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手探りのおうち英語① 英単語を531個覚える

我が家のおうち英語で最初にやったことは、英単語を531個覚えることでした。

英単語を覚えることは、いわゆる「おうち英語」で推奨されるやり方とは異なります。

「おうち英語」では、まず耳で英語を聞くことから始めようと言われることが多いと思います。

では、なぜ我が家は英単語を覚えることにしたのか、その結果どのような効果があったのかについて、書いてみようと思います。

たまたま手元にあった「なまえずかん」

子どもと家で英語をやろうと決めたものの、何をすればよいか全くわからず、完全に手探りの状態でした。

当時はまだ「おうち英語」という言葉も知りませんでした。

新しいことを始めるときに、私は「小さく始める」ことを意識しています。

小さく、試しにできそうなことから始めて、上手くいきそうだとわかったら徐々に大きくします。

「小さく始めて大きく育てる」と言われるやり方です。

「小さく」というのは、もし上手くいかなかった場合に備えて「すぐに修正や撤退可能な形」にしておくことがポイントだと思っています。

こうすることで、小さなPDCAサイクルをたくさん回し、より適切な形をより速く実現することができるようになります。

この考え方を英語に応用したとき、なるべく「無料で」「身近にある手軽なもので」「私にも子どもにも負荷の少ない形で」始めるのが理想的だと思いました。

このような方針で何かできることがないか考えたときに、たまたま家に「にほんご・えいご なまえずかん」という本があることを思い出しました。

(以下、「なまえずかん」と書きます。)

「なまえずかん」は、動物や花、虫、食べ物、衣服、家具など、子どもにとって身近な物の名前が531語、かわいいイラストとともに紹介されている本です。

(このように、子どもにわかりやすいように言葉を絵で解説する形式の辞書を「ピクチャーディクショナリー(picture dictionary)といいます。)

「なまえずかん」にはタッチペンが付いていて、物の名前を日本語と英語で読み上げることができます。

また、タッチペンにはクイズ機能があり、タッチペンが読み上げる単語をタッチするというクイズを解くことができます。

この本は、もう随分前に、実家から子どもへのプレゼントとして送られてきました。

もらった当初は英語には興味がなく、日本語の名前は本を使うまでもなく自然に覚えてしまったので、使う機会がないまま眠っていました。

でも、英語であれば、子どもの知らない単語がたくさんあります。

これはちょうどいいと思い、ひとまずはこの「なまえずかん」を使って、英単語を覚えていくことにしました。

1か月で英単語を531個覚える

ひとまず「なまえずかん」に出てくる英単語を覚えようということで、1日見開き1ページずつ取り組むことにしました。

「なまえずかん」は、見開き1ページごとに「動物」「食べ物」などのテーマがあり、テーマに関連する単語が十数個紹介されています。

まずは、その日に取り組むページのテーマを確認し、紹介されている単語を1つずつタッチペンで英語の発音を聞きながら覚えていきました。

そのときに、発音を口に出して真似するように子どもに指導しました。

「英語は話せてこそ」という思いが私の中にあり、子どもには早いうちから英語を口に出すことに慣らしたいと思っていたからです。

英単語を一通り覚えたら、タッチペンのクイズに挑戦します。

クイズでは、ページ内にある英単語を当てる問題が5問出題されます。

タッチペンでは「Rabbit! ってなに?」という音声が流れます。

それを聞いて、うさぎの絵をタッチするという流れです。

クイズは制限時間内に答えなければならず、1問でも間違えると「またチャレンジしてね〜!」と言われて即終了してしまいます。

このクイズに5問とも全部正解できたらその日はOKという基準を決めて、子どもと取り組みました。

翌日は、前日までにやったページのクイズをもう1度やってから、新しいページに入ります。

当時は保育園の登園自粛中で自宅保育だったため、子どもの時間はたっぷりありました。

また、それまでに国旗を覚える習慣があり、「なまえずかん」も同じようなやり方で取り組んだので、子どもの負担はそれほど大きくはなかったように思います。

このようなやり方で、約1か月かけて「なまえずかん」の英単語531語をだいたい覚えることができました。

(クイズに出る単語はランダムなので、クイズに出てこない単語は曖昧な記憶になることもありましたが、そこは許容しました。)

英単語を覚えてよかったことと、丸暗記の限界

とりあえずで始めた英単語の暗記ですが、基礎的な単語を早期に覚えることができたのは、今振り返ると効率的な英語学習だったのではないかと思います。

幼児英語の初期に出てくる単語は、どの教材を使ってもだいたい同じです。

基礎的な単語を覚えたおかげで、その後に英語の動画やアプリに取り組むようになったときにも、断片的に意味を理解することができました。

おうち英語の取り組みをスムーズに進める上で、基礎的な英単語の暗記は大事な土台になったと思います。

ただ、英語の文字と発音の規則性(フォニックス)がわからないまま暗記していたので、このやり方では英単語の丸暗記を延々と続けていくしかありません。

それはとても非効率ですし、私が学生の頃にやらされた英単語の丸暗記と全く同じで、そのうちうんざりして嫌になるだろうと思いました。

何か他によいやり方がないか、おうち英語を模索する日々は続きます。


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