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わずかな お茶

お茶といえば、静岡茶! いやいや宇治茶でしょう! 何を言っているんだ! 八女茶、知覧茶、鈴鹿茶・・・などなど皆さん一押しのお茶はありますか?

コダワリあり

残念ながら、日本茶の産地・銘柄にそこまで拘って(こだわって)いる方は少ないんじゃないかな。コーヒーであれば、ブラジル・ハワイ・グアテマラなどの産地や、ブルボンアマレロなどの品種、深入りだの中細引きだの水出しだの・・・言い出したらがキリがないコダワリが、、、

もちろん、お茶にコダワリがある方もいらっしゃるのですが、コーヒーと比較すると、、「わずか」なのかなと思う。

おじさん世代のワタシは、「お茶」=「無料」という意識がある。 定食屋に行っても日本茶はタダ、コーヒーは有料であった。30年ほどまえ、初めて自販機で「お茶」を見たときは、衝撃的であった。「お茶を金払って買うの?」

また、幼少期を過ごした田舎は、「抹茶」を嗜む習慣があった。農作業の合間に「シャカシャカ」とお茶をたてるのである。3時のおやつも「お茶飲む?」と聞かれたら「お茶=抹茶」であった。なので、ご近所さんの畑で飲む抹茶も「タダ」だった。

大人になった今は分かる、お茶もコーヒーも高い。
なのに、お茶にお金を払う事に、なぜか心理的抵抗が・・・

深入り

話が逸れてしまった。

今回は、宇治茶の話であった。(えっ?聞いてない?)

昔、宇治へ遊びに行った際、茶畑がないことに疑問を感じたが、深入りすることはなかった。浅煎りの宇治茶だったのだ。。

ふとしたきっかけで、気になりウィキぺディアを見ると、、、
「宇治茶」=「・・・京都府、奈良県、滋賀県、三重県 の4府県産茶を・・・」

「なにーーーっ!」

奈良、滋賀の近畿チームだけでなく、東海チームの三重まで「宇治茶」を名乗ることができるなんて、、
まるで、東京ディズニーランド・・・(失礼)

わずかなお茶

京都府の東南に「和束町」という山間(やまあい)の町がある。ご存知の方も多いだろう、「宇治茶」産地のトップバッター、いいえ 今や「和束茶」なのだ。和束茶の相場は、全国平均の50倍とも言われている。超高級品なのだ。

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急峻な山肌を切り拓き丁寧に育てられた茶畑は、素晴らしい幾何学模様をつむぎ出す。アップダウンもありハイキングにももってこいなのだ。今回は、和束的茶畑を求め やってきました!

茶イクリングロード

まずは、「和束茶カフェ」で情報収集すべし、狭い道が多く駐車スペースが皆無、この町内で、何十台もの車が停められる施設は本当にありがたい。
今回は、ここでレンタサイクルを利用した。
サイクリングマップやサイクリングロードも充実している。


もちろん、ハイキングコースもあり、コースの中には自転車では入れないあぜ道もあったので、自転車&徒歩のハイブリッドで巡った。

本当は、一番茶の頃(八十八夜の頃)に来たかったのだが、2020年、今年はやむを得まい。4月の緑が一番綺麗との事なので、茶畑の新緑を見たい方は4月がオススメ。4月までは太陽の光をいっぱい浴びて育ったお茶、それを過ぎると、こんな感じに所々「かぶせ茶」状態になっています。


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荒茶(あらちゃ)

そもそも、ここ和束を知ったきっかけは「おぶぶ茶苑」というお茶屋さん。ここのお茶は、「荒茶」で出荷される。 

荒茶? 説明しよう! 

ワインは、日本酒と違いブドウ畑(産地)の名前が、ワイン名についている事が多い。特にブルゴーニュなどでは「グランクリュ」「プルミエクリュ」など畑に、特級一級などのランクが付いている。

荒茶も同じ考えで、通常は色んな畑のお茶をカット&ブレンドして均質化するのであるが、「荒茶」は、畑ごとにそのままの状態(カットもせず)出荷される。なので、時期や畑ごとに味の違い「個性」が味わえるお茶となっている。

ウィスキーで言えば「シングルカスク」見たいなものですね。。日本では、「響」に代表されるように、ブレンド調和された味が好まれるが、私は個性的な味が好きです。アイラとか、、

ここ「おぶぶ茶苑」もそれを狙った個性派茶園なのだ。
飲みたくなってきたでしょ〜

ガイジン

あと、こんな田舎(失礼)なのに、海外からの観光客が多いのに驚く。おぶぶ茶苑には、外国人の社員も多く海外に向けて積極的に輸出&情報発信している。「Green Tea」ではなく「Sencha」「Kyobancha」「Matcha」なのだ。


ここ和束にこれば「おぶぶ茶苑」の「荒茶」が買えるかなと思っていたら!何と通販のみ? 地元では影も形も無かった。今回の旅の七不思議のひとつであった。
冷蔵品だからかな・・

それでも店頭で、「高級和束茶」をゲットし、帰路に。
6月の日差しはキツく、気付くと自転車乗りで晒していた両腕がヒリヒリに・・・ヤバイ!

ボタン

ハイキングをしているとき、電気柵をよく見かけた。茶畑ではなく水田をぐるっと取り囲んでいた。

獣害対策である。獣害とは・・・


そう、稲(お米)が大好きなあいつ


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イノシシである。


という事で、地元精肉店で猪肉も売っていた、ちょっとお高いがゲット!
今夜は、ボタン鍋  いえいえ暑いので、野菜炒めにしよう!
シンプルに、塩コショウ炒めがオススメ とのこと。


やっぱり、ビールですね。。


今宵も楽しみな酒宴になりそうです。。
(結局最後は、飲みネタ。。。)


だけでは何ですので、「おぶぶ茶苑」に興味のある方はコチラ! 私も通販でポチりせねば。。(回し者じゃありませんよ 笑)

(おしまい)


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