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大阪くらしの今昔館


①天神橋筋商店街へ行ってみた

天満駅で下車するとものすごい人。外国からの観光客もかなりいるようで時代を感じる。大阪城などの超有名な観光地だけでなくこういうところも観光地になってるんだなあ。
お酒を飲めるお店も多く、地酒にワイン・・・天ぷらにお寿司、イタリアン。行列のできているお店も結構ある。
盛り上がっているグループも多くその楽しそうなこと!!
ちなみに時間は昼過ぎ。次回の楽しみに行ってみたい店をチェックしつつ天神橋筋6丁目を目指す。

②大阪くらしの今昔館


天六の駅近くにある博物館。名前だけは知っていて気になっていたところ。
まずは200年前の江戸の町並みを再現したエリアへ。「大坂3丁目」という架空の街が広がっている。
街を俯瞰できる場所ではなんと桂米朝師匠のナレーションが聞こえてきた。贅沢だなあ・・・

針箱にも江戸と大阪の違いがあるそうで


はいっていくと時代劇の中に入り込んだようなリアルな雰囲気がある。
路地裏には犬、屋根には猫と細かな遊び心も楽しい。
建具屋に小間物屋、唐物屋、呉服屋に薬屋とお店が軒を連ねるサイドと屋敷や蔵、かまどや部屋のしつらいなど生活を垣間見ることのできるサイド、
それほど広くはないのだろうけれど、見飽きないつくりになっている。
連なる店の端っこに「仕舞屋」(しもたや)があって(空き家っぽい)これは解説によると「商売をやめた」→「仕舞った」→「仕舞屋」ということらしい。
これは初めて聞いた!
しもたや、といえば街のはずれにある古くてちょっとボロい家、という認識だった。なんとなく場末感というか。小説でも「しもたやが連なる・・・」などの表現を読んだ気がする。
商売をやめた、ということは儲からなかったということで、だからちょっと古い家というイメージにつながるのかなあ。

きもので出かけるのも良さそう

③呉服屋さんと板張り


中でも興味を感じたのは呉服屋さん。やはり仕事柄そこは気になるもの。
誓文払い(せいもんばらい)の札が。いわゆるバーゲンですね。
今でも「誓文払い」と称して売出しをする広告を見かけることがある。
実際は10月頃に行われうことが多いようだ。
カラフルな反物(というか端切れ)が店先にたくさんぶら下がっている様は、心躍る雰囲気で当時のなにわの町人達もこのワクワク感を味わっていたのだろうか。

太物とは絹より太い綿や麻で織られた織物

さらにテンションんが上がったのは、「板張り」である。
民家の裏手にたてかけてあった。
板張り・・・きものを解いて反物状にし、洗って板に張り、乾かす。伸子張りよりも場所をとらなくて一般庶民はこの方法だったと聞いたことがある。
今やりたい!となると板を手に入れるのが難しそうだ。売っているのを見たことがない。(そもそもどこに売っているのだか)
この板張りを見て一人感激していたら、通りがかった別のお客さんが「これ何?」「何するもの?」と言いながら通り過ぎる。
ちょっとまって・・・・!!それ、板張り!きものを解いて洗ったのを乾かす道具ー!
心のなかで叫ぶことしかできなかった。心残りである。
(この展示は2024年11月ごろまでであった様子。時期によって変わるので季節ごとに行ってみるのも良いだろう)

板張り。片方に足がついていてただの板きれではない。

今回は待ち合わせ時間もあったので常設展だけ見て回ったのだけれど、企画展も興味深く、時期を見てまた行ってみたいものである。

⑤西洋茶館でティータイム

アンティーク調の店内で紅茶を楽しむ。家ではもっぱらコーヒーが多いので(しかもがぶ飲みかつキッチンで立ち飲み)
たまにはこんな優雅な一時も嬉しい。私はコクがあって少し渋みも感じるミルクティとスコーン、娘はすっきりあっさりしているロシアンティと
チョコケーキ。しっかりと大きく食べごたえもあり(もちろん美味しい!)さすが大阪という感じで大満足の1日だった。
ちなみにお店に入った時はすんなりと座れたのだけれど、しばらくして再度通りかかったら列ができていた。さすが人気店。

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