ホテルで一人になってわかったこと。 ~見えない檻の中に縛られていた自分~
●明らかに私は、疲れていたんだと思う。
やらなきゃいけない事だらけに縛られるように、そして追われるように生活していた。
何にも、誰にも、強いられてもいないし、縛られてもいないのに、檻の中で飼われている何者かのようにして。
そうならざる得ないように、彼が仕向けていたこともあるのだけれども、それを突き返せない弱さが自分の中にあった。
「私はここにいなければならない」
そういう選択肢しか見えないような状況に陥るみたいに。
一人になって考える前から、このままじゃいけない、という認識だけはあったのだけど、何をどうしていいのか、いったい何をどうしたいのかはわからないでいた。
ホテルで一人、コンビニで買ったカップラーメンと大好きなアメリカンドックを食べたんだけど、それが妙に美味しく感じて。
しばらくの間、ご飯さえも味わって食べていなかったことに気づかされた。
●何がそうさせていたのか?
多くは、
「彼は、こんな人間だろう」
「きっと今、こう思っているだろう」
「だったら、こうしてあげた方がいいな」
…、と延々に続く、思い込みからだったかもしれない。
私と彼は、先日書いたように、10年前に出会い、時間を過ごしてきた。
けど、お互いを本当の意味でわかり合うだけの時間は過ごせていないし、お互いにわかったふり、わかった気になっていただけ、だと、今になってわかったんだ。
お互いの甘えからだったかもしれない。
●じゃあ、これからどうしようか?
私は、時間と距離が欲しくなった。
急いで結婚する必要も今はないし、まずは、自分の病気のことを含め、体のことを大切にしたいと思ったし、距離があれば、お互いにそれぞれのこと、相手のことをもう少し考えられる環境ができるかもしれない、と思ったからだ。
「まずは、実家に帰ろう」
素直にそう思えた。
明日、帰ったら、そのことを彼に伝えよう。
そして、それから、もう一度、やり直したいことも伝えよう。
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