乱舞音曲祭福井公演2日目を予備知識ほぼゼロで初見して宇宙猫になった話。

どの界隈でも初見の感想は健康に良いと聞いているので、呼んでくれた友人に敬意を表する意味で書いて行こうと思います。
ガチ初見勢の混乱ぶりをどうぞお楽しみ下さい。

ことの経緯

私は肥前くんのCVの人を推している、他ジャンルメインのオタクです。
刀剣乱舞のゲームはそこそこの期間やってはいるもののゴリラには程遠く、博物館コラボが近県であれば足を伸ばすけど、メディアミックス展開(ミュ・ステ・実写映画・アニメ・コミカライズやアンソロ等々)にはほとんど触れていません。
(ただし花丸映画の文土佐回だけは有休とって映画館まで見に行った)
刀剣での推しは、中の人補正もあって肥前くん。
2次元アイドルコンテンツのライブは経験があるけど、2.5次元のステージは今回が初めてでした。
そういえば、これまでTVの歌番組各種に出た刀のステージも見たこと無かったな。
 
福井公演に行くことになったきっかけは実にシンプルで、
友「1人これんくなってチケット余ってん、行かん?」
私「欲しい人が他にいないならええよー」
こんなノリで、私は北陸民なので新幹線や宿の心配をしなくていいのもあり、軽~く乗っかりました。
(さすがに会場まではちゃんとアテンドしてもらいました、ありがとうございました)
友人知人フォロワー各位がちょいちょい足を運んではズブズブしている姿をタイムラインで見てはいるのですが、ミュとステの違いもよく分かっていなくて、まぁミュージカルだから歌うんやろな~、くらいのレベルの認識でした。
流れてくる情報を斜め読みはしているので、単騎とか双騎みたいな特定の刀メインのステージがあることは知っていますが、内容については全く知らないです。
自ジャンルでも推し以外の楽曲には疎いので、その場のテンションでなんとかなるやろの精神(もしくは音楽フェスで良く知らない演者のステージをその場のノリで楽しむ精神)で曲や演者さんについての予習はせず、でもせめてもの礼儀としてミックスペンラと双眼鏡は装備していきました。

開演~宇宙猫になるまで

タオルくらい買った方が良いのかなーと思ったけど、推しがいないのでまぁいいかとそのまま席へ。
サンドームに入るのは初めて。
高濃度のオタクが北陸に集っている光景を眺めるのはとても不思議な気持ちでしたね。
席はスタンドの前方で、花道側は十分肉眼で見えてメインやサブのステージはまぁ見えるけど双眼鏡使ってもいいかなーくらいの場所でした。
開演前に流れてきた鑑賞の心得に「??」ってなりかけたけど「いや、自界隈にも似たような諸注意タイムあったわ」と思いとどまりました。
でも着席や点灯のタイミングまで指定されるのは初めてだったので、未知の世界に来た感がありましたね。

開演後、いきなり見慣れないステージ衣装で出てきて、ほぼ何の説明もなく歌い始めたからちょっと吃驚したよ。
誰がどの刀なのは一応分かったけど、(自界隈でもそう思ってるんだけど)最初は固定衣装で出てきてくれたほうが分かりやすいかな?
なので最初は初見のアイドルのライブを見てる感じで、
「花道にもリフター複数設置してるのすごーい、高ーい」
「花道で囲われた席、うちの界隈だとなんて呼んでたっけ?(結局思い出せてない)」
「ここんちの炎さん、初っ端から景気が良いな」
「どっかで見たイケメン回転寿司装置がある?!」
と、馴染みのある舞台装置にニコニコしてました。

そうやってのんきに過ごしていた私のところに、それはやってきたのです。
宇宙猫の群れが。

宇宙猫1匹目:突然の刀剣男士大量発生

しばらくしたら急に周りの審神者さんがあっちこっちを見てキャーキャー言ってるもんだから視線を追ってみたら、スタンド上にしれっとキャストさんたちがいてびびった。
スタンド上だけじゃなくて、もちろんステージ上に残ってるのもいれば、ふつーに目の前の通路を練り歩いているのもいる?!?!
なんだこのえっぐい客席降り?!
どの方向からもキャストが生えてきてファンサでぶっ差していく、ちょっとフットワーク軽すぎんか?!?!?!
しかもすぐ終わるのかと思ったらかなり長々と、いろんな刀が次々に来るわ来るわで、どないせえっちゅうねん?!ってなりました。
さすが刀、あらゆる方向から確実に審神者たちを仕留めてくれようという殺意の強さを感じました。

そういや、キャストがあんな近くにいるのにちゃんと席から動かない審神者たちえらいなーと後から思いました。
あれに耐えられるようになるまで、数多の墓が立てられて来たんだろうな…。

宇宙猫2匹目:突然のサンバ

たぶん中盤くらいだったと思うんですが、とんぼさんがひとりで出てきたから渋カッコいい系の曲でも始まるのかと思ったのに

なんかマツ○ンサンバ始まったんですが?!?!

(うちの)とんぼさんのキャライメージ+声と相反するあの絵面がね…。
完全にマツ○ンサンバのそれなの強すぎるんよ。
メイン歌唱がとんぼさんなのもあって、宇宙猫ポイントがあっという間にストップ高だったさ。

どの界隈にもトンチキ曲はあるもんだけど、なんでよりによってとんぼさんに歌わせてんだよwwwww
おかげで他の楽曲の印象がほぼ残らなかったよ!!

マツケ○サンバ、健康に良いよね…大混乱だけど。

宇宙猫3匹目:突然の榎本

榎本武揚

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いや、榎本武揚が何者なのかはちゃんと知ってるんですよ。
函館戦争モチーフの舞台もあるんだろうなーとは予測してたんですよ。
(※あとから調べたらちゃんとありましたね)

こういうキャラだと思ってないじゃん????
一言でまとめたら「おもしれー男」がそこにいたよ…。
(最初は自界隈でいう社長ポジかと思ったけど、どうやら違うらしいですね)
刀剣男士じゃないキャストさんがあんなに爪跡ざっくり残しちゃうんだ…って吃驚しましたわ。
花道をトロッコ、もとい船が走ったのには驚いたぜ…。

そういや、二部に入ったらお芝居パートあるんかなーと思ったら、過去作からの引用が始まって、結局最後までそのまんまでしたね。
初見でも「過去のいろんな回から映像と曲引っ張ってきてるんだな」ということは分かったけど、ここに至るまでそもそも今回の舞台が楽曲メインであることもろくに理解していなかったです。
(ただしこれは誘われた時点で「ミュージカル加州見に行こうぜ」って言われたせいです、と主張しておく)
清光とか青江は単騎があったからソロもあったのね、なるほど~。
…って思うと、かなり玄人向けの現場だったのかしら?

印象に残った男士たち

自分の中で、ゲームのビジュアルや本来の声、いわゆる「うちの本丸の刀」として抱いているイメージからの乖離が少ない刀はストンと受け入れられたけど、そうでもないと感じた刀はなんか印象に残りにくかった気がします。
「うちの刀はやらないな」感というか…。
(あと、現実味のあるビジュアルの男士ほどストンと来やすかったかな)
個人色のレクチャーは始まる前に少し受けたけどなんか多すぎてよく分からなくなったので、基本的に赤・ピンク・黄色・紫・青を頑張って空気を読みながら振ってました。
そんな中で印象に残ったのがこの辺り。

・豊前(+他の江たち)
ゲームでは今まで全くのノーマークだったリーダーの解像度がやばい。
なんなんですがあの彼氏の擬人化の完全なる立体化は。
元々のキャラデザが現実でもそこまで違和感が無いほう寄りなのもあってか、ストンと来るのが早かった早かった。
いや、普段ノーマークだからこそ、しっかりした「うちの刀」像が無くて、そこにスルッと納まったという感じ。

桑名のツチノコの件、「(うちの)桑名なら言いかねない…」のバランスが絶妙でしたw
あの茶番タイム、全体的にひどくて親近感すらあったわwww

江が全体的に解像度が上がりやすかったの、元々アイドルだからか(ちょっと違う)って後から思いました。
アイドルムーブしてても、戦ってても、どっちも違和感が無いのがポイント高すぎる。

・大包平
解像度がとても合う…うちの大包平もこんな感じ…!!と後方腕組み審神者面になりましたね。
だいたいイメージそのまんまの佇まいと声の大きさと存在のうるささだったぜ…いいぞもっとやれ。

・髭切
よく回るし歌がうめぇ…!!
事前に「髭切はよく回るよ」と聞いてはいたんですが、そういう方向だと思わないじゃん…。
これを書いている人間はバレエジャンプとハイキックにちょっとしたヘキを拗らせているので「ピエッ」てなりましたよ。
演者さんのパワーひとつで、こちらの解像度が云々を軽くぶっちぎっていきおったわ…。
ガチのミュージカル畑の人って印象が一番強かったんだけど、どうなんですか?
あと、兄者の気まぐれな「立って~」「座って~」に迅速に対応できる審神者たち、練度が高い。

・今剣+日向の短刀勢
軽装のツーショがかわいい極振りすぎるんだが。
最初の衣装の時はそうでもなかったんですが、軽装になったら短刀みが爆上がりしててとっても良かったです。
ステージ衣装→軽装→通常衣装と変わっていくごとに解像度がゴリゴリ上がりました。
なお同行者が推しの短刀からファンサをピンポイントに食らう瞬間を横で見ていたので「さすが短刀、機動と衝力がスゲーな」などと思いました。

・大般若+小竜
佇まいの納まりの良さ、とでも言えば良いのかな?
現実からかなり遠いビジュアルの部類に入るはずなのに、2人ともストンっと存在がハマってきた印象です。
長船は普段からスーツっぽい格好だから、最初のステージ衣装で出てきても違和感が無かったおかげなのかな。
あと客席下りの時になんかやたら近くに来てて吃驚したせいもあるw
スンって顔して真横の通路にいるんじゃないよww
これだから長船は(言いがかり)

・長谷部
ビジュアルの解像度がめっちゃ高いのに、歌がめっちゃうまくて逆に混乱した。
歌が本職の演者さんだと後から聞きました、さもありなん。

・清光
うちの初期刀世界一可愛くてカッコいい(語彙死)

総じて気付いたら赤ペンラ担当の男士を追っていることが多かった気がします。
2部で通常衣装になると解像度がぐぐっと追いついてきた男士も何人かいたので、普段見てるビジュアルの印象って大きいんだなーと思いました。
いやしかし…ほんと…リーダー…(宇宙猫フェイスでろくろを回す)

結論

今回は推しがいなかったから流れ弾のかすり傷と宇宙猫の量産で済みましたけど、これは推しがいたら危険ですね!
ズブズブしてる友人知人フォロワー各位の気持ちがちょっと分かった。
もしキャストに肥前くんがいて、私の中の解像度とガチっと合ってしまったいたら…こんな初見の混乱を書き留める余裕は無かったかもしれません
'`,、('∀`) '`,、

大混乱を一切隠してないスタイルの感想文でよかったのか分からないけど、なにかを残しておかずにはいられない体験でした。
ここまで読んでくれた審神者各位、次回公演まで頑張って生き延びてね…!!

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