デザインの基本も知らない新卒社会人が、Daily UIに取り組んでみる記録 【Daily UI 001-010】
おはようございます、Nagomi-keです。
普段はガジェットやインテリア、ファッションに文房具など、暮らしのモノや工夫を中心に動画投稿を行なっています。
が、この記事でそれは置いといて…普段あまり話していない、会社・本業に関連した話をしていきます。
今の仕事について
自分は現在、人材系企業に企画職として勤務しています。とはいえ、入社したのは今年の4月。
新卒1年目で業務にもちょっとずつ入り始めた程度の若造です。
そんな自分がタイトルの通り「Daily UI」を取り組み始めたきっかけは、企画職の中で配属された「デザインチーム」でした。
このデザインチーム、説明が難しいのですが
といったところでしょうか。要は、デザインもちょっとできる企画の人間、といった感じですかね。
実は自分、昔から若干「デザイン」には興味があった…というより「見かけ作り」が好きでした。
YouTubeなんてまさにその気持ちの塊です。
昔から、パワポのプレゼン1つとってもスライドの見た目にこだわってしまうようなタイプ。
せっかくデザインチームに入ったので、毎日Daily UIに取り組んでみようと考えたのです。
Daily UI とは?
ここで少し、Daily UIとは何かの説明を挟んでおきます。
ざっくりいうとこういうものです。何年か前に流行ったらしい。
詳しく知りたい方はお友達(普通に先輩)のよーたさんのnoteを見てみてください。
ユトさん(めちゃめちゃ先輩)のブログもぜひ。
お二人は現在デザイナーとしてゴリゴリで活躍されていますが、その練習としてDaily UIを活用されていたそう。
Daily UI に登録・作ってみる
幸運なことにYouTubeなどでFigma(デザインを作れるソフト・アプリ)はそこそこ使っており、「何をどう使えば何ができるのか全くわからない」といった最初のハードルはありませんでした。
ということで、登録して早速初日の課題に取り組んでみることに。
#001 Sign Up
毎日、このように1,2単語レベルの抽象度でお題が送られてきます。
dribbble などで他の方が共有されている事例を参考にしたり、既存のサービスを調べたりしながら自分で細かいテーマなどを決めて作っていく感じです。
さて、初めて僕が作ったものがこちら。
実は始める前、Daily UIにトライすることを上長の方に相談したところ
「デザイングループのチャットで発信したら、デザイナーの方々も含めてみんなフィードバックくれそうだし、良いんじゃない?」
とのアドバイスが。
なるほど!デザイナーの方に意見をもらえるのはいい機会じゃん!
ということで軽い気持ちで早速載せてみました。
そこで初めて、僕が今までやっていたのはお絵描きだと思い知りました。
まるで視点が違う
本当にありがたいことに、新卒のおままごとに対して多くの方からチャレンジそのものを評価いただくとともに、フィードバックをいただきました。
が、それぞれのフィードバックが「え、そうなの」「んんん何それ」といった具合。
え、シャドウって古いの?シャドウの付け方の問題?
視認性は…確かに低いけど、こっちの方が統一感あって格好良いかなと思って…。
「()」はまあ…確かに。ってかこれプレースホルダーって言うんですね。
うっ、、構造の時点でダメ…?
あと、このフィードバックには参考になる他社の登録画面まで載せていただきました。
自分は何を調べていたんだろう…というか、オリジナリティを出そうと他のサイトをほぼ見ていませんでした。
そうか、オリジナリティ出す場所じゃないのか。
デザインを「センス」と「技術」だと思い込んでいた自分
お絵描きだった自分のデザイン。
自分らしさを出す、なんかすごそうと思わせる、自分が良いと思うものを突き詰める…そんな考えが無意識にあったのだと思います。
が、デザインにおいてエゴは不要だとフィードバックをいただきようやく学びました…。
自分が作ったものの主語をどれだけ他人・相手にできるか。
これは今の目前の課題・目標です。
好き勝手やりすぎていた学生時代からこの精神に持っていくのは簡単ではありません。
ただ、Daily UIをデザイン知識・技術の習得に限らず、幅広い意味で自分が何か得られる場にしたいなと考えています。
ここからは実際に2日目以降のDaily UIに取り組んだ記録を。
今回の記事では100日間のうち、最初の10日間をご紹介します。
取り組むにあたり自分で作ったルールはこんな感じ。
随時必要に応じて増やしていこうと思います。
ということで、いってみましょう。
Daily UI 実践編 (#002-010)
#002 Credit Card Checkout
そもそも出発点が「今のUIが個人的に好きではない」で、自分の好みを一切抜け出せずに好きな雰囲気を作って満足してしまっています。
「野暮ったいデザインには野暮ったい理由がある」という言葉。
まさに、主観を抜け出せていない自分には未知の感覚でしたが、何を野暮ったいと感じるかはユーザー次第だし、「野暮ったいから何なのか」まで考えなければなりません。
#003 Landing Page
※Landing Page (LP) = 検索結果や広告などを経由してユーザーが最初にアクセスするページ
前2回の制作物より、「人のためのデザイン」はだいぶ意識がマシになってきているのがわかります。
一方で、そもそもPC画面で作っているところから、コンセプト→ターゲットまで考えていない点が浮き彫りに。
そして、色に頼らない。ビビッドな色合いに頼りがちだったので、これもまた新たな反省点です。
装飾なのか?必要で入れているのか?今の自分が見極めるために必要なやり方のようです。
#004 Calculator
自分の悪いところがいくつか出ました。
まず、凝るくせに細部まで詰めきれない点。
2つ目の悪いところとも重なるのですが、作ろう作ろうという意識にブレがあり、基本的なことを見落としがちです。
そして、独創的なものを作ろう、自分らしさを出そうとする癖。
良い加減自分を出そうとするのをやめましょう…。
基本を知っているからこそ、ユーザーの気持ちを理解した上での新しいものが生み出せるはず。
思い出すと、小学生あたりからずっとこういう性格です。厨二病が早めに来て、未だに続いています。
#005 App Icon
これまで、クオリティはともかく作れないことはなかった自分ですが、今回初めてのギブアップ。
難しい、という意見には共感していただきつつ、具体的な解決策まで提示していただきました。
アイコンのようにキャンバスの狭いケースでベストを尽くすには量を出す…。
基本ですが、Daily UIというより普段の業務で意識したいポイントです。
#006 User Profile
ユーザーは何ができるか、を考える。「ユーザーは何をしに来たのか」「ユーザーに何をさせたいのか」まで考える、ということです。
このあたりでようやく、
自分が単にWebデザイン、アプリデザインを作っているのではなく、「どんな人がどんなシーンで使い、どんな体験をしてもらうのか」まで考えなければならないこと、デザインにおけるセオリー・慣習はそれらを実現するためにあること
を実感してきます。
これまでのフィードバックで、相手にとっての使いやすさを意識したり、ターゲットを絞ったりしてきたりという点と点が結ばれてきました。
今回のものは自分でもクオリティにはあまり納得いっていなかったのですが、そもそもこの自分の納得感がビジュアルでしか判断できていないな、ということも同時に感じたり。
#007 Setting
前回とは対照的にビジュアルに納得感があった今回。
しかし、これもまたニューモフィズムUIなどの新しいテクニックを取り入れてみたという達成感によるものでした。
要素1つ1つに理由を持たせなければならない、ということを改めて感じます。
細部を詰められていない点も改めて反省。
#008 404 Page
※404ページ:アクセスしたページが存在しない場合に表示されるエラーページ
自分には引き出しがない女性向けメディアをテーマに据えて取り組んでみました。
作る前にレイアウトを引く、という基本すら知らない自分にも丁寧に教えていただいて感謝です…。
下記参考noteもいただきました。
今回、フィードバックのほかに自分で気づいたのが「ユーザーを想像する」から、「ユーザーの想像を超えたところまで想像する」という目線まで持つべきだという点。
この例でいうと、ユーザーがリンク等を踏んでこの404ページに辿り着いたとき、別に前のページに戻ったりすればある程度の解決にはなります。
しかしここでさらに考えれば
・ちょっとした不快感をメッセージなどで軽減する
・サイトに留まらせる工夫をする
といった、ユーザーの期待を上回ることもできるはず。
どこまでユーザー心理に寄り添えるか、が露わになった良い課題でした。
#009 Music Player
縦ラインの整列をかなり意識できていることは評価いただいた一方で、フィードバックを読んでいると自分のイメージしていた挙動が見た目だけでは伝わっていない、ということも感じます。
こうしたらこうなるだろう、という無意識の期待に応えられるような見かけ作り…難しいですね。
#010 Social Share
競合比較などをしながらデザインができるようになってきたものの、「他のアプリだとどうなっているか」を細部において見ることができていないようです。
これもまた、主語が自分から抜け出せていない証拠の一つ。
「普通に考えたら〇〇だよね」の、この「普通」と自分の感覚の差を認識した上で作っていく必要があります。
最初の2週間を振り返って
こんな感じで、怒涛の2週間が終わりました。
お絵描きレベルだった自分の制作物も、たくさんのフィードバックと気付きから少しずつ「UI」、そして「UX(=使う人の体験)」というところまで意識を向けられるようにはなってきました。
まだまだ階段の1段目すら上りきっていないレベルですし、デザインを仕事にされている方、学ばれている方からしたら読めたもんじゃない内容かもしれせんが、この100日間を通して多くの学びを得られればと思います。
また、引き続きこのDaily UI投稿は自らの備忘録的な意味合いも込めて行いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それではまた!
以上、Nagomi-keでした。
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