GODOXのバッテリー式クリップオンが好き
キヤノン純正を当たり前に使う日々の中で、ある日の故障をきっかけに存在に気付いたのが中国製クリップオン。最初はヨンヌオ、次にニーワーと目につくままに買い求め、Godoxにたどり着く。
安いうえに、機能が少ないので、いろいろやることが多い現場ではありがたかったのだ。撮影でストロボに求めるのは光量調整だけだったので、TTLなど臨むまでもなかったし今でもそうだ。しかしクリップオンの宿命のひとつ、リサイクルタイムの課題は付きまとった。2連にして半分にしてチャージタイム短縮したりも試すが、やはりリズムに乗ってくると焚けないショットも乱発してしまう。これはいけない、何かないかと、エネループプロも導入するが焼石に水。その中で次に発見したのはバッテリータイプ。単3電池4本と比べると雲泥の楽さ加減だし、何より瞬発力が体感で0.5秒は違ったものである。最初に850、次にV1が出るとV1を購入し、860も迎え入れた。
今でも850が一番シンプルなので楽だと思っている。モデリングランプこそないが、クリップオンでライトを組むようになるとおのずとモデリングへの欲求は下がってくる。あくまで付帯機能であるものは削っても慣れるものである。今では逆に付いていてもバッテリー消費を嫌って消灯するほどである。
リモートコマンダーも最初はトリガーだけのものを使い、光量はてくてくとライトまで戻って調整していた。そこに不自然さも不足さもなく、当たり前だと思っていたので何の不思議もなかったが、X1Tを手に入れると世界が激変。その場で全部出来る!なんて便利なんだ。便利を味わうともう戻れなくなり、さらなる便利のためにXPROに行きつく。今ではトップライト調整のために脚立に上ることもなくなり快適撮影ができている。セッティング時間短縮になったのは気持ちの余裕も生まれるので大変ありがたいことである。