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「日本文化と自分を深掘り!オンライン探求ワークショップ」を開催しました

こんにちは!NAGOMIVISITです。
ホストの皆さんから、このようなお悩みをよくお聞きします。

「ホームビジット当日、一体何を話せばいいの・・?」
「ゲストから日本について色々質問されそうだけれど、実はうまく答える自信がない・・・」
「家庭料理を食べてもらいたいけれど、どんなメニューだと喜ばれるかなぁ・・・」

そこでこのたび、NAGOMI VISITでは「日本文化と自己理解」をテーマにしたオンラインワークショップ「日本文化と自分を深掘り!オンライン探求ワークショップ」を開催しました。本記事では、その様子をご報告します。

ワークショップの概要

  • 日時:2024年9月27日(金)21時~22時

  • 形式:Zoomミーティング

  • 講師:真田ありさ(NPO法人Nagomi Visit 副理事)

  • 参加費:500円

今回は、13名の方にお申し込みいただき、当日はリアルタイムで8名の方にご参加いただきました。

💡 リアルタイムのワークショップは終了しましたが、引き続きアーカイブ配信の形でご参加いただけます。ご希望の方は、本記事末尾に記載の案内をご覧ください。

また、ワークショップの開催に合わせてご寄付も募集させていただいたところ、多くのご参加者の皆さんが参加費と合わせてご寄付もお寄せくださりました。
この場をお借りして、改めて心より御礼申し上げます。
いただいたご寄付は今後の活動の運営費用として大切に活用させていただきます。


講師の紹介

講師の真田は、アメリカで生まれ育ち、日常的に多様な文化に接する環境で成長し、国際関係学を学びました。日本在住歴は約20年。現在はNAGOMI VISITの副理事と並行して、日本在住外国人の支援にも関わっています。また、本ワークショップと同じテーマで、多文化共生を学ぶ大学生に向けてもワークショップを開催しています。

日本人や日本文化について考える

今回のワークショップでは、まずアイスブレイクとして、「そんな真田は、日本人ですか?」という問いかけから始まりました。

参加者からは、「国籍が日本であれば日本人では?」や「アメリカに長く住んでいたから、アメリカ人?」「ご両親が日本人で、DNA(血)が日本なので、日本人なのでは?」といったさまざまな意見が寄せられました。

真田の回答は、「誰にどんな時に聞かれたかによって、回答が変わる。」とし、相手によって「アメリカ人」「日系アメリカ人」「日本人」などと答えることがあると説明しました。但し、これはあくまで真田自身の答えであり、バックグラウンドが真田と同じでも、人それぞれの考え方・答え方があるとのこと。この問いかけは、参加者が日本人の定義について考えるきっかけになったかと思います。

他には「これは日本食ですか?」という問いも投げかけました。

日本社会ではおなじみのメニューですが、改めて考えてみると色んな捉え方ができそうですね。

参加者からは「酸辣湯麺が東京発祥とは知らなかった!」「日本の寿司がカリフォルニアに、それが、逆輸入され、日本式カリフォルニアロールもあるかも。」「カレーはすでに日本食では?」等のコメントが寄せられました。

ワークショップの内容

アイスブレイクでご自身の価値観に目を向ける視点を持っていただいた後、ワークショップの本題に入り、以下のようなテーマで探求を深めていきました。

  • 日本人って誰のこと?

  • 日本ってどんな場所?

  • 日本文化って何だろう?

きっと多くの人にとっては、なかなか考えることの無い問いではないでしょうか?

ですが、近年、NAGOMI VISITだけでなく、日常生活においても外国人との交流が増え、異文化理解の重要性が高まっています。他の文化や習慣を学ぶことはもちろん大切ですが、同時にまずは自分自身を深く理解することが、他者理解の第一歩となります。

自分自身を見つめ直すことで、発信する力、自分のことや価値観を相手に伝えようとする力を育むことを目的としています。

参考:
国連の専門機関UNESCO(国際連合教育科学文化機関)の「Global Citizenship Education: Topics and Learning Objectives」(地球市民教育:トピックと学習目標) 

この資料では、グローバルな視点で世界のことを考えたり、さまざまな価値観を理解するための目標が、「考える力(認知)」、「人と関わる力(社会・情動)」、「行動する力(行動)」の3つの分野にて示されています。

今回のワークショップは特に「人と関わる力(社会・情動)」にフォーカスをあてています。


まず、「日本人とは誰のこと?」という問いを通じて、様々な視点から日本人の定義について考えました。また、世界21か国で行われた調査を紹介しながら、他の国の方々はどのようにご自身を「〇〇人」と捉えているのか、という点についても理解を深めました。

次に、「日本とはどんな場所?」というテーマでは、日本に対する自分たちのイメージと、外国人が抱いているイメージを比較しました。

最後に「日本文化とは何だろう?」というテーマでは、日本文化の定義や視野を広げるワークをしました。参加者の皆さんに、外国人や〇〇出身にとらわれず、個々のゲストの趣味や興味に合った日本を紹介するアイデアを考え、シェアしてもらいました。

そのうちの一部を以下にご紹介します。どれもオリジナリティに満ちた素敵なアイデアですよね!

ハイキング好きなゲストとは、自分がこれまで行ったことがあるハイキング経験をシェアしてみたいです

地元のチームのスポーツ観戦にいってB級グルメをテイクアウトしながら応援したいです

映画好きなゲストであれば、近隣にとてもレトロな雰囲気のある映画を見れる小さなお店があるので、そこを紹介したい

白玉だんごやケーキなど、お菓子を一緒に作りたいです

ゲーム好きなゲストだったら、日本ならではの百人一首とか紹介したくなりそう


真田が最近見つけた日本文化

参加者の反応

参加者の皆様から寄せられた感想を一部ご紹介します。

「日本人とは?日本とは?自分で考えていたより、広義ということに気が付きました」

「『日本の伝統文化』という固定観念から少し解放された気がします。カレーライスを日本の国民食として話題に上げることなど、目から鱗でした。」

「日本の伝統文化を否定するわけではなく、これからも着付け体験(とても喜んでもらえます!)は自信を持って続けたいと思いますが、それはそれとして『現代、日常の中にある日本文化』について話せるようになりたいなと思いました。」

まとめ

本ワークショップは、日本文化やご自身の価値観について改めて考えてみる機会となりました。

「外国人に日本食や日本文化を紹介するならば、〇〇ではなければいけないのでは?」という枠組みをゆるめ、「自分が好きな日本を紹介する」ことにより自信をもって、楽しい交流を増やしていっていただくことを願っています。

前後の交流時間について

今回のワークショップでは、前後に30分ずつの自由な交流タイムを設けました。この時間では、参加者同士が互いの経験をシェアしたり、ホストとしての工夫やコツについて意見を交わしたりする場となりました。参加者の皆様からも「他のホストの話を聞くことができ、非常に参考になった」という声をいただいています。

💡アーカイブ配信には交流タイムの録画は含まれません

アーカイブ配信

リアルタイムのワークショップは終了しましたが、引き続きアーカイブ配信の形でご参加いただけます。

【お申し込み方法】

  1. 参加フォームに必要事項を記入し送信:申込フォームはこちら

  2. 参加費(アーカイブ視聴)のお支払い(クレジットカード):お支払いはこちら

お支払いを確認後、事務局より動画のご視聴リンクをメールにてお送り致します。

【参加費(アーカイブ視聴)】

アーカイブ動画の視聴費500円です。また、NAGOMI VISITの活動を支えていただける方には、寄付のご検討もお願いしております。以下の選択肢からお選びいただけます。

  • 1,000円(500円が参加費、500円が寄付)

  • 2,000円(500円が参加費、1,500円が寄付)

  • 3,000円(500円が参加費、2,500円が寄付)

  • 5,000円(500円が参加費、4,500円が寄付)

  • 10,000円(500円が参加費、9,500円が寄付)

  • 500円(参加費のみ)


NAGOMI VISITが目指す社会

「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」を運営する私たちNPO法人NAGOMI VISITは、「すべての人がグローバル市民として暮らす日本社会」を目指しています。詳しくはこちらのページでご覧いただけます。

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