イビツワルツ

触れた指先から始まって、
イビツたちは互いに互いを求める。
いったい、この2つはどこまで重なり合うのだろう。
慰め合いか、許し合いか、はたまた、殺し合いか。
交わる度に、どちらかのものではない
深く、熱くを知る。

感じたくなる。
これまで避けてきた、痛みや、苦しみを。
分からなくなる。
この声が、君のものなのか、私のものなのか。
恐ろしくなる。
もしかしたら、2人で、夢をみているのかもしれない。
悍ましく、美しく、儚い、。
そうであるならば、永遠に知らないままでいて。
これがいつか、覚めてしまうのだという事を。

いったい、この2つの重なりはどんな姿になりゆくのだろう。
旅の途中、きっと誰人にも想像がつかなかったカレラになる。
気がつかないうちに、知られないうちに。

少し冷静になって私が今できることといえば、
ただ、カレラがカレラで美しく舞い続けること、
それを祈ることだけだ。

2018/11/27

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nagoho
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