東京都現代美術館 高橋龍太郎コレクション
東京都現代美術館で開催している事は知っていたのですが、前日に国書刊行会の方とお話をしていたら、高橋龍太郎展はかなりおすすめで、図録うちで作ったんですよ、なんて聞いたので行ってきました。
個人の収蔵品とは思えないボリュームで素晴らしかったです。
あれやこれや知っている方の作品があっちにもこっちにも。大竹伸朗さん、横尾忠則さん、村上隆さん、会田誠さん塩田千春さんなどなど盛りだくさん。
奈良美智さんの人面犬なんて最高。
足の数が合っていないし。
草間弥生さんの初期の作品がずらりと。
草間さんの作品は撮影不可。
山口晃さんの作品も。
これって今までずっと倉庫に置いておいたみたいで自分で見る訳でもなく買っていたとのこと。
ただ高橋さんはその時勢に合わせて購入する傾向を変えていて、メッセージがない作品がメッセージ性を持ったりと。
これからのアート市場って以前よりもマシにはなっていると思うけど、それでもほんの少しだけ。先日お世話になっている若い子が僕に今から作る現代美術の購入優先権を譲渡との連絡がありました。作品も出来ていないのと、値段も分からず大きさも分からないから買えない、と思って断ったのですが、その位空気を読めない感覚があるのはアート作品を作る上でもしかしたら希望になるのかもしれない。
高橋さんは遥か昔そんなにまだ名前も売れていない人の未来を予測する事が出来て素晴らしい。と思う反面3500点の収蔵品の中には全く価値が無くなっている作品もある事を考えると確率論なのかも。数打って当てていって、確率を上げる力が身についてくる。色々な事に言えそうです。
因みに高橋龍太郎さんは今も現役の精神科医のようです。