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52ヘルツのクジラたち

SNSでこの本いいっ!って言っている投稿を見て
気になってはいたものの
夫に勧められて手に取った

学校に行けなくなって
家にいる時間に
のめり込むように読んだ

LGBTと虐待と自分にとっては
これまでとこれからの人生に大きく関わってくる
2つのテーマが関わっているせいか
所々涙が止まらなかった

52ヘルツの誰にも届かない声は
特別な誰かが発しているものではなくて
きっと誰しもが持っているもの
なんじゃないかと思う
あぁ、私にもあるなぁって思った

苦しい時
辛い時
もどかしい時
泣きたい時
なかなか言葉にするのは難しいし
心のうちにあるものを
誰かに理解してもらうことは
すごく困難だと思う
まさに先週くらいから
学校でのやりとりで心底感じた

何に苦しんでいるかを伝えようとも
なかなか伝わらない
どうして欲しいのか
どうすればよくなるのか
そんな話に展開していくけど
そうじゃない
いろんな色の気持ちが入り混じっていて
その一つ一つを自分も掴めないでいて
言葉で表すことは難しい
相手に代わって欲しいわけじゃない
けど聴いてほしい
そう思ってたんかもしれんなぁと振り返った

本の中ではキナコと愛には
寄り添ってくれる人がいる
2人が寄り添いあってる
心の声を聞こうとしてくれる人がいる
晴美にもアンさんにも
主税(ちから)にも。

あるものにを目を向けて
目の前にいる大切な人の声に耳を傾けて
今を生きることが
やっぱり大切だと思った
聞き逃さないように
五感を研ぎ澄まして

今を生きることが
今の幸せを創るってこと
今を感じきること

心の余裕が必要だなぁ

自分のことで泣きたいのに泣けない
心の奥底から涙を汲み上げてもらって
いっぱい泣いたら少しすっきりした