第一次ナタデココ世界大戦
最近あった面白い話。
運命ってあると思いますか?
私の高校は長い長い坂道のそのまた先にあります。
自転車通学の私は毎日その坂道と対峙している訳ですが、依然として勝負は着きそうにありません。
夏は虫との空中戦、冬は凍える寒さとの我慢比べ。
良く言えば自然豊か。
悪く言えば田舎。
私はそんな学校が嫌いではありません。
家から学校までは自転車で三十分。
その道をおしゃべりしながら駆け抜けます。
帰り道。
田んぼ道を走る私たちはある疑問にぶつかりました。
運命ってあると思う?
そもそも運命って何だろう。
人間の意思に関わらず、身に巡って来る吉凶禍福。
巡り合わせ。転じて単に、将来。
将来?
いまいち分からないなぁ。
私は運命信じてないな。
今まで起きた素敵なことも、自分の努力で掴み取った結果も運命のおかげだったならば、全部必然だった訳で。
そんなのあまりにつまらないじゃない。
と言うのが私の持論です。
運命を必然と捉えるからそう思うんじゃない?
友人は私とは違い、運命って素敵じゃない?
そう言います。
運命は必然。
私はそう思う。
もし今まで起きた全てのことが運命によるものなら、今私たちが友だちでいるのも運命で、生まれる前から決まっていたんだよ。
そう考えると何だかとっても素敵だと思わない?
そう言う友人が私はとても好きです。
突き詰め続けました。
私たちなりの答えが欲しくて。
けれど私たちの三十分で答えを見つけることはできませんでした。
運命とは必然なのか。
一体何物なのか。
存在するのかしないのか。
私たちが出会ったのは偶然か必然か。
今だけなんだろう。
こんな話に現を抜かしていられるのは。
きっと生きている間に答えは分からないのだろうけど、私はいつまでも夢か現か幻かそんなことを考えながら生きていきたい。
その方がきっと楽しいから。
私は今日も夢想する。
さて、最近悩んでいることがあります。
私はナタデココが好きです。
昔からヨーグルトは苦手です。
ここである大問題にぶち当たりました。
ナタデココとセットになるのは、いつもヨーグルトだと言うことです。
あまりにも無慈悲ではありませんか。
何故ヨーグルトなのだろう。
こんな広い世界。
ナタデココと相性のいい相棒はきっともっと他にある。
ナタデココの無限の可能性はこんなものじゃない。
何故ヨーグルトなのだ。
そこに世界的な陰謀が隠されているのか。
秘密結社によって操られているのか。
何か世界を揺るがす理由があるのか。
そんなことばかりを考えながら、私は今日もナタデココ入りの葡萄ゼリーを食べる。
これは私の戦争なのです。
これを第一次ナタデココ世界大戦と名付けましょう。
いつかナタデココだけのゼリーに出会えるその日まで私は闘い続けます。
世界は今日も平和です。
こんな戯言に一杯付き合ってくれる大切な友人が私にはいます。
おしゃべりの才能だけはあると自負する私でさえ、この休校中は舌が衰えたと感じるくらいでした。
気の滅入る毎日を乗り越えて、やっと当たり前の毎日が取り戻せつつあります。
明けない自粛はありません。
今日空中空母に乗っている夢を見た。
あれは誰が操縦していたのだろう。
続きが見たくて、贅沢にお昼から布団に潜る。
今日をちょっといい日にするために。
今日も独り言に付き合って頂きありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
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