寒風山となまはげと赤神神社と ー 徹底的に秋田旅 男鹿半島を巡る ー
カウンターに座っていたその男は、
グラスを持つ手を止め、遠くを見つめるように言った。
「寒風山から見た景色が好きですね。
西方向、南も、いや全方位どこからの景色も好きです。」
私もつられて、顔をあげ視線の先をあわせる。
店内のさざめきが消え、寒風山からの風景が見えたような気がした。
男は、手のグラスに視線を戻すと、独り言のように
「心が疲れたとき、ぼーっと眺めに行くんです。」
と、独りごちた
◇◇
はーい!
本日も、なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。絶賛、夏休み企画継続中! 秋田旅をお送りしております。
本日の旅程は、男鹿半島満喫のタビ。
です。
はじまりはじまり~
ところで、
男鹿半島ってどこ?
説明しよう!
秋田県の西、日本海に向けて、親指を突き上げた「イイね」の形をしている ココです。
▼ 寒風山
昨夜の小料理店、カウンターでご一緒した方に、どこかおススメの場所ありませんか? と、聞いたところ、寒風山山頂からの景色が好きなんです。と、教えていただいた。
なぐなぐツーリストの旅は、一点集中と臨機応変。同じホテルに連泊をしつつ、天候など状況に応じて、翌日の目的地をリストの中から決めていく。
ー これが、なぐツーのこだわり ー
実は、このとき変化球台風5号が、秋田県めがけて東からまっしぐらに近づいていた。アウトドアを強行するなら今日だ。男鹿半島は、台風から一番遠い西部だし、クマダスで確認しても、熊の目撃情報は無かった。
よし!
という事で、やってきました!
それでは、寒風山山頂より
ぐるりと景色をお届けしまーす。
西側から反時計回りに
あっ、トップ画像の自転車(寒風山駐車場にて)
私じゃないです・・ 💦
なぐツーは、ぐいんと、車で登ってきました。
山頂には、広々とした駐車場と、展望レストランがあります。家族でも賑わっていましたが、独りココに来て、ぼーっとしたくなる気持ち、すごーく良くわかります。
嫌な事を、忘れさせてくれる景色だ。
▼ 断念
本当はね。
この景色の中を歩く予定でした。
参考にした情報は、コチラ
ところがですね。
まったく登山口が分からず、展望台の係員にも聞きながら四苦八苦。やっと見つけた道も、整備が行き届いておらず、深い藪の中。
たまらず撤退。
だって、熊さん怖いんだもん・・・
うーん、歩いてなんぼの「なぐツー」
消化不良でしたが、断念。次に向かいます。
▼ なまはげ
秋田県と言えば、なまはげ
と、思っている アナタ
ノンノン
実は、ここ男鹿半島がなまはげの聖地。
誤解を恐れず、ざっくり言うと、秋田県全域でなまはげが実施されているわけではなく、男鹿半島でやっている行事なのだ。
秋田駅につくとドーンと、なまはげが飾ってあるけど、ホントはちょっと違うんだよな。
なまはげは、現在では年末の行事となっている。そして、各家を回る行事なので、観光客がお目にかかる機会はほぼない。
という事で、
なまはげに会いたい方は「男鹿真山伝承館(なまはげ館)」へ行こう!
テレビだと、小さい子供が「わーん」って泣いているイメージしかないと思います。が、実演を観ると、なまはげって、こんな感じなんだ。というのが、よくわかります。
30分毎の公演なんですが、(行ったときは)写真も動画も撮影OKでした。そのおかげで、前の方に陣取らないと、暗い屋内のやりとりが、明るいスマホの画面に邪魔されて、良く見えない。
動画を撮りたいのもわかるけど、スマホの画面越しに実演を見るんじゃなく、自分の眼でしっかり観ようよ、みんな!
ということで、開演時間より早く、余裕をもって並ばれることをおススメします。
また、なまはげは、地区ごとに衣装もお面も異なるんです。100種類以上の面がずらりと展示されている。展示館も圧巻です。
▼ 赤神神社
男鹿真山伝承館の「真山」は、かつての霊場。神社がある。
そこには、なまはげの聖地にふさわしい伝説が残る。
ということで、伝説の999段
登ります!
鬼が一晩で積み上げただけあって、雑な石段です。
トレッキングシューズがおススメ。
30分ほど登ると、赤神神社五社堂にとうちゃーく
ガランガラン
鈴を鳴らして、祈る。
クマさんに会いませんように・・
ー 次回予告 ー
今宵も、秋田の酒場巡り!
うぇーい!
クラフトビール、直営店を訪れます。
おったのしみにー!
(つづく…)
なぐツーは夏ですが
世間は、もう秋ですね。。
秋の富士山は、どうですか?