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長州産業の太陽光モニタに個別消費電力センサーを取り付けた話

昨年の話ですが、自宅にソーラーパネルを設置しました。今頃になって自治体から補助金が出ることになったからです。長州産業のパネルセットを取り付けたのですが、その中にMCSM-P05という電力検出ユニットが含まれていました。今回はそのユニットに個別消費電力センサーを取り付けた話です。


大切なこと

今回の作業は「電気工事士法施行規則第2条第1項」の範囲外の作業になりますので、電気工事士の資格がなくても行うことができます。しかし事故を回避する意味でも、取り付けは電気工事士の有資格者が行う方がよいでしょう。ちなみに私は第二種電気工事士の資格を有しています。

電気工事士法施行規則第2条第1項に記載されている、電気工事士の免許が必要な作業につていはHOZAN様のサイトに画像付きで分かりやすく紹介されています。

センサーについて

長州産業の電力検出ユニットにとりつけるセンサーは「POK-C018G」という型番になります。しかしこのセンサーは入手性が非常に悪く、しかも高いです。少なくともAmazonや楽天では販売していませんでした。
そこで色々と調べた結果、PanasonicのVBPK2C018G1が代用できることが分かりました。こちらは楽天で購入可能で、価格も5,000円くらいです。
未検証ですが、ソーラーフロンティア、Qセルズ、サンテックなどの電力検出ユニットも同じセンサーが使えるハズです。

POK-C018GにしてもVBPK2C018G1にしても、中身はただのCT (カレントトランス) です。ですのでモノタロウなどで互換CTを購入し、自分で配線すればさらに安く仕上げることも可能です。

実際の商品

こちらがPanasonicのVBPK2C018G1です。楽天のお買い物マラソンに合わせて購入したため、ポイントを加味すると1個4,000円弱くらいでした。法人向けの商品ということもあり、一切装飾のない無機質な段ボールで届きました。

中身に対して箱が大きいです
センサーと延長ケーブルと施工説明書
こちらがセンサーです

作業の手順

施工説明書通りに行えば問題ないと思いますが、簡単に説明しておきます。
まず通線ワイヤーで配電盤と電力検出ユニットにケーブルを通します。安全のためにブレーカーを落とし、被覆された通線ワイヤーを使用してください。

次に通線ワイヤーを利用し、センサーの延長ケーブルを通します。

通線ワイヤーに延長ケーブルを取り付けて
配電盤と電力検出ユニットにケーブルを通します

次の作業がとても大事になります。
それは必ず一番最初に延長ケーブルを検出ユニットに差し込むことです。
これがとにかく大事です。センサーを配電盤に取り付けるより前に、ケーブルを検出ユニットに取り付ける必要があります。ついでに検出ユニットのdipスイッチも100Vもしくは200Vに合わせて変更しておきましょう。

最後にセンサーの取り付けです。センサーには一応向きがあるようです。 (一般家庭は基本的に正弦波の交流なので、向きは関係ないような気もしますが・・・。) 念のため向きを合わせて取り付けましょう。また取り付けは非接地側に行います。よほどのことがない限り、非接地側は黒いケーブルのはずですが、念のため確認して取り付けましょう。

全て取り付けが終わると以下のようになります。配電盤のケーブルは意外と硬くまたセンサーが意外と大きいので、取り付けに難儀するかもしれません。無理だと思ったら潔く諦め、プロに依頼しましょう。

取り付けが終わったらモニターで設定を行います。
「メニュー」→「設定」→「個別計測設定」と進み、使用する電圧などを選択します。決定を押すと再起動します。

「メニュー」→「設定」→「個別消費電力量」では、計測に名前を付けることができます。

全ての設定が終わると、個別の消費電力が表示されるようになります。リアルタイムの消費情報や、過去のデータを見ることができます。 (もちろんグラフ化も可能です。) ただし0.1kW (100W) 以上でないと表示されないため、細かいデータが拾えないのは残念です。

最後に

すでに電力検出ユニットが取り付けてある方は、多少の追加投資で消費電力がモニターできるようになるので有益だと思います。特に (3回路に限定されるとはいえ) 200Vの消費電力を測定できるのは有益だと思います。
一方これから消費電力を測定したい方は、HEMSの導入や、スマートプラグを検討した方が良いと思います。
ご自身のご家庭に合わせて最適な商品を検討してください。


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