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ふしぎなキリスト教 【読書感想文】

今日は、角度を変えて「宗教本」の紹介です。

え〜! 拒否反応出ましたか? ・・・同類ですね(笑)

多くの方は、飲みの席で宗教の話題になった瞬間に後退り、話題を逸らすと思います。下手したら、コイツとは飲むのをやめよう。くらいの反応だと思っています。

だが、しか〜し!!

世界の盟主、アメリカは、大統領の就任式で聖書に手を乗せて誓うんですよ。政教分離じゃないの? 裁判でも「GOD」に誓うんですよ、ワタシハカミニチカッテウソツキマセン。小学生の時「嘘ついたら針千本飲〜ます♫」っていう約束をしてましたが、針を千本飲む方がよっぽど怖いと思いません? でも、キリスト教信者は、「GOD」の制裁の方が怖いのです。

キリスト教を少し理解すると、アメリカへの理解が深まります。そう、ゴタゴタしている今、キリスト教なのだ!


本日紹介する本は、こちら ジャーン


「ふしぎなキリスト教」


まず、この挑戦的なタイトル、敬虔な信者から反感を買いそうな攻めたタイトル。そして、お二人の対談形式で進む本文、こちらもぶっ飛んでいる。

例えば(記載内容を単純化するため表現はアレンジしています)

Q.ユダヤ教とキリスト教の違いは?

A.ほとんど同じ、違うのは「イエス・キリスト」がいるかどうか

Q.なぜ「GOD」を信じるのか?

A.身の安全保障のため


お子様がいらっしゃる方は、経験しているかと思いますが

「おそらは、なぜ青いの?」
「なぜ、うんちがでるの?」

「どうしても!」 と言いたくなる、当たり前の質問、でも答えるのは難しい。私のようなキリスト教初心者の、素朴な疑問に答えてくれる本です。

恥ずかしながら、この本を読むまで、旧約聖書と新約聖書の違いは、口語体と文語体のようなものだと思っておりました。汗) 
古〜い言葉で書いてあるのが旧約聖書だと・・・ 旧約の改訂版が新約だと・・・

なんと、旧約聖書はユダヤ教の正典でもあるのだ! ややこしい・・・
ユダヤ教は、メシア(救世主)が来臨して人々を救うことを信じる。そして、それを「神の子」イエスへと発展させたのがキリスト教。キリスト教はユダヤ教を前提にしているのだ。

あれ? どこかで聞いた話だと思いませんか? そう私はこの話をきいて映画「マトリックス」を思い出しました。本著を読んでから、マトリックスを再視聴すると理解が深まること間違いなし。

そして、イスラム教。
実は、キリスト教やユダヤ教を参考にして、アップデートしたものがイスラム教なんです。「ゴジラ」を参考にして「GODZILLA」創っちゃったみたいな。。。ちがうか・・・

イスラム教とキリスト教は、近いからこそ仲たがいするんだと思っています。まるで、巨人ファンと阪神ファンみたい。


さいごに、本著のあとがきより引用させて頂きます。

 昔むかし、あるところに、七人家族が暮らしていました。「戦後日本」と、表札が出ていました。
 家族は両親と、五人のきょうだい。「日本国憲法」「民主主義」「市場経済」「科学技術」「文化芸術」という名の、いい子たちでした。
 でもある日、五人とも、養子だったことがわかります。「キリスト教」という、よその家から貰われて来たのです。
・・・


キリスト教を知ることは、これらの近現代思想、文化技術を理解する近道だと思います。すべてキリスト教の発想をベースに発展しているのですから。


みなさん! ちょっと読んでみたくなりましたか?



イエス!



(おしまい)

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