日本でここだけ? DMVと寒茶とフィニッシュ ー ふらり徳島旅 海陽町編 ー
Excuse Me(えくすきゅーずみ)
You Know カンシャ?
ここは、「道の駅 宍喰温泉」
時間つぶしに、お土産コーナーをふらついていると、北欧系と思しき年配女性に声をかけられた。きっと、私が「ひまだー」オーラを出していたからだと思う。
「カンシャ?」
と、オイラ
「やー、ジャパニーズティー
カンシャ」
と、女性
お茶を探しているようだ。
聞けば、隣接するホテルに、昨晩から宿泊していたとのこと。ホテルで味わったお茶が美味しくて、それを買い求めに来たらしい。
勉強不足で、カンシャが理解できない(汗)
たまらず、通りがかった売店係の男性にヘルプを求めた。
「カンシャってありますか?」
はいはい、これです。
と、男性
女性感激!
ヒデキ、感激!(しらないか・・)
という事で、カンシャこと「寒茶」を、私も知ることになる。
◇◇
説明しよう!
お茶と言えば、
ですよね。
5月に採れる新芽が一番!だと思っていた。
紅茶だってオレンジペコ(若芽)が、高級品だもんね。
ところがどっこい、ここ宍喰のあたりでは、寒い時期(1月~2月)に茶葉を収穫する。だから寒茶。
寒茶の味わいは、言葉のイメージと逆
甘くてゆったりとした味わい。若い頃は尖っていたが、年齢を重ねて丸くなる人間と同じですね。笑
寒茶は、煮だすようにじっくり淹れてみよう。タンニンやカフェインも少ないので、煮だしても味わいは優しいままだ。生産者が少ない茶葉なので、貴重な存在。四国の右下に来たならば、ぜひ寒茶を楽しんでみよう。
◇◇
DMV
そういえば、
オイラ達は、なぜここで時間をつぶしているのかって?
汽車待ち、いやバス待ち
いや、汽車バス待ちをしているからなのだ。
道路は、バスとして走り。鉄路は、汽車として走る。Dual Mode Vehicle。そう、二刀流の乗り物があるのだ。
フィニッシュ
ここで、なぐツーポイント
鉄路から道路、道路から鉄路への切り替え時に、変形(モードチェンジ)のため1分ほど停車します。昭和のアニメっぽくて、好きです(笑)
最前列に乗ったご褒美がコレ。モードチェンジの際に流れる映像を、間近で見ることが出来ます。画像のブレが車体変形時の揺れです。じゃんがじゃんが、阿波踊りの効果音と共に、抑揚のない「ふぃにっしゅ」、数日間耳に残ります(笑)
40秒ほどの映像、下手な腕前ですが、お楽しみください。
実は、運転手も二刀流。バス(中型)の二種免許と、鉄道の運転免許の両方取得する必要がある。
また、鉄道ファンとして面白かったのは、途中で車の変形に合わせ、運転手もモードチェンジすることだ。バスから変形し、鉄道に変わると帽子をかぶり、前方指差し確認「発車オーライ」をする。逆に、鉄道からバスに変形すると、カチャリとシートベルトを締める。
改めて、鉄道とバスのルールの違いを目の当たりにした。こんなところも見どころだと思う。
お勧めダイヤ
ここで、なぐなぐツーリストがおススメする、ダイヤを紹介しよう。
出発は、道の駅宍喰温泉(09:38)
なぐツーは、パークアンドライドのデュアルモード旅。車は、道の駅の駐車場をお借りしよう。
ポイントは、終点まで行かず、阿波海南駅で下車(10:08)すること。
帰りは、阿波海南駅10:26発で、道の駅宍喰温泉まで戻る。こうすれば、もともと乗っていたDMVに乗って、道の駅まで戻ってこれる。
しかも、その間に、10:20の上りDMVが通過する。そう、外側からモードチェンジが見られるのだ。西村京太郎ばりなのだ。うぇーい!
往復するだけの時間で、途中でモードチェンジも見ることが出来るのは、土日ダイヤだけなので、ご注意を、
地方では、自然災害をきっかけに鉄路の廃線がつづく。寂しい限りだが、存続のひとつの方法としてDMVは、ありなんじゃないかなぁ。と思った一日でした。
最後に道の駅宍喰温泉で、鮮魚の刺身を購入して、今晩のおかずにしよう。徳島から、我が家愛知県までは、400km(6時間)の行程。この行程なら、夕方には、自宅に帰れるのだ。
◇◇
はーい、これにて徳島の旅はおしまい。
次の旅もおったのしみにー!
なぐツーは、どこに現れるんでしょうかねー
(おしまい)
ー おまけ(お土産)ー
阿波海南駅の駅前に、なぐツーおススメの洋菓子店(きもとや)があります。波乗りロールと、波乗りバウムを購入(海陽町は、サーフィンのメッカでもあるんです)。どちらも、お土産に好評でした。あっ、もちろん寒茶とともにね!