【「マスク熱中症」と頑張る「鼻」】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
最近、気温が高い日が続きます。
関東地方もぼちぼち梅雨入りですが、湿気と暑さですぐにでも熱中症になりそうですね。
くわえて、感染症対策のマスクの着用。
お出かけ先では、たいてい入店、入場前にマスクの着用のお知らせを見かけます。
すでに緊急事態宣言が解除されてからの僕のご近所では、今まで通りの人出。
すっかり街並みは元のにぎやかさを取り戻しています。
電車に乗って、ちょっとにぎやかな繁華街に、用事を済ませに出かけたのですが、乗り合わせた電車から、かなりの混雑。
比較的暑くて外出しづらい時間を狙って出かけたのですが、あまりそうした工夫は関係なかったみたい。
聞くところによれば時間帯に関係なく、(もちろん場所によるでしょうが)商店街や繁華街は今まで以上の人出なんじゃないかな、なんて思います。
すでに街中では暑いこともあってか、マスクを外している人も目立ちます。
それでも、律義にマスクをつけている人は、これから「マスク熱中症」にはご用心なんじゃないかな。
メルマガ記事に掲載したのですが、ぼくは比較的マスクをつけていても、暑苦しさを感じません。
マスクをつけての外出時、歩き方を気を付けて「マスク熱中症」対策をしています。
日差しの強い中、マスクをつけて外出するため、体表は多少汗ばむようになりました。
それでも、汗による気化熱でカラダを冷ますよりも、圧倒的に呼吸による体内のガス交換と排熱での体温調整のほうが、効率は良い。
そんなことを思いながら、暑い日差しの中を帰宅。
そして、顔を洗って鏡を眺めてみると、自分の顔の真ん中には、頑張って体温調整してくれていた鼻が目に留まります。
ふむふむ、こんな小さい鼻の孔で、これだけ大きな体の体温調整をやってくれているのだなぁと、愛おしく思います。
そもそも鼻での呼吸は、片側ずつ行われています。
よほど体に熱がこもれば、両方の鼻で空気の出入りが始まるのですが、通常は片方の鼻の孔だけで、息をしているわけです。
よく鼻が大きいと体が丈夫とか、お金がよくたまるといわれます。
なるほど、体が丈夫だと頑張って仕事にも励めます。
必然的に収入がよくなるというロジック。
僕の鼻は、それほど大きいわけでもなく、体に比べたら少々小さい。
鼻の筋は通っているのですが、印象としては存在感をあまり強く感じられない。
鼻筋の通り方で、その人の名声運や名誉運と呼ばれるものを観たりするのですが、僕の鼻は人に気が付いてもらって、少しずつ名前が売れていくというタイプ。
そんな僕のような鼻は、体の熱を逃がさないように息を鼻筋でじっくり温めながら吸い込む「保温型」をしています。
「マスク熱中症」はマスク内で発生する温室のような湿度と温度の高い息を吸い込むわけですから、外出時には息が上がらないように、歩き方などを工夫する必要がある。
あまり息が上がるような「マスク呼吸」をしていると、体に熱がこもり
・ふらつき
・立ち眩み
・手足のしびれ
・倦怠感
・気が遠くなる
・急な頭痛や肩こり
などが現れることがあります。
マスクをしているため喉が保湿されて、体がのどの渇きや脱水していることに気が付きにくい。
暑い→マスク呼吸→息が上がる→意識や身体症状→脱水症状→熱中症
暑い日にマスクをつけて外出するなら、そもそも息が上がらないように出先で過ごすこと。
息が上がるというサインを超えると、熱中症まで自覚できるサインが見つかりません。
※上記矢印に示した通り、普通なら「息が上がる」のあとに「のどの渇き」や「唇の乾燥」「口腔内のべたつき」などの脱水症状が気になるはずです。
そもそも外出先で息が上がらないように歩くことも大事ですが、少しでも息が弾みだしたら、すぐに水分補給を心がけるようにしたらよいです。
口の中やのどが渇いていなくても、水分を口に含めば意外とたくさん飲めてしまうもの。
換気効率の悪いマスク呼吸をしているわけですから、そんな心がけをしておくと、これからのお出かけが少し気楽になるかもしれませんね。
何かのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。