酒が飲めるという異能(Twitter副音声:220322)
昨日居酒屋に行って、ビール → ハイボール → 焼酎水割り → カクテルをそれぞれジョッキで一杯ずつ飲んだ。
普段から飲酒はしているが、この量を飲んだのは初めて。
でも別に記憶が飛ぶこともなく、普通に家に帰り、何事もなかったかのように業務連絡を入れ、日課のTwitter謎サーチを済ませ、寝た。
今日になって朝起きても、特に体の不調はない。
二日酔いをしたことがないのでそれがどんな感じなのか分かっていないが、頭痛とか吐き気とかもない。
飯を食って、仕事をしている。
この非日常的な量を飲んで平気なら、まあお酒に強いと言っていいんじゃないだろうか。
少なくとも弱くはない。
いわゆる酒豪みたいな人はもっとえげつない量を飲むのかもしれないが、まあそれは成れの果ての姿ということで……
周りに全然お酒が飲めない・好きになれないという人がそこそこいることを踏まえると、僕は「酒が飲める側」の人間に分類されると思う。
アルコールをある程度入れても平気で、後に残ることもない……となると、アルコールを分解するシステムが僕の体内に完備されていると考えるのが自然だろう。
アルコールをアルデヒドに酸化し、さらに害の低いカルボン酸にするシステム。
もっとも、実際にタンパク質を検査したわけではないので過信は禁物だが……
調べたら色々出てくる(どれを信用していいのか微妙ではあるが)ように、日本人の約半分は上記のシステムが十分に働かない、お酒に弱い体質らしい。
不適切な表現かもしれないが、お酒が飲めるということは一種の能力である。
体質に依存するところが大きく、訓練ではなかなか得ることのできない能力。
言ってもお酒が飲める人の割合がめちゃくちゃ低いわけではないので、あまり有難みはないが、極端なことをいうとSFの「生まれつき指先から炎を出せる」とかそういう異能と同じ次元である。
俺はアルコールを安全に分解できる能力をこの身に宿している。
なかなか痛々しいことを言っているが、別に「酒が飲める」ことが優れていることだとは考えていない。
そもそも「異能がある」ことは人より優れていることを意味しない。
能力バトル系の作品……まあ「とある魔術の禁書目録」をイメージしながら言うのだが、そこでは異能を持っている人間が一般人より優れてるとされるような描写はあんまりない。
その能力が役に立って感謝される、といった展開はよくあるが、それはあくまで善行に対しての感謝である。
異能を持っているというだけで粋がるようなキャラクターは概ね悪人か、改心の対象として描かれている。
人間の体質を直接優劣に結びつけるような考え方は、現代の人権帝国が栄えるのと同時に消えていった。
だから、安全に酒を分解できるという異能があったとしても、それで人に勝った気になるような考え方はしたくない。
これは将来の自分に対する忠告として言っている。
今でこそ楽しく美味しく飲酒をしているが、そのうちその枠をはみ出しかける日が来る気がしていて、その時に人に迷惑をかけない方に留まれるように……
異能SFの主人公みたいに、この能力で世界を救えたら良いんだけど。