犬の散歩をすると、よく声をかけられます
台風16号の影響で1日中雨模様です。
雨上がりの時間を見つけて犬の散歩に出かけました。
いつもの散歩時間より早い夕方4時、通りを歩く人も多いです。
下校途中の小学生の女の子が「柴犬が二匹もいる。かわいい!」って反応してくれました。
「こんにちは」と私が返すと「こんにちは。触っていいですか?」と問うてきた。
「どうぞ」
やんちゃ盛りのこむぎ&なぎ。
興奮すると跳びかかって甘えるので、リードを短く持ち直します。
「犬は耳の後ろが気持ちいいんだよ」と、一緒にいたお友だちにそう教えながらコショコショ撫でている。
わんちゃん飼っているのかな?
扱いがすごく慣れている。
次々に小学生が7~8人集まって来た。
みんな優しく接してくれたので、こむぎ&なぎも怖がらずにおとなしくしている。
「ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとう」
しっかりしているね、今の子どもたちは。
日本の未来は明るい。
駅の地下通路を抜けると、お弁当箱をぶら下げた仕事帰りらしき厳つい顔をしたおっちゃんがいた。
こむぎ&なぎの姿を見つけると口笛を吹いて誘ってくる。
ペコリと会釈をしたら、こちらに歩み寄ってきた。
なぎくんは男の人が苦手で、例に漏れず唸り声をあげた。
さっきの小学生の時は喜んでしっぽ振っていたのにね、おっちゃんかわいそう。
「嚙んだりしない?」って、もう手が出ているし。
「僕も動物飼いたいんだよね」
「わんちゃんですか? ねこちゃんですか?」
「うん、鳥。シロハラインコっていうんだ」
ペット=犬or猫の発想しかない私、ごめんなさい。
「30年も生きるから『あんたのほうが先に逝くから飼ってはダメ』っておふくろが許さなくてね。僕、連れ合いも子どももいないし」
ほうほう、身の上話を始めましたよ。
「すっごくかわいい動画があるから見て」って、カバンからスマホを取り出して、YouTubeの鳥動画を見せてくれた。
おっちゃん、鳥さんにメロメロだね。
「ごめんね、時間大丈夫?」って、何本も見せてくれた。
その途中、お散歩中のあばあちゃまが「あらあら、お利口なわんちゃんだこと」と、こむぎ&なぎを撫でてくれました。
なぎくん、やっぱ女性に対してはおとなしくしている。
一生懸命クンクン嗅いでいるので「猫の匂いが分かるのかしら」と、おばあちゃまは目を細めている。
「うちも犬を飼っていたけど、3年前に死んだのよ」
今日はたっぷり時間をかけてお散歩しました。
こんな日もいいよね。
わんちゃん連れの人ともお話したいけど、だいたいが犬同士ワンワン吠え合うので話もそこそこ別れなければいけない。
空身(からみ)の人でないとじっくりお話しできないんですよね。
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令和元年8月4日、埼玉県生まれのなぎくん。
心臓の鼓動が弱くて、なかなか太れなくて。
動物病院の先生に「あら、この子心臓の音全然しないわよ。ちゃんと生きているのかしら」って言われたけど、がんばって大きく育てました。
むしろダイエットしたほうがいんじゃね?ってくらいです。
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令和元年8月4日、鹿児島県生まれのこむぎちゃん。
豆しばさんで身軽で、ちょろちょろ機敏に動き回ります。
身体がすごく柔らかくて、抱き心地は猫のようです。
気のせいではありません。
スマホのカメラは何度撮っても「こむぎちゃんは猫だよ」って認識します。
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誕生日が同じ、出会うべくして出会った二匹です。