支えられて生きている
なんか、家族にはいろいろ気を使ってもらっています。
恐縮です。
夫は仕事帰りに、なにかしらお土産を買ってきてくれます。
しばらくの間、寮を出て自宅通勤してくれる長男は、夕食時「この麻婆、いつものよりおいしいね」「このスープは優しい味だ」と一口ごとに食レポしてくれる。
申し訳ないくらい、いつもの簡単な夕食なのに。
***
夜が怖い。
やることもなくぼんやりしていると、ネガティブの谷底に堕ちていきます。
3日に一度、夫のいない夜があるのですが、以前ならこのnoteでチクチクと記事を書いて楽しんでいたけど、如何せん暗い谷底で書く記事はナーバスな内容になってしまい、谷底で穴ごもりしてしまいそうになります。
ああ、いかんいかん。
気持ちが堕ちていく。
家族や職場の人の前では、普段通りにふるまっている。
いや、違う。
心の奥底の不安を隠すように、いつもの120%の笑顔で過ごしている。
鼻歌なんか歌いながら台所に立っている。
なのに夫は何かを感づいているのか、仕事以外の四六時中、私を目の届くところに置こうとしている。
夫がいない時は、長男が緩やかに私を見守っている。
無理をしていないか、体調が悪くならないか、逐一見張っているようだ。
私は大丈夫だっつーのに。
たまにはこうしてnoteで日々の心情を書き綴っていたいよ。
園芸屋さんで一人、季節の花をぶらぶらと眺めていたいよ。
自覚症状がないので、普段通りに仕事に行きたい私。
強い言葉では言わないけど、もう仕事は一区切りして家で休養してほしい夫。
ここ1ヶ月間、私が出勤の支度をしていると「仕事休んでどこか紅葉を観に行こうよ」と甘い言葉で誘ってくる。
きっと、夫も一人では不安なんだ。
夜眠れないって、お医者さんで眠剤をもらい服用し始めた。
大事にしてくれるのはありがたい。
食材の買い出しも夫がしてくれる。
「私も行く」と言うと「疲れると悪いよ。寝ていなさい」と返される。
「眠くないよ。病人じゃあるまいし、家に閉じこもっていたら病気になりそうだよ」
「ママは十分重病人だ!」
***
夫は私を自由にさせてくれる。
結婚前、職場の男性先輩とコンサートに行くのも許してくれた。
結婚後も、前職場の人たちに誘われたスキー旅行や飲み会も快く送り出してくれた。
子育てだって、私がしたいようにさせてくれた。
欲しいものを欲しいだけ買っても責めたりしない(決して浪費家ではないよ)。
私の体を本当に心配してくれているのが痛いほどわかった。
今回ばかりは、夫に決定権を渡しました。
とりあえず、11月いっぱいまで。
12月1日よりお仕事を休みます。
「土田さんの好きなようにしていいんだよ。会社のことは心配しないで、しっかり治してきてね。帰ってくるの待ってるよ」
電話口のリーダーの声は優しく温かかった。
「治って帰って来たら、いっぱい働いてもらうからネ!」
コロナ禍で会社の業績も思わしくないのに、席を空けて待っていてくれるそうだ。
私は人に恵まれている。
みんな心配してくれている。
「ありがとう」と言葉で伝えよう。
~2021.11.26~