフの学生です」

白「そうか、ニラトルフ高等部は普通の高校じゃなくて5年生の教育機関だから"生徒"じゃなくて"学生"なのか」
えび「どうぞ好きに呼んでください」
桜子「ではえびさんと。私のことは桜子って呼んでください」
白「俺は白か百《もも》って呼んでくれ。よろしくな」
えび「はい、よろしくおねがいします」
えび「こんかい、わたしはおふたりの案内をするように理事長からおおせつかっています」
えび「おふたりのあいだで自己紹介などはおすみですか?」
桜子「ばっちり」
えび「それはよかった。こんかい編入するのは、高等部に吉田さ――桜子さんと白さんのおふたり、そして中等部のもうひとりです」
桜子「中等部にも1人いらっしゃるんですね」
白「合計3人もか、珍しいな」
えび「ほんとうに珍しいですよね、いままでこの学園に編入生だなんて聞いたことがなかったのですが……」
えび「こんかいは理事長じきじきの許可を得て、特別にむかえることになったそうです」
白「確かに異例って話だったな。ニラトルフの学生にコンタクトを取ったけど、嘘扱いされてさ」
えび「あら、もう学園生と仲良くなったのですか?」
えび「嘘だと疑われるのもとうぜんでしょうね、なにせ今までいちども事例がありませんでしたから」
白「事例がなかった、っていうのは学園ができてからの話か?」
えび「ええ、そうです。先端特別教育区域設立以来、編入生なんて今回がはじめてですよ?」
白「なるほど。じゃあ俺達が編入生第一号ってことじゃあないか」
えび「そうなりますね」
えび「初の編入ということなので、マニュアル等も整備されていないのですよ」
えび「そんなわけで、こんかいは暫定的にわたしが案内役になった、というわけなのです」
桜子「なるほどー」
えび「なにか学園について分からないことがあれば、わたしに気兼ねなくお尋ねください。答えられる範囲であれば、なんでもおこたえしますよ」
白「じゃ、さっそくだけど一ついいか」
えび「ええ、なんでしょう」
白「……えびさんにとって、ニラトルフってのはどんな場所だ?」
えび「そうですね……あらためて問われると返答にこまりますが……」
えび「あえていうなら、『学業の場としては理想の環境』、でしょうか」
えび「最初はこんなへんぴな山の中に学校なんて、とおもっていましたが」
えび「授業の質も高いですし、まわりの学生たちもみな熱心で」
えび「でも勉強だけじゃなくて、学園内にはコンビニもショッピングモールも映画館もあって」
えび「景観もゆたかですし、閉ざされてはいますけど閉塞感はありませんね」
えび「けっこう皆さんのびのびと学業に励んでいる印象です」
白「なるほど、それは楽しみだ」
白「色々教えてくれてありがとう、学園の中でも厄介になるだろうけど、よろしく頼むよ」
白「えびさんにも握手を求めよう」
えび「ええ、こちらこそよろしくお願いします」
KP「えびさんは握手に応じてくれます。今回は握力の差で手が痛くなることはないでしょうね」
白「なんてことだ、握手をしても手が痛くならない……!」
KP「そんな感じでえびさんと言葉を交わしていると、軽い揺れとともに列車の速度が落ちていることに気がつきます」
KP「それから少しして列車は駅に無事到着し、皆さんは目的地の駅に降り立つこととなるでしょう」

白「息を吸いながら伸びをしておこう」
白「いやー、やっと着いた」
KP「現在時刻は午前6時、あたりに人の気配はありません」
KP「ここの駅名は時計塔駅、確か指定された集合場所は農林学科棟の校庭だったはずです」
桜子「確か地下鉄でしたよね? 今も地下なんですか?」
KP「ええ、はい。地上への階段がいくつか見て取れます。駅の構造自体は一般的な地下鉄と大差ありませんね」
KP「また、乗ってきた列車に関しては皆さんが降りたあとそのまま先に進み見えなくなります」
白「とりあえず構内から出てみるか」

KP「階段を上れば地上に出ることができ、朝日と時計塔があなたたちを迎えます」
桜子「そっか、時計塔駅ですもんね」
KP「時計塔はレンガ造りの高層建築で、古めかしい外観であり建築後かなりの年数が経っていそうです」
えび「これからみなさんには編入案内があるはずです」
えび「こちらは担当の教師が受け持ちますので、わたしはここで一旦おわかれですね」
えび「農林学科棟の校庭に朝7時半集合だときいています」
白「すまない、その農林学科棟にはどうやって行けばいいんだ?」
えび「説明するのをわすれていました……とはいっても、学内には案内板が多数配置されていますから、迷うことはないとおもいますけど」
えび「それと、"ニラトルフSTN"にもナビゲーション機能があるので、そちらでも地図と経路がかくにんできるはずです」
白「……ニラトルフSTN?」
白「桜子さん知ってるか?」
桜子「それって私たちのスマホとかに入れてあるんですか?」
KP「いえ、入ってないですね」
桜子「私も存じ上げませんね。STN……何の略でしょう」
KP「その言葉を聞いて、えびさんは驚いた表情を見せます」
えび「あれ、ご存じありませんか? 編入時の案内などには書いてありませんでした?」
桜子「書いてありました?」
KP「いえ、制服や施設等の資料があるくらいで、ニラトルフSTNについての記述はありませんでした」
桜子「私の記憶が確かなら、特にそういう記載はなかったかと……」
白「残念ながら俺も知らないな」
えび「そうなんですね、わたしのときは入学案内にのっていたので、おふたりもニラトルフSTNについてはごぞんじかと」
KP「えびさんは自身のスマホでアプリを立ち上げ、それを2人に見せてきます」
えび「こちらがニラトルフSTNですね」

えび「電子教材や地図の閲覧、ほかにも履修登録や施設の予約なども可能です」
えび「入れておくととても便利ですよ」
白「じゃあ入れてみるか、普通に検索すれば出てくる?」
KP「はい、よほど変な機種じゃなければ対応しているでしょうね」
白「とりあえず落としてみるか」
桜子「なにやらログイン画面が出てきましたね、アカウントIDとパスワードですって」
えび「ひとまずはゲストログインでだいじょうぶです。それでもマップ機能はつかえるので」
桜子「分かりました、えいや!」
桜子「わあ……色々出てきました」
KP「まあそんな感じで色んな情報がバーッと出てきますね」
桜子「とても広いですね、東京ドーム何個分でしょうか」
KP「スマホのアプリで確認すれば、ちゃんと農林学科棟へのルートは分かります」
白「ちょっと離れてるかな、縮尺が分からないからいまいち距離感がつかめないけど」
KP「あなたたちが地図を確認したところで、えびさんが再び口を開きます」
えび「この学園の敷地はとても広いので、移動手段として路面電車があります」
えび「それで基本的にどの学部学科にも行けるようになっていますよ」
えび「もう運行しているのでそちらを利用もできますし。7時半集合ということなので、徒歩でいってもじゅうぶん間に合うでしょうね」
白「なるほど、丁寧にありがとう」
白「とお礼を言って、ここらで解散かな」
えび「はい、わたしはこれから講義の準備をしないといけませんので」
えび「編入案内がおわったら学生寮で集合しましょう。予定では11時ごろ終了ということなので、わたしもそのあたりにむかいます」
桜子「ありがとうございました、ではまた後で」
白「そうだ、連絡先教えてもらえるか」
白「RAINとかがいいかな」
#RAIN≒LINE
えび「そうですね、たしかに。こまったときに連絡はとれたほうがいいですよね」
KP「と、快く応じてくれます」
白「まだ桜子さんとも連絡先は交換していなかったな、3人で交換しよう」
桜子「わあ、これで学園初のRAIN交換です」
桜子「お2人のことは、もうお友だちと思ってもいいんでしょうか?」
白「もちろん、友だちであり編入生仲間だ」
えび「わ、わたしでよければぜひ」
KP「連絡先を交換し終え、えびさんと分かれます」
KP「この後どうしますか?」
白「俺は学内を軽く見ておきたいし、徒歩で行こうかな」
桜子「では私も一緒に行きますね、私1人だと迷子になるかもしれないので……」
白「じゃあ歩いていこう」
KP「はい、ではお2人は農林学科棟への道を歩み始めます」
桜子「学園都市とは聞いていましたが、思った以上に広いし色んな建物がありますね」
白「そうだな、卒業まで縁のない施設も多そうだ」
KP「農林学科棟に向かう道中には色々と建物やらがあるんですけど――」

KP「その中に気になるものを見つけます」
白「これは……畑?」
KP「はい、畑が広がっているのが確認できます」
白「そりゃある程度自給自足もしてるか、全部は無理にしても」
白「あとは農林学部系の実習――」
白「いや又三郎だからアレか?」
KP「すっごいメタ読みしてくる」
桜子「技能で何の作物か分かったりしますか?」
KP「では桜子さんがせっかく技能を創造してくれたので……<植物学>で振ってもらいましょう」
桜子「<植物学>……百くんが初期値交渉してくれたのでけっこう高くなりました」
#桜子<植物学>70 → 99(致命的失敗)
#ハウスルールで常に1~5がクリティカル、96~100がファンブル
KP「初判定でファンブル……!」
KP「睡眠不足がたたったのかもしれません、桜子さんは転んで畑に突っ込んでしまいます」
桜子「わっ……」
桜子「ごめんなさい、大丈夫!? ああ、植物さんたちが……」
白「とりあえず桜子さんを助け起こすか」
白「大丈夫か?」
桜子「何もないところで転んでしまいました……」
白「擦りむいたりとかはないみたいだな」
白「ま、『すべって転んだことのない者は、安全確実に立っているとは言えない』って言うしな」
白「必要な転倒もあるさ、今がそれだ」
桜子「そうでしょうか」
白「ここでファンブルを消化することによって、重要な場面で成功できるようになるはずだ」
KP「あ、白くんも<自然>で振っていいですよ」
#白<自然>74 → 90(失敗)
白「なにもわからない」
KP「まあまだファンブルじゃないから……!」
桜子「私たちじゃ何も分かりませんね」
KP「皆さんはなんかいっぱい畑に生えてるなーと思いながら、その隣を通り過ぎていきます」
白「なんなんだろうなー、あの植物」
桜子「植物さんたちごめんなさい、今度おわびに肥料を持ってくるから……!」
KP「まあそんな感じでハプニングもありつつ歩いていた2人ですが、ほどなくして目的の建物が見えてきました、農林学科棟です」

NGシーン
※こちらは進行の都合上カットされたものの、そのまま消すには惜しかったシーンたちを若干加筆修正・捏造してまとめたコーナーです。キャラ崩壊や身内ノリ、ぐだぐだ要素などを多分に含みますのでご注意ください。
#風の又三郎SGWV RTA Any% Glitchless
KP「で、ここで確認なんですが、入学しますか?」
KP「当然、入学することもできれば辞退することも可能です」
白「これってシナリオ的には入学しなかったらバッドエンドでPCロストなのかな」
KP「入学しなかったらその時点でシナリオクリアですね」
桜子「そっちを選んだらどうなるかの描写もちょっと見てみたいですね……」
白「確かに、というかそんなクリア方法もあるのか」
桜子「いやー早かったですね今回のセッション」
KP「いやー早かったっすねー。まさかこんなにすぐ終わるとは、18時間予定のシナリオが」
白「桜子さんの力がなければ無理だった、さすが桜子さんだぜ」
桜子「私、やっちゃいましたね。ではお疲れさまでしたー」
KP「お疲れさまでしたー!」
白「お疲れさまでしたー!」
#ちょっと空ける
白「まあ、という茶番はさておき」
#わたおきば様にはいつもお世話になってます
???「失礼します」
KP「その声とともに、もう1人の乗客が部屋に入ってきました」
白「……アンタ、もしかして俺と同郷じゃないか?」
白「画風が一緒だ」
桜子「いわれてみれば確かに」
KP「画風が同じなのはですね、同じところから立ち絵をお借りしてるからですねー」
白「いつもありがとうわたおびさん……」

#幻の4人目の編入生
えび「そうなんですね、私のときは編入案内に載っていたので、おふたりもニラトルフSTNについてはご存知かと」
白「"編入"案内……? あれ、えびさんも編入していたのか?」
KP「そう編入……」
KP「いやごめんなさい、入学でした、入学案内」
KP「間違えちゃった」
桜子「てっきりなにかの伏線かと」
白「妙だな、編入の事例はこれまでないと言っていたはず……」
桜子「ネクストコナンズヒーント!」
白「編入案内!」
#読みの上では伸ばす
桜子「ちょっと変声機をつけて……」
桜子「あなたは編入案内をもらったと言っていた、しかしおかしいですね。先ほどコナンに確認してもらいましたが――この学園、編入生は入ってきたことがないそうだ?」
えび「そうよ、わたしがやったのよ! でも……全部あの男が悪いのよ!」
♪事件解決のテーマ
#ちょっと真面目に
桜子「冗談はさておき……」
桜子「実際、妙ですよね。私たちに来た編入案内は情報が少なすぎます」
白「まあ……確かにな」
桜子「編入生だからこそ必要な情報はあるでしょうけど、それでも入学案内を同封しない理由にはなりません」
白「………………」
白「ま、妙な話ではあるが、現状だとこれで何か分かるわけでもない」
桜子「ですね、えびさんからニラトルフSTNについて教えてもらいましょう」
#ガラパゴスな存在
KP「はい、よほど変な機種じゃなければ対応しているでしょうね」
白「FOMAのガラケーでも?」
KP「それはそもそももう通信できないんじゃないかな……」
白「くっ、世の中はどんどんガラケーを排除しにかかってやがる」
KP「人はより便利なほうに流れるんだ……」
KP「というか白さん持ち物にスマホあるじゃないですか!」
白「バレたか……」
桜子「なんだったんですかこの茶番?」
#48つ目の都道府県だと!?
桜子「とても広いですね、東京ドーム何個分でしょうか」
桜子「日本とは思えないくらいの広大さ……」
白「I県……要は岩手県なんだろうけど」
KP「いやー分かりませんよ、岩手かもしれませんし、皆さんの知らない県かもしれませんね」
桜子「私たちが知らない県はもう海外じゃないでしょうか……」
白「あるいは別の世界線とか並行世界だとかの可能性くらいかな」
#時計塔駅から徒歩3分
白「ちょっと離れてるかな、縮尺が分からないからいまいち距離感がつかめないけど」
桜子「まあ……この距離なら3分くらいですね」
KP「おっとぉ!?」
KP「確かに桜子さんの脚力なら3分くらいかな、いや分からないけど」
白「多分実際はそれなりの距離あるんだよな……」
KP「桜子さんにとっては徒歩3分の距離だから」
白「物件の『駅から徒歩3分』より信用できない……!」
白「というかそんな速度で歩かれたら俺が追いつけないぞ」
KP「白くんは持ち物に自転車があるから、それでなんとか……」
白「自転車への期待が重すぎるって」
桜子「私実はDEX高いわけじゃないんですけどね」
#アプリの名称にこだわる白
白「そうだ、連絡先教えてもらえるか?」
白「ええと、LINEじゃなくて……」
KP「ニャインかな?」
白「それどっかで聞いたことあるな」
KP「ニャイン♪」
桜子「ニャイン♪」
白「楽しそう」
KP「なんにします?」
白「じゃあRAINとかで」
桜子「なんか洒落てますね、その名前」
白「marineとかmineとかsinθとかと悩んだけど、アプリ名ならこれかなって」
KP「とてもこだわっている……」
#こだわり
白「そういや桜子さん、どうして<植物学>なんだ?」
桜子「というと?」
白「推奨技能は<自然>じゃないか、そちらのほうが範囲が広くて便利そうだ」
白「それに、6版の場合<生物学>が植物学を内包しているから、そっちでも良かったんじゃないかなーと」
#クトゥルフ神話TRPGルールブック6版 P.80より
桜子「なるほど」
白「だからキャラの設定面に何か関わっているのかなって思ってな」
桜子「私、趣味がガーデニングなんですよ。なのでお花とかには少しだけ詳しいんです」
白「なるほど、それで敢えての<植物学>か」
白「ルール的な有利ではなく、キャラクターとしての内面を表現するために技能を取る……素晴らしい心構えだぜ」
使用素材など(敬称略)
草原(nc229388) - みんちり
源ノ明朝
源暎こぶり明朝
ロックンロールOne
立ち絵素材 男性01 リメイク版(表情差分・衣装差分あり) - わたおきば
【立ち絵素材】ヒロイン系黒髪ロングヘアの女子高生イラスト・制服・私服・全身表情10種+α - 素材POMPACK
立ち絵素材 女性07(セーラー服) - わたおきば
机と椅子:j_lw_南米_003b nc114439 - midori
白封筒・封ろうnc236140 - 不始末
【トンネル内の壁】1920x1080px(nc231724)- PicNos!/写真素材サイト
寝台列車 電車 車内 座席(国鉄ナハネフ22系 その1)(nc284012) - 橋本環奈
地下鉄丸ノ内線(nc37469) - そけ
ニラトルフSTN - 品口凸凹
夏の畑 - おいものにもの
学校(nc4076) - koishi(wsP)
MS UI Gothic
使用シナリオ:品口凸凹「風の又三郎 ‐Scarlet Girl with Wind Voice‐」
使用設定集:品口凸凹「先端教育特別区域ニラトルフ」
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。