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5/1 RP人狼『コエノナイセカイ』まとめ
こんばんは、なごんです。
今回のまとめは、久々に主催を務めましたRP人狼企画『コエノナイセカイ』の記録です。
コンセプトは【秘匿ミッション型RP人狼】という初の試みを加えた利敵なし多役村。
この【ミッション】によって、それぞれのペアのエンディングが3つに分岐する物語になっています。
アーカイブがありますので、詳しい流れやエンディングは動画をご覧ください。
◆告知ツイート
【告知】新RP人狼企画『#コエノナイセカイ』
— なごん🍷 (@nagonago_lodi) April 7, 2022
開催日を以下の二日間に決定しました!
💠Pair Make:4/24(日)
💠Play Game:5/1(日)
募集期間は【4/10(日)正午~集まり次第】
参加条件は【FFのFFまで】
配役や利敵、公開範囲等の詳細はリプツリーに順次追加します。#nago_log https://t.co/59q8e45WM3
募集時点では14人編成としていましたが、想定より多くお声掛けいただいたため、市民と狂人を増やして16人編成に変更しています。
開催は1週間挟んだ2日間。
1回目に関係組みを行い、2回目でプレイゲームとなります。
今回は特に【ペア前提】の物語になるため、この1週間でキャラ設定や関係性、掛け合いなどを考えていただく形になりました。
◆プロローグ
それは、とある昼下がりのこと。
その日は朝から天気が良く、日差しも強く、お昼のこの時間には、今年初の最高気温になるだろうとテレビでは予報されていた。
しかしその予報は外れ、何か不吉なことの予兆とも感じられるような、いびつな形をした雨雲が空に重なり……
大きく厚く、そして今にも地上を圧し潰してしまいそうな程に重く拡がったその雲の中心から、劈くような轟音とともに……大きな稲妻が落ちた。
落雷と共に意識を失ったあなたは、病院の一室で目を覚ました。
隣では、あなたの大切な人が、あなたと同じように目を覚まし、あなたのことを見つめている。
しかし、思うように言葉を発することが出来ない。
落雷事故の影響で、あなたは「声」を出せなくなってしまっていた。
それは、今目の前にいる、あなたの大切な人も同じようだ。
再び意識が混濁し、夢の中で目を覚ましたあなたは「ゲームの司会役」を名乗る少年・ポールと出会う。
困惑するあなたに対し、彼は淡々とゲームの説明を始めた。
1.ゲームの内容
レギュレーション:16人多役村
■市民陣営
市民4、占い師、狩人、呪われし者、生霊、イタコ、家政婦
■人狼陣営
狂人、ささやく狂人、賢狼、能ある人狼、新種の人狼
■その他陣営
ジキルとハイド
※初日占いランダム白、連続ガードあり
利敵なし。
勝利陣営は報奨として、現実世界に戻った時に早く退院できる。
システム表示上の「2日目」に殉教者のポールを処刑後、その日の夜は役職実行なし、その翌朝から議論開始となる。
2.ミッションについて
ポール処刑後の夜、ゲームが始まるとそれぞれのポケットにある手帳に固有のミッションが記載されるという設定。
※実際は事前に個々のDMに配布され、ミッション内容に合わせて役職希望をして入室。
1.自分のミッションを他人に伝えてはいけない
2.ゲーム中にミッション完了を報告してはいけない
3.どちらがクリアするかを相談してはいけない
ペアの「どちらかが」クリアした場合にのみ「クリアした方が」声を取り戻せます。
両方ともクリアした場合は「声」を取り戻すことが出来ず、両方とも失敗の場合は「声」に加え、ペア相手に対する「愛情」も失ってしまいます。
3つの制約の中、闇雲にミッションクリアを目指しても、相手ももしクリアしていた場合は「声」を取り戻すことが出来ないため、キャラクターとして、表に出さない感情がこのミッション状況に反映されることになります。
自分は犠牲になってもいいから、どうしても相手の「声」を取り戻したい。
二人とも「声」を失うことになったとしても「愛情」だけは絶対に失いたくない……そんな想いが、これからどんな物語を紡ぐことになるのでしょうか――
3.各々の宣言
2日目、ゲームマスターであるポールはミッション状況の把握のため、この日に処刑することになります。
その前に、各々どんな想いでこのゲームやミッションに臨むのか、語り合うことに。
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◆キャラクター紹介
それぞれのキャラクターとミッションを紹介します。
1.マリアンヌ&スーザン
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元軍人のマリアンヌと、元民間傭兵のスーザンは戦友同士でした。
現在はスーザンが経営するBARによく集まるそうです。
職業柄、実は諜報員という裏の顔を持つケイトとも顔なじみ。
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2.フランク&エマ
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二人は兄妹でした。
フランクは10代でその才能を見出し、現在26という若さで映画監督を務める天才。エマも兄の背中を追うように、「映画俳優」という夢に向かって前進している最中でした。
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3.フレディ&ミカ
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フレディは不良のような見た目に反し、正義感が強く優しい一面を持ちます。ミカが暴漢に襲われているところをフレディに助けられ、以降ミカはフレディの舎弟を志願したのだとか。
今回のシリアスな世界観では異彩を放つ二人組ですが、この二人にも悲しい過去があるようで……。
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4.クリス&ジェイ
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珍しい二人組は、かつての上司と部下の関係だったバディ。
クリスは高級時計店の、ジェイは高級メンズ洋服店の店長を務めています。
経営者の二人にとって「声」は大事な仕事道具と言えるでしょう。
そんな二人の結末やいかに……?
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5.マイク&ジェシカ
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今回唯一の学生カップル。
二人とも大学生で、これからの未来に希望を持ち、マイクは弁護士を目指し、ジェシカはいいお嫁さんになれるように料理の練習をしていました。
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6.ニック&メアリー
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ニックは『死神』の異名を持つ医者、メアリーは入退院を繰り返す病人です。きっと現実に戻ってもメアリーはまた入退院を繰り返すことになるでしょうが、ニックには、どうしてもメアリーに「声」を取り戻してほしい理由があるようで……
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7.ケイト&ローラ
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良家のお嬢様であるローラと、そのボディガード・ケイト。
ケイトは実はとある護衛の任務でローラについている諜報員で、ローラはそのことを知らず、彼女のことを姉のように慕っています。
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8.ウィル&ロディ
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二人は兄弟でした。
ピアノ演奏家であり作曲家のウィルはフランクと同じくして10代でその才能を発揮しますが、その間、ロディは母親から虐待を受けてしまいます。
ウィルの後悔と、ロディの恋心が複雑に絡み合い、二人の物語は妖しい旋律を奏でていく……。
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◆主催の言葉
駆け足になりましたが、キャラクター紹介は以上です。
本当にどのペアも強く美しく、そして切ないエンディングを迎えて、ログを見返してはあらゆる感情が押し寄せてきます。
感想、と一括りにするにはどうにも難しく、本当に、今回この企画を無事に完走できて良かったなと感じています。
終わった後にご連絡いただいた一部の方々には私のドストレートなペアの物語への感想をズバーンとお送りしてまして、まだ届けられていない方にもこれからお送りしていく所存です……!
ここに書くとちょっとネタバレになるので、気になる方はぜひアーカイブをご覧ください(3回目)。
今回、「声」に焦点を当てて企画を制作するにあたって、この『人狼ジャッジメント』という媒体で何をどこまで表現できるか…という部分に着目しました。
舞台や芝居などは、演者の声や身振り手振りで伝えますが、チャット人狼は「文字」を入力して相手に伝えたいことを送ります。
普段のRP人狼では、いかにこの芝居表現をチャットで伝えるか……などを考えたりしていますが、今回はそういったものを最低限にして、あくまで「文字」として伝えることで、チャット人狼らしさを留めることにしました。
そして最もやりたかったのが【個別ミッション】。
通常の人狼ゲームに加えて、利敵にならない程度に行える、マーダーミステリーのような個別ミッションを作り、それがエンディング分岐に繋がると面白いのではないか?と考えました。
個別ミッションにペア同士が失敗すると「愛情」を失うという内容は完全に主催の好みですが……そんな絶望的状況を避けるために、今自分に何が出来るのか?というキャラクターの個性を生かす内容になっていたら嬉しいです。
告知画像の説明の[Q7]で、【声と愛情を失った場合は絶対にバッドエンドですか?】という問いへの解答を「特に決まりはありません。確かに声と愛情を失ってしまったら喪失感が押し寄せるでしょう。……そのときは。」としたのは、今回の隠れた命題である『本当に大切なものは何か?』という問いへ、それぞれのペアが「愛情」を失った際に、どんな回答をするか期待していたためでもあります。
愛情がなくても、以前の関係は事実だから、きっとまた巡り合うのだろう。
近くにいる存在だから、隣にいる安心感は変わらないだろう。
そんな風に希望を見出せるエンディングを紡げるように……。
[Q12]で【ペアは恋人限定ですか?】に「大切に思い合う関係であれば縛りはありません。それが多少歪んだ関係だとしても。」と書き置いたのは、いろんなパターンを見たいからで、『歪んだ関係』に今回該当するのは明確にはいないにしても、若干ウィルロディのペアがそうでしょうか。
一応、犯罪者は非推奨としているのでサイコな関係性は難しいかもしれませんが、今後また第2回、第3回と開くときにまた新たなペア関係が見れることを楽しみにしています。
RP人狼の中ではかなり制約が多く、特殊なハウスルールなど覚えることも多い中で最後までルールに則ったプレイをしていただき、企画参加ともどもありがとうございました。
またレギュレーションを変えての開催や、全く新しい企画も考えていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
◆ポールという人物について
最後に、処刑時ほんのちょっとだけ過去に触れたポールの人物紹介をします。
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夢の中だから、もちろん人間ではない、どちらかというと霊体のような存在ですが……実は、彼はもともと人間でした。
今よりずっと前、何十年も前の話。
兄とおつかいに出掛けていた帰り道に、突然の落雷によって大怪我を負い、その際に兄は弟のポールを庇って死んでしまった。
妙にいびつで広範囲な落雷が直撃した二人は、小さな身一つではその体を庇いきれず、ポールは手足が火傷で不自由になり、両目を失明し、耳も聴こえなくなってしまう。
周囲の人間や両親がどんな反応をしたかすらもわからないまま、暗黒の世界に閉じ込められたポールは、触れられるままにリハビリをしながら一人の世界に閉じこもる。
生きている心地もせず、ただそこに存在する何かになってしまい、日に日に精神も弱っていった。
しかし、そんなときに突然、暗黒の世界に兄が現れた。
ポールは幼いなりに、そのとき兄は死んでいたのだと悟る。
兄は暗闇の中からポールへ、
「諦めちゃダメだ。俺はお前に生きていてほしいから」
と何度も「声」を掛ける。
姿かたちは見えなくても、そこに兄がいると感じたポールは、無事にリハビリを終えて、その後10年ほど生き長らえた。
この共有した夢の世界は、ポールの暗黒だった世界と、落雷によって「声」を失った者たちの夢の意識がリンクして現れたもの。
彼らに「生きる希望」を与えようと、ポール兄弟は力を使い、ゲームを創り出した。
ポール兄弟の力が弱く、誰かの「声」を取り戻すために、多少他に失われるものも出てくるかもしれないが……それでも前へ進んでほしいと彼らは願っている。
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演目『コエノナイセカイ』
2022年5月1日 21:00 開演
出演: ウィル、エマ、ケイト、クリス、ジェイ、ジェシカ スーザン、ニック、フランク、フレディ、マイク マリアンヌ、ミカ、メアリー、ローラ、ロディ ポール(GM)
使用ゲーム:人狼ジャッジメント