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しまなみ海道 ダンジョンの入口と要塞の島 ー芸予諸島編ー #旅の栞-大人の修学旅行

少し前から、「旅日記」という表現を「旅の栞」に変えた。旅日記は、自分の過去の記録の披露。旅の栞は、これから旅立つ方への未来の道しるべ。

誰かのお役に立つような記事にしたいなぁ、との思いからだ。

そう思っていたら、先日私の記事を紹介いただいた、ぱんだごろごろさん より


コメント欄にて、言葉をいただいた。

大人の修学旅行って、ないでしょうか?


そうだ! 確かに、「栞(しおり)」といえば、遠足や修学旅行であった。『大人の修学旅行』って、いい響きじゃないですか~

さっそくパクリます(笑)

それでは、大人の修学旅行(なぐなぐツーリスト主催)
はじまりはじまり~

◆◆◆


ふぅ、



朝早くから、自転車で、しまなみ海道をひた走っている。

海面からの高さ65メートルの橋、来島くるしま大橋を走る。5月のおだやかな陽光を浴び、瀬戸内海を臨む、素晴らしき展望

を見ている余裕は、ない。

なぜか?


ついに見えてきた、

ひた走る橋上に、待ち受けるゲート。


「ダンジョン」の入り口っぽい


◇◇


本日も、なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアー「大人の修学旅行」に参加いただき、ありがとうございます。 昨日に続き、しまなみ海道と芸予諸島を巡る旅へと、ご案内いたします (^^♪

二日目の旅程は、

明治と戦国時代、そして令和をタイムスリップしよう

旅の栞

です。 
集合は、馬島うましまエレベータ前に、朝8時で、お願いします!


え? エレベータ??

どうする自転車

昨日も、アイランドホッピングしようとしたが、船が満車で、旅程変更を余儀なくされた。

『私、失敗しないので』

と、大門未知子のように、かっこよく言いたかったが、大失敗であった。

昨日の反省を踏まえ、「私、二度と失敗しないので」
ということで、やってまいりました「馬島」

本日、もともとの予定は
波止浜はしはま港(今治)~来島くるしま小島おしま馬島うましまの順に島めぐり。自転車も乗せて、アイランドホッピングするつもりであった。

これを、変更。
まず馬島まで自転車で来る。そして馬島に自転車を置いて、馬島~小島~来島~馬島へと戻ってくるルートに変更したのだ。

これなら、自転車が満車で船に乗れなくなることは無いのだ! そして、馬島に戻って来てからは、本来の予定通り、しまなみ海道を走って、大島へ向かう

ハハハ 完璧だ! 失敗は、しないのだ


どうやって島に自転車で?

ここまで読んで、「まず馬島まで自転車で来る」って
自転車道もないのに馬島に行けるの? と思った方、そう!

その秘密が、ダンジョンの入り口なのだ。


しまなみ海道の橋脚に設けられたエレベータで、島に降りられるのだ。ということで、クイズ、2つめの答えは、「馬島」でした! 
正解された方、おめでとうございます!(パチパチパチ)

50メートル余を一気に降りる

面白い体験でした。

どこへ行くんですか?

今治駅前から、チャリダッシュすること50分。エレベータを降り、無事に馬島港に到着。

ほどなく、始発の船が来た。

ここでいきなり、海の男(船員)の洗礼
「あんたら、どこ行くの?」

確かに、始発の船には誰も乗らないのが相場なんでしょうね・・そこに、我々二人が待ち構えていたので、警戒をされたのだ。

詰問されるような口調と、冷凍ビームの眼力に後ずさりながら、
「小島と来島を巡って・・えっと・・また、ここ(馬島)に戻ってきます・・」と、なぜだか、オドオドしながら答えてしまった。
怪しいものじゃないのに(笑)


◇◇◇

乗船時間は、わずか10分


小島おしまへ到着。その10分で、船員と仲良くなった。あれだけぶっきらばうだったのが、不思議なくらいフレンドリーになれた。
本日は同じ船に、何度も乗ることになる。重要なのだ。

また、あとでな!

しばしのお別れ

船に向かって、手を振る、そして踵を返して小島に上陸だ。


上陸したのは、我々二人だけであった。


「坂の上の雲」で使用されたレプリカ
こんなものに、歓迎されたくはないが・・

なぜ、砲台が?


説明しよう!

小島は、別名「芸予要塞」

明治政府は、ロシアの艦隊が攻めてくることを想定して、芸予諸島に防衛ラインを築いた。島を要塞化して、守りを固めたのだ。


小島の散策路は、
砲座跡、弾薬庫跡、爆破跡と物騒な「跡」だらけ・・

港の案内板


それでは、2時間の芸予要塞の散策
写真多めで、お楽しみください。

そして、隣国ロシアに蹂躙されそうな恐怖が、どれほどのものだったのか、感じて欲しい。


まずは、島の南端へ
海岸沿いの道を歩く。途中から海岸線を離れ、ゆるやかに道を登る。すると、森の中に建造物が顔を見せる。

落ち葉の降り積もった、階段を登ると・・

探照灯跡(サーチライト跡)

日露戦争当時は、まだレーダが無い。すべて、目視だ。
敵の夜襲に備え、島の南端と北端に灯りを用意した。

姿勢の良い階段


階段を登りきると、
探照灯の出し入れ口が、姿を見せる。

自然の中に溶けいくさだめ


ということで、クイズ、3つめの答えは、「小島」の探照灯跡でした。

この辺りは、日本三大急潮のひとつ、ときには高低差4m、10ノットの急潮が現れる海域。世界的にも珍しい、船の一方通行がある海域だ。


天然の要塞(潮流)を味方に、築かれた要塞島なのだ。

島の北に進む


(低山ハイクの経験がある方なら)比較的整備された山道だと感じるだろう。ほぼ迷うことは無い。ただ靴は、ハイキングシューズを選ぼう(いま言うな!)

続いて「弾薬庫」に向かう。鬱蒼とした森の中、緑のアーチをくぐる。まるで、大事なモノを隠すように生える木々たち。

アーチを抜けると、左手にレンガ造りの建物。


中に入る

屋根は抜け落ち、ここでも緑との同化が進む。

ラピュタの世界


現在10数名の方々がひっそりと暮らす小島。朝一番で「遺構に行こう●●●」なんて方はいないようで、辺りはひっそりと静まり返っていた。

壁に囲まれた空を見上げる。

我々の息遣いだけが、空間を満たす。



青もみじと
悲しく咲く、草花


ちょっと、
長くなりそうなので、本日の記事はここまで、

えー!

明治と戦国時代、そして令和をタイムスリップしよう

と言いながら明治のお話しか出来ませんでした・・
続きは次回をおっ楽しみに~

小島おしまの旅は、おしま●●●いじゃないよ。




(つづく…)


愛媛の島々のタビ、しまなみ海道自転車タビ
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