ハンドマイク最強説(テレカン会議室編)
コロナ禍で一気に進んだ遠隔会議。ITに縁遠かったオッサンたちが右往左往したり、だんまり決め込んだりの人間模様が繰り広げられ、結果としてITリテラシーの差はまた開いた感がある。これはもう向き不向きなのでしょうがないことだと思うものの、実際の会議の質が下がるのは何とも納得しがたい。
一番頭を悩ませたのは「音声」問題。よく考えたら今までの会議でも何言ってるのか聞き取れないことはたまにあった。これがWEB通したってまあ聞こえるわけもなく。会議室集合VS個人の図式ではさらに音声差が開いていってしまう事象も発生した。会議室に居る人同士でごにょごにょ話す問題である。マイクなんか意識しないでも会話できるので当然意識はマイクにいかない。テレワークの孤立化が問題にもなったが、出社組VSテレ組でさらに加速が進むわけだ。
そこで色んな手法を試すことになった。マイクの性能のせいなのか、やパソコンのせいか、などなど。しかしベーシックな音の原理を忘れていやしないか。音は距離が遠のくと小さくなってしまう。たった1個のマイクを大テーブル挟んでこっちとあっちで喋って声が拾えるのは原理に反しているわけだ。人はテクノロジーに期待する。確かに会議マイクは有能で、小さい声をゲインアップしてくれる。万能な気がしてならないだろう。でも残念なことに万能ではない。ハウリングだって起こしてしまう。でも原理を忘れた人たちにはそれは単なる不思議現象にしか映らないわけだ。課題解決が出来るなどは到底想像もせず、ただ途方にくれていくのだ。
続く
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