ドンドビ交差点の先 昭和なアーケード街にある オイラ好みの令和な酒場 ー今治街中麦酒編ー
さーて、今治のタビも中盤、今宵はビール!
汗をかいて、風呂に入った後は、
プハー
ですよね。
黄金の液体、想像しただけでも、へへへ
地方色の濃いお店は、昔ながらの繁華街にあることが多い。観光客向けの店が多い駅前を避け、昭和な繁華街に向かう。今治でいうと、常磐町が狙いを定めた場所。
いや、今治銀座
と言った方がいいかな。
その入り口は、
「ドンドビ交差点」
インパクトのある名前だよね。
気になった方は、調べてみよう。
漢字で書くと「呑吐樋」
いや~、本来の意味は違えど、飲み屋街にぴったりの漢字じゃないですか~! 呑んで、吐く樋なんて、
お待ちかね~
本日のお店は、「今治街中麦酒」を紹介しまーす。
昨日、この辺りをウロウロしていて、気になったお店なのだ。大衆居酒屋を探していたのだが、路線変更。オシャレなお店もイイじゃないですか。気になったら入るのが、旅の鉄則。
ここからは、飯テロ。怒涛のビール攻め行きますよ!
オーダー!
「とりあえずビール」
という言葉が、ビールに失礼な気がして、
最近は、
「手はじめのビール」
と、表現している。
本日は、手はじめだろうが、最後にだろうが、とりあえずだろうが、コノヤロ的に、全部ビールなのだ。もんくあっか
手はじめに、ペールエールとIPAをチョイス。
フルーティなホップの香りと苦みのペールエール。IPAは、苦いのが定番だが、優しい味わいのIPAであった。
説明しよう!
ここで、最近目にすることが多い「IPA」について説明しよう。むかーし、イギリス人がインドを植民地化して、東インド会社を設立した際。ワタシ、インドでもビール呑みたい。と、イギリスで作ったビールを船に積み込んだ。
が!
冷蔵技術のない時代、ビールが腐ってしまったのだ。
くそー!!
こうなったら、暑いインドで腐らないように、防腐剤としての「ホップ」をしこたまコノヤロ的に大量に入れてやろう! こうしてできたのが、IndiaPaleAle(IPA)の始まりだ。
つづいていくよ!
はれひめ(ヘイジーIPA)と、ダブルIPAをチョイス。
はれひめとは、愛媛特産みかん。これを使ったビールなのだ。
みかん! 日本では馴染みが薄いが、たとえばベルギーでは、サクランボ、木いちごなどのフルーツを使ったビールが古くからある。(正確には、日本の法律上ではビールじゃないけど・・)
おつまみは!
これでしょ
ヘイジーIPAらしく、ホップの香りが華やかフレッシュ。そして、柑橘系の皮の苦味だろうか、ビールの苦味との相乗効果で、うまい!
ダブルIPAは、これぞIPAという感じ、ガツンとくせツヨな苦味が喉を駆け抜ける。
あ~シアワセ
まだまだいくよ~
おつまみと、3クール目のビールをオーダー
みかんセゾンと、まんごーヘイジー
少しキワモノで、中休み
と思ったら、どちらも苦味がほとばしる。この蔵元のビールは、IPAが基本。どれも苦味が際立つ。妻が、IPA大好きなので、隣りで大はしゃぎである。
うまい うまい!
ここで、セゾンについてもひと言
(今日はウンチクが多いのだ)
セゾンとは、ベルギー南部のビールで、農作業が終わった際にご褒美として飲まれていたビール。つまり、ぐびぐび系ビールだ。
名前にたがわず、みかんせぞんは、あっちゅうまに空いてしまった。
まんごーも、甘ったるいものを想像していたのだが、マンゴーなのは香りだけで、キリっとした苦味の一品であった。
ここまで来たら、残すは2つ
全ビール制覇だ!!
ラガーとブラックIPA
ラガーは、本日のビールの中で、唯一エール系ではないビール。こいつだけが、6週間醸造するらしい。手間のかかる子なんですね~
ラガーも、ホップたっぷりの、この蔵元らしい味わいであった。
締めは、ブラックだよね~
芳ばしい味わいと、だばーっと入ったホップの苦味。
最後まで、ホップ三昧の楽しいひと時であった。
ビターな人生は、嫌だが、
ビターなビールは、大賛成なのだ。
会計の際、
「全種類、飲まれる方は珍しいです・・」
とのお言葉、
確かに、2時間ぐらい粘った客は、我々だけであった。意外だったのは、同年代のおばさん、おじさんが、多数を占めていたことだ。もう少し、若者ウケする店だと思っていた。
店主の、ビールに対する愛、熱量が半端ない。各銘柄の説明を聞いていたら、いっぱい元気をいただいた(いや、8杯元気をいただきました!笑)。若いっていいなぁ。と、ひなびたオジサンは、思ってしまう。
いやいや、オジサンもまだまだ負けませんよ!
贅沢を言えば、おつまみにあと一歩こだわりが欲しかったなぁ~ ビールマニアがやっているお店、だけでは、我々のような中高年は満足しないであろう。ビールがとにかく美味しく、そして地元愛に溢れているだけに、もったいない。
研究熱心な店主のことだ、次に訪れる時には、驚くほど変貌を遂げたサイドメニューが、出てくることだろう。伸びしろしか感じないお店。可能性を信じて店を出る。
◆◆
明日は、いよいよ伊予の最終日。
またまた朝早く出発します(笑)
こんな場所に行きます。
大人の修学旅行にふさわしい場所
「住友財閥」発祥の地、そして「住友林業」発祥の地へ・・・
さぁて、「どう」なることでしょう。