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稲とアガベ ー 徹底的に秋田旅 クラフトサケの聖地「土と風」で食すー

クラフトサケの世界へ、ようこそ!


本日も、なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。 今回の秋田旅は、食と電車も楽しむタビ。初日に訪れた絶品レストラン「土と風」より、飯テロ・酒テロをお届けしまーす。

そして、「土と風」へのアクセス方法・予約方法など、私がネットの情報だけで不安になった情報も、補足します。「土と風」で食事したい!と思った方の参考になれば、


「土と風」は、
クラフトサケ醸造所「稲とアガベ」が、運営するレストラン。

旧男鹿駅をリノベ

クラフトサケとは、
日本酒のようで日本酒ではない、新しいジャンルのお酒。そんな、新進気鋭のお酒と、料理を堪能できるお店なのだ。

酒好きのアナタ、気になるでしょ~!

今回は、秋田駅前のビジネスホテルに連泊。
きっかり15時にチェックイン。

なぜなら

秋田発、16時30分の電車に乗りたいから、
お風呂に浸かって、さっぱりしてから呑みたいのだ。

秋田駅

男鹿線(なまはげライン)

アルコールを楽しみたいときは、電車だよね。
男鹿駅までは、電車で1時間。

ここでは、珍しい電車に乗れます。写真のコイツ、パンタグラフから電気をもらうだけじゃなく、充電したバッテリでも走れるのだ。電車好きな方は、ビヨンとパンタグラフを伸ばして、充電している姿も確認しておこう。

話を戻そう。

レストラン土と風は、定期的に料理人が変わる。5月から8月のお盆までは、「鈴木建也(すずきたつや)」プロデュースの料理が味わえた。

クラフトサケと料理をペアリングして、コースで提供しちゃおう!という、企画。ペアリング用のお酒は、お代わり自由。

吞兵衛に嬉しい企画だ。


土と風」ホームページより引用

駅前レストラン

男鹿駅を降りると、右手にロータリーがある。その奥に、デンと構えるのが「土と風」だ。なんてったって、旧駅舎を改装したもの。徒歩1~2分で到着。

本日の開始は、17時半でお願いした。

我々2名と、東京から参加されている男性。そして、料理人である鈴木建也さん。この4名で、料理とお酒を楽しみながら、他愛もないしゃべくり。至福の時間であった。

終了時間は、電車時間に合わせてくれる。
帰りの希望を伝えておこう。

外はまだ明るい

飯テロ酒テロ

はーい、喉が渇いてきましたか!
逆さまグラスだけ眺めていても、寂しいですよね!
お腹が、ぐぅと鳴いてきましたか!

行きますよ!


まずは、

この位置に料理を置いてくるあたりが、この料理人の曲者ぶりをあらわしている(笑)

牡丹海老・マンゴー・コリアンダー・・
一気に口に放り込む。

あわせるお酒は
お米とホップから造られた、クラフトサケ

日本酒の味わいの後に、ホップの苦味がほんわり残る
口の中で、料理と混ざり合う

甘味と酸味と苦みのマリアージュ
うぅ、うまい

つづいて

花に見立てた、地魚
ポン酢には、ランビック(ビール)を混ぜ、ハマナスで香りづけ。
魚と一緒に、花の香りと、ビールの苦味、ポン酢の酸味、いやはや脳みそが追い付かない。

あわせるお酒は

副原料に日向夏を入れたサケ
それに炭酸を注入して、シュワシュワにしている。

同席の男性曰く。秋田に来た目的は、「この店に来るため」とのこと。作務衣で登場した男性。ただモノならぬ雰囲気なのだ。何者?

じゃんじゃんいくよ

秋田の野菜達と、底にちらりと見えるのが「アワビの肝あえ」
いやー 参りました。

つまみ過ぎる

こんな表現で、わかりますか?
つまみとして最高以上、たまらん!ってことです。

合わせる酒は、「土田酒造」のもととホップで仕込んだお酒。乳酸ぽい酸味と、ほのかな香り程度の苦味。これが、肝の苦味とマッチ。

土田と聞いて、ピンと来た方は、日本酒好きですよね。これは土田酒造とのコラボ商品です。

稲とアガベを起業した醸造家「岡住修兵」は、九州出身の30代。立ち上げる際に、土田酒造の全面バックアップを受けて、銀行を口説き落とし、資金調達に成功した。

こういった、人脈を活かして、活躍している若者を見ると、眩しくて羨ましくて、応援したくなります。

そして、お隣の作務衣の男
食べながら、さらさらとメモを残しております。ホント何者なん?

春巻きの中身は、貽貝いがい、枝豆、鮒ずし・・
パラパラとかかるのは、クベブペッパー
ジャガイモのソースをつけて、召し上がれ

貝の旨味がぎゅーーーっと、詰まった一品でした。

料理人の鈴木さんは、たぶんまだ30代。IT 業界から転身し、隠岐で料理の基礎を学んだ後、全国を転々としながら活躍をしています。

安定ではなく、前進
稲とアガベの醸造家、岡住さん同様、応援したくなる方です。


そろそろ、満腹が近づいてきましたよね!
ペースを上げましょう

牡蠣と稲庭うどん

同席していた男性が
「この料理は、これだけで完成されている。
 お酒は、不要じゃないの?」
と、うそぶく

うまいうまい、しか言えないオイラ・・目から鱗のコメント
こんな方と、同席できたことに感謝。その後、旅の話にも花が咲き、佐賀の美味しいお店を教えていただきました。メモメモ。こんど佐賀に行った際に、訪れよう(それまで、ないしょw)

舞茸とエゾシカ

鈴木さんが、北海道で料理をふるっていた時に、知り合った猟師さんから、送ってもらったジビエ。

先々で、コネクションを広げ、ステップアップをしている。これからは、こんな方が活躍する時代だね。

合わせるのは、食用米ササニシキを使った日本酒。

実は、稲とアガベは、日本酒を造る免許がない。
なので、このお酒、土田酒造に製造委託している。

使っているお米は、秋田は大潟村のお米だ。

醸造家岡住さんは、大潟村の農家で働いて、自然栽培農業も学んでいる。日本酒に詳しい方なら驚く、精米歩合90%なのにクリアな味。自然栽培米だと、精米歩合をあげなくても上品な味になる。

大潟村の自然栽培米、気になったでしょー!
白米で食べても、美味しいに決まってる。
ええ、この旅で買いましたよ(笑)

いかんいかん、話し込んでしまった・・
もう少し、お付き合いください。

プリンセスサリーと鯛

ここで、まさかのプリンセスサリーが、キターーーっ!!
って、何に興奮しているか、わからないですよね。

午前中に寄った遊佐町ゆざまちの名産品なのだ。道の駅にも売っていて、買おうか悩んだ品だったのだ。

プリンセスサリーとは、カレー用の長粒米のブランド名。
カレー用のお米をお粥にしてしまう、変化球

なぜ、長粒米でお粥なんですか? という問いには、粘りが無くあっさりさせたかった。という答えが返ってきた。

固定観念にとらわれない自由な発想。
我々客3人は、敬意をもって「ひねくれもの」の称号を、料理人鈴木さんに与えたのであった。

ついに!

デザート

アイスクリームの下の液体は、IPA(苦味の強いビール)です。最後まで、吞兵衛の我々に寄り添ってくれます(笑)

そして、デザートには、コーヒーですよね?


じゃーん!(笑)

コーヒーどぶろく

デザートにも、酒をペアリング。
やはり、「ひねくれもの」の称号は、正しかった。


ということで、本日は
少し長い記事になってしまいましたが、
鈴木さんの挑戦、受けて楽しかったです。

「こんな料理どう? まぁ食べてみんさい」
と言われている気がしました。

地域おこし協力隊として、この地に来たという鈴木建也シェフ。醸造家の岡住さんも、お酒だけでなく秋田の雇用も創設しようと奔走している。
熱意とコネクションと、実直さ
お腹だけでなく、ココロも満タンになった一夜でした。

ー 補足情報 ー
・予約は、「土と風」のホームページから
・電車の場合、帰りの時間を伝えておこう
・近くの宿「ひるね」も活用しよう
・ドレスコードは、カジュアルでOK


つづく…


そろそろ、シシャモの季節ですね。
握りを食べたい方、そろそろ宿の確保を、


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なぐなぐ
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