
SynologyのNASにimmichを導入する
最近話題のimmichをNASにインストールする方法です。
Google Photoの置き換えにどうぞ。
0. 動作環境とか注意事項とか
以下の構成で動作確認をしています。
・Synology DiskStation DS220+ (メモリは4GBを追加して6GBで確認)
・DSM:7 .2.2-72806
・Container Manager: 20.10.23-1437
・immich: 1.121.0
NASにはプライベートの固定IPを割り当てておきましょう。
(「固定IPってなに?」という方は導入が難しいと思います。)
またimmichは頻繁に開発が行われており、毎週のようにアップデートがされています。今後のアップデートにより、現在のimmichとの互換性が失われる可能性があります。その点を留意しましょう。
2024年末~2025年初にStable版が発行される予定です。それまで待つのも良いかもしれません。
1. immichのインストールの準備
まずDSMからFileStationを起動し、[docker]の中に[immich-app]というフォルダを作ってください。そして[immich-app]のフォルダに[library]と[postgres]を作ってください。

次にimmichのオフィシャルサイトから以下の3つのファイルをダウンロードします。
・docker-compose.yml
・example.env
・hwaccel.transcoding.yml
リンクが切れている場合は、オフィシャルサイトにアクセスしてファイルを探してください。
docker-compose.ymlをテキストエディタで開き、以下の通り編集します。
・70行目を削除します。
・一部のNASはQSVによるハードウェアエンコードが利用可能です。
→こちらのリストでCeleron J4125、J4025J、3335などは利用可能です。
→QSVを利用する場合のみ、15から17行目を編集します。
70行目に↓の構文があります。
この行を削除してください。
start_interval: 30s
15行目から17行目に↓の構文があります。
QSVを使用する場合、先頭の#を削除してください。
17行目のCPUをquicksyncと書き換えてください。
extends:
file: hwaccel.transcoding.yml
service: quicksync
example.envをテキストエディタで開き、以下の通り編集します。
・9行目の#を消し、を[TZ=Asia/Tokyo]に書き換える
→タイムゾーンが日本になります。
・16行目のパスワードを変更する
→写真の一覧を管理するデータベースのパスワードになります。
→半角英数字のみが使えます。
→ログインパスワードではありませんので、適当に決めてください。
9行目に↓の構文があります。
TZ=JPとすることで、タイムゾーンを日本に設定できます。
# To set a timezone, uncomment the next line and change Etc/UTC to a TZ identifier from this list: https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_tz_database_time_zones#List
TZ=Asia/Tokyo
16行目に↓の構文があります。
データベースのパスワードを変えておきましょう。
# Connection secret for postgres. You should change it to a random password
# Please use only the characters `A-Za-z0-9`, without special characters or spaces
DB_PASSWORD=Frq3DS9n0s82H5u3
NASに接続し、下記の画像の通りにフォルダとファイルを設置します。
その後、[example.env]の名前を[.env]に変更します。

2. immichのインストール
DSMからContainer Managerを起動し、プロジェクトを作成します。プロジェクト名は[immich]、パスで[/docker/immich-app]を選択すると、先ほどの[docker-compose.yml]が読み込まれます。

そのまま先に進んでいき、インストールします。ダウンロードの容量が多いので、それなりに時間がかかります。完了するとimmichに緑のランプがつきます。

[http://123.456.789.012:2283/]にアクセスするとimmichが表示されます。(123.456.789.012はNASのIP) 色々ためして遊んでみてください。

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