「長いお別れ」映画レビュー
患者さんがこの原作を読んでいて、そういえば見たかった映画だ!と思い出しました。
エンドクレジットで中野量太監督の作品だと気づく。
そりゃ〜好きだわ〜! でした。
認知症でゆっくりとだんだん変わりゆく父(山崎勉さん)と
とりまく家族:妻&娘2人(竹内結子さん、蒼井優ちゃん)
そして時々、結子さん家族の物語。
家族みんなが何かしら抱えていて
思い描いた自分とは違ったり、はなまるではないんです。
父は認知症がすすみ
いなくなったり、いなくなったり、いなくなったりするので
大変な時は家族が集まります。
大変な状況でも集結した時は、それはそれは幸せな家族の形♡
家族への思いやりや安心感が画面いっぱいです。中野監督は本当に上手👏
中でも松原智恵子さん演じる妻がとっても素敵です。
直接的な表現がなくても
この方の言動はまっすぐでいつだって「愛してる」。
愛しぬけるっていいな〜。
毎朝、妻のことを忘れている夫に
「おはようございます。妻のようこです🤗」 これを言い続けるんです。
わたしもいつかシワシワの手を繋いでお散歩できるくらい
大切な人を長く大切にしたいと思いました。
最近、91歳の患者さんに旦那さんの介護の話を聞いたんです。認知症で7年介護したとのこと。亡くなってから時間もたち、今は感謝の気持ちだけど当時は憎たらしかったと。
これがリアルな声かなと思います。
看護師をしていて思うこと。
病気になっても認知症になっても献身的に支えてくれる家族もいます。
だから「元気な時にどれだけ家族に尽くしてきたか」
ここに尽きるのかなと。
結子さん、こんな素敵な作品でまたお会いできて嬉しいです。
綺麗でチャーミングな結子さんが刻まれています。
蒼井優ちゃんの鬱々してる感じも好きなんだけど、
最後の超ド級の笑顔にやられました。可愛すぎますね。
中野量太監督のおすすめ作品は
「湯を沸かすほどの熱い愛」&「浅田家!」です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?