スキな3曲を熱く語る
尾崎豊/15の夜中学3年生の時だった。
体育用具室の2階に隠れて、友人に1本のカセットテープを聴かせてもらった。
それは尾崎豊のライブの音源テープで(密録はいけませんよ)、友人がポケットに隠し持っていたらしく、ガサゴソ音がするばかりで尾崎の歌声は微かにしか聞こえない。
それでもライブ未体験の私は、会場がどんなものかを想像して胸が躍る。
『尾崎ー! 尾崎ー!! 尾崎ぃー!!!』
曲間にバカみたいに叫ぶ男子の声がする。
「誰これ」
「ヒデ君。一緒に行ったの」
それから数か月後、