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ライフステージの変化と共に模索する海外との繋がり|私たちのanother sky#11

結婚、妊娠、出産__。

ライフステージの変化にともなって、暮らし方や働き方を変えなくてはいけない場面はたくさんあります。

これまで海外に留学したり、海外旅行に行ったり、海外で就業したり。海外とのつながりを感じてきた方も、結婚や出産を経てその道を諦めざるを終えず、心を閉ざしてしまっていませんか。

今回インタビューをしたよこたんさんは、オンラインキャリアスクールSHElikesでの学びを経て親子留学をするという大きな決断をされました。

そんなよこたんさんに「今までの海外での歩み」と「親子留学への思い」を伺いました。

マガジン「私たちのAnother sky」では、キャリアスクールコミュニティSHElikes受講生の、海外経験で起こったマインドチェンジストーリーや、これから海外を目指すための情報をご紹介しています。あなたの人生の選択肢に「海外」が増えますように✨
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【プロフィール】よこたんさん
新卒でIT関係の会社に入社。顧客のシステムサポートやプロジェクトサポートなどを担当。その後、海外意欲が高かったのもあり、転職をしてインドネシアの駐在員として、現地で工場の立ち上げなどを行う。結婚を機に日本に帰国し、出産を経て専業主婦になるが、自身のキャリアの再構築のためオンラインキャリアスクールSHElikesに入会。現在はスクールで学んだスキルを生かし、フリーランスのwebデザイナーとして多方面で活躍中。
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よこたんさんと海外の接点

Q1.これまで海外でさまざまな経験をされていますが、今までの海外との接点を教えてください。

南米旅行の写真

学生時代は国際コミュニケーション、言語学を専攻していました。大学1年の春休みにオーストラリアに語学留学をし、海外で生活する中で、新しい価値観に出会うことや、解放感がとても良くて、大学在学中にアメリカの大学に交換留学をしました。

それ以外にも、学生の頃にはバックパッカーで南米を旅行したこともあります。

その後大学院を卒業して、新卒では日本のIT企業に就職したんですが、転職してインドネシアに駐在経験もあります。

アメリカ交換留学で受けたカルチャーショック

Q2. アメリカの大学へ交換留学をされていたと思います。実際に現地の大学で1年過ごしてみて、何か違いを感じましたか。

アメリカ留学中の写真

カルチャーショックを受けましたね。私は当時、日本の大学生のイメージがバイトに明け暮れて、学業は二の次というところがあったので、全く違う環境に驚きました。

まず、大学自体が学業に専念できる設備が整っていました。図書館は24時間空いていたり、スポーツジムやキャンパス自体がとても広くて環境自体がとてもいいなと思いました。

学生寮に住んでいて、現地の学生や留学生と一緒に生活を送る中で、当時大統領だった、オバマ大統領の演説を囲んで見たり、政治にもとても熱い印象を受けました。

いろんなところで自分の意見を求められる、意見を持っていることを大事にされる、そんな環境でした。

Q3. カルチャーショックを受けたアメリカでの大学生活。そういった生活を送る中で苦労したことはありましたか。

言語の壁というのももちろんありましたが、留学の目的が留学したい気持ちばかりが先行してアメリカに行ってしまったので、留学期間中をどう過ごすか、どう楽しむのかという軸をもてなかったところはあります。

アメリカの大学は、学習するための環境も、思いっきり議論する環境も整っていたのに、それを活かしきれなかったのが少し心残りでした。

社会人になってから再び海外へ。挑戦したインドネシアへの駐在

Q4. アメリカ留学を経て、新卒ではIT関連の仕事をされたということでしたが、その後はインドネシアで就業するという経験もされています。留学とはまた違った、海外で働くということを志すきっかけはあったのでしょうか。

海外で働きたい思いは、アメリカでの環境を活かしきれなかった心残りも少しありました。

新卒で入った会社はIT関連の会社だったんですが、外資系のクライアントさんが多い会社だったので、英語を使えるという期待感があり入社を決めました。

しかし実際に業務をしてみると、英語を使うことはほとんどなくて、自分の想像していた業務とは違っていたんです。それで、もっと仕事で英語を使いたいとか、海外で働きたいと思っているときにインドネシアへ駐在のできる転職のお話をいただきました。

たまたまいただいたお話がインドネシアでのお仕事だったんですが、渡航前に視察にも行かせてもらえて、「ここなら住めるな」と思い、転職して、インドネシアに渡航を決めました。

Q5.インドネシアではどういった業務をされたんですか。

インドネシアでの就業風景

今までとは全く違う業界ではあったんですが、自動部品メーカーのインドネシア拠点の立ち上げ、その仕組みづくりとプロジェクトを進行するという業務を任せてもらいました。システムサポートを行なっていた前職の経験を活かせる仕事ではありました。

Q6.お話を聞いているとなんでも簡単にこなしている印象ですが、海外で新しい工場を立ち上げて、現地のスタッフをマネジメントするという大役を務められています。公用語がこれまで学んでいた英語でもない国で苦労もたくさんあったのでは。

日本人スタッフは3人からスタートして、現地スタッフは20人くらいでした。チームをマネジメントする現地スタッフは英語を使えましたが、それ以外のスタッフはインドネシア語しか話せなかったので、インドネシア語も習得する必要がありました。

インドネシア語は言語の中でも簡単と言われるくらいシンプルな言語だったので、習得しやすい言語ではありました。ちょっとずつ慣れていったという感じでした。

でもインドネシアは割と英語が通じたので、そこまで困ることはありませんでした。

Q7.アメリカとインドネシア、2つの国で滞在をしてきた経験が今どんなふうに生きていると思いますか。

アメリカとインドネシアで長期滞在した経験のおかげで、海外渡航へのハードルが下がったというのは1つあります。実際に子供を2人、1人で連れてタイにもいってきました。

若い時に留学してできた友人が、今いろんな国にいるので、グローバルなネットワークがあるのも嬉しいなと思います。

そして何よりも英語を学んできた恩恵をたくさん感じています。英語を習得したおかげで、自分が収集できる情報量が圧倒的に違うので、なんでも英語で調べられるようになったのは、本当に得していると感じています。

デザイナーとしても海外のデザインを参考にできる強みがあったり、コーディングも抵抗なく覚えられたというのもあります。

そして再び決心した『親子留学』という、海外への道

Q8.現在お二人のお子さんの子育て中だと思います。お子さんたちに対してどんな思いがありますか。

私がグローバルなネットワークがあって、世界の見え方が変わったので、海外に抵抗のないようになってほしいと思っています。

そして、前述の通り私自身が英語を習得した恩恵をたくさん受けてきていると思うので英語にも慣れさせたいという思いもありますし、小さい頃から海外に住んで、海外に触れさせてあげたいとも思っています。

Q9.そういう思いもあって、『親子留学』という決断に至ったということでしょうか。

そうですね。SHElikesで学んだおかげで、どこでも働けるフリーランスwebデザイナーという職を得ることができました。今では生活に困らないくらいの収入を得られているので、それで選択肢が広がったというのもあります。

もう一つは日本の教育に対する疑問もあります。個よりも集団を重んじる日本の教育が自分の教育方針とは少し違うかなと思っています。

教育システムが変化していくのを待っていたら、子供たちは大きくなってしまうので、ちょうど上の子が小学校に入学する年齢の今年、「今のうちに合わなかったら戻ってくればいい」という思いで、マレーシアに親子留学することを決めました。

子供たちのためというのももちろんですが、私自身がまた海外に住みたいという思いもあります。そして、これはもう少し先の目標ですが、いつかはデザイナーとしてのレベルアップを目指してもう一度海外の大学や専門学校にも通ってみたいです。

Q10. 親子留学と一言で言っても、国の選択肢はさまざまだと思います。マレーシアに決めた理由を伺ってもいいでしょうか。

カルチャー的に一番惹かれていたのは、アメリカでした。でも、今回仕事の関係上すぐには夫は一緒に渡航をしないという決断をしました。それで「夫との距離、時差、物価」を考慮し、東南アジアという選択肢にたどり着きました。

その中で、タイにも視察に行きましたが、最終的にはマレー語がインドネシア語と似ていて、言語的にも安心だというのもあり、マレーシアに行くことを決めました。信頼できる留学エージェントを見つけられたのも大きかったです。

ライフステージが変わっても、海外と関わる方法はある

Q10.最後にoverSHEメイトさんへ一言お願いします!

結婚や出産、子育てなど、ライフステージの変化に伴って海外との繋がりは薄くなって行きがちです。それでも私のように「海外に住む」という選択肢はゼロではありません。こんな選択肢もあるんだという気づきになってくれたら嬉しいと思います。

海外を夢見るたくさんのoverSHEメイトさんたちが自分の理想と家族の意見とのバランスを保ちながら、それぞれの形を模索して実現していってほしいなと思います。

【編集後記】

同じ海外コミュニティの運営に携わるようになって知り合ったよこたんさん。実は筆者と同い年で子供も同年代です。

海外との関わりが深かった私も、子育てに専念する中で、違う国への出発という選択肢が見えなくなってしまっていました。親子留学というハードルは自分1人で決断できるものではないので、経済面、精神面も含め決して低いものではありません。

しかし、少し心を開いてみるとその選択肢は「見つけられるのかもしれない」という気づきを、よこたんさんに教えてもらったように思います。

みなさんにとっても、ご自身の理想とご家族の意向とそれぞれの新しい形を模索して、どういった形で海外を人生にプラスするのが最適なのかを見つけていってほしいと思います。

企画:SHElikes 9期海外コミュニティ
執筆:なごみ
バナー画像:Halcana

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