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渚の出産レポート

アングラの皆さんこんにちは!
好奇心に殺されたいをモットーにアングラ界隈をうろつくこと早5年。

なんやかんやで子供を産んでしまいました

おいおいお前に子育てできるのか?というのは自分が一番思っています。

※アングラの渚はこんな感じの人間です。

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子育て云々というより社会不適合者ですね。
まぁ子育てできるかどうかはやってみないと分からない。

でもとりあえず出産はできたよ!

ということで、出産って実際どうなの??
をレポートしていきたいと思います!


※難産寄りな出産の話なので、出産を間近に控えていてナーバスな方にはお勧めしません。
あと下ネタが多いです。ご承知おき下さい。


まず出産に至る前の話ですが、私はもともと無痛分娩を希望していました。

まだまだ無痛分娩ができる産院って少ないんですね。
しかし幸いにも通える範囲に無痛分娩ができる産院があったので、
意気揚々と分娩予約しました。

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が、なんやかんやあって妊娠後期で転院。

普通分娩しかできない都立の某病院で産むことになりました。

転院にあたっての選択肢として、無痛分娩ができる病院もありました。
しかし費用がバカ高いし家から遠い。

一方の某病院は慣れ親しんだ街にあるし、
家からも近いし、
うん十万安く産めるし……

まぁこれはこれでありっしょ!

と、軽い気持ちで挑んでみました。※死ぬほど後悔します。


迎えた臨月、私は予定日超過ではらはらしながら毎日過ごしていました。

自分の膣はキツイ方だと思っていたので、
あんまり大きくなると通れないんじゃ……と不安だったんですよね。

セックスしたら出てくるんじゃない?

と思って一発二発ヤッてみたりしましたが、うんともすんとも……。

そして予定日を過ぎること一週間。
いよいよ入院して陣痛促進剤を、という話を受けた日の夜、
陣痛らしき痛みが来ました。

この日の検診で子宮の入り口をぐりぐり広げるやつをやってもらったので、
たぶんその効果です。
担当はきれいな女医さんでした。ちょっと興奮した。

ちなみにポルチオ性感開発済みでもぐりぐりは普通に痛かったです。

妊娠する予定がある方は気を付けて。


さて、陣痛っぽい痛みはきたものの、如何せん初めての出産なので、

これ本当に陣痛?病院電話していいの?

と半信半疑でした。

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この頃には毎日子宮のあたりに鈍痛があったので、なかなか判断がつかなかったんですね。

そう、男性の方にも是非知っていただきたいのですが、陣痛が来る前からずっと痛いんです。

毎日地獄です。※個人差があります。

とはいえ段々痛みが強まっているし、ふっと痛みが途切れる時間もあったので、なにやら陣痛っぽいぞと病院に電話しました。

10分間隔っぽいです、と伝えると、病院に来ていいと言われました。
事前に登録していた陣痛タクシーで病院に向かいます。

この時なんと深夜1時。夜中に勘弁してほしいですね。


診察台(あの足パカって開く奴)で子宮の開き具合を触診してもらうと、
先生微妙な表情。

痛みは強まっていたものの、子宮の開き具合がいまいちだったみたいです。
全開が約10㎝ですが、この時まだ3㎝

昼間の検診時から変わってなかったんですね。痛いのになぁ。

帰されそうになりましたが、陣痛はきてるみたいだし、ということで入院。
病室はなんと一人。
コロナで立ち合いも出来ないので旦那は退場です。

陣痛は信じられないくらい痛いし夜の病院怖いし寒いし、
ひたすら呻きながらこれいつまで続くの?で頭がいっぱいでした。

陣痛タイマーというアプリがあって、陣痛が来たタイミングと収まったタイミングを計測できるんですが、これが絶望的でした。

どんどん短くなっていくはずの陣痛の感覚が不安定で、伸びたり縮んだり。しかし痛みは強まる一方。

順調には進んでないんだなぁ、時間かかったら嫌だなぁと思って
途中でつけるの止めました。


病室で一人、無理です痛いですと呻いていると、
助産師さんに移動しましょうと言われ安心するもつかの間。

もう産めるのかと思ったら、陣痛室という部屋に移動するだけでした。

えぇ、まだ続くのこれ……。

何人かの妊婦さんが呻いている地獄のような部屋に通されます。

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再度ベッドで子宮の開き具合を確認。

3㎝くらいですね~。

全然進んでない。
この時もう朝の7時。陣痛始まってから6時間ですね。

さて、陣痛に呻きながらも朝ごはんが出されます。
体力つけなきゃいけないから食べて、と言われて見てびっくり。
メニューはなんと白米、ツナ、

茹でたカリフラワーに塩

でした。

粗食なんてもんじゃねぇ。
せめて体が温まるものくれ。(全部冷たかった)

おかげさまでカリフラワーが若干トラウマです。
食べる機会ないけど。

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陣痛の痛みって色々な例え方されていますね。
私が経験して感じたのは、「常にトップを更新し続ける痛み」です。

深夜1時、病院に電話した段階でもうやばかったんです。
痛い。なにこれ。やばい。
で、それが更新され続ける。

入院当初は今が一番やばいと思っていたし、
朝ごはんの時点で食べる暇ある?ってくらいクライマックスに痛かった。

ところがこの痛みは無情にも更新されていくのです……。


さて、なんとか朝食を食べ終え、朝の10時を迎えました。
再び触診です。

頼むから開いててくれ子宮という祈りもむなしく5㎝
まだ半分……。

この時点で陣痛が来てから9時間経過しています。

え、まさかここから更に9時間かかるの?という絶望と、

いや、ここまで開いたら後は早いかもしれないという希望。

増す痛み。

助産師さんは痛くても力んじゃダメ、声出しちゃダメと無茶を言います。
いやいや生理的に無理でしょ、お産のプログラムバグってんのか。

とはいえ相手はプロです。
従った方がきっとお産も早く終わるはず。
と、この時はまだなんとか声を我慢できていました。

しかし私は気づいてしまったのです。
痛みは増しているが、痛みの間隔は遠のいていることに……。

MAXで体感3分くらいだった間隔が、明らかに5分、
いやそれ以上になっている。
なんなら痛みの間にちょっとうたた寝できる。

休憩できるのは嬉しい一方、
間隔が遠のく=お産も遠のいている
ということです。

もう痛くていいからさっさと終わってくれ。
こんな時にキツマン発揮しなくていいよ空気読め子宮!


12時。出されるお昼ごはん。
朝ごはんのこともあり全く期待していなかったのですが、普通でした。
シチューとパンとサラダ。
ちゃんとシチューは温かかったです。

朝ごはんの時これが出ていれば完食できただろうに……。
まぁ都立病院なんで贅沢言えませんけれど。

この時点で痛みが来ているときは身動きが取れなくなるほどだったので、
合間合間になんとか口に運びました。

陣痛の間隔5分と言っても、
痛みMAXから徐々に薄れていき、また徐々に強まっていき……
という波の繰り返しなので、まともに動ける時間は1,2分でした。


お昼ごはんと同時に嬉しい(?)ニュースです。

進む気配が全くないので、陣痛促進剤を使いましょうとお話がありました。

薬を使うとなると嫌な顔をする方も結構いらっしゃるそうですが、
私はこの苦しみが終わるならなんでもいいってことで書類を書きました。

この一々処置に対して署名が必要なのもね、仕方がないんですけどね。

それどころじゃあないんですよこっちは。

書きますけれど。
この時点で署名にも一苦労の痛みです。


13時頃促進剤の点滴が始まりましたが、これがまた曲者でした。

明らかに痛みがエグイ方向に増している。

のに、陣痛の間隔は相変わらず不安定なまま。話が違う。

あまりに私が苦しむので同情されたのか、
助産師さん達が色々気に掛けてくれるようになりました。

手足が冷えているからと足湯や湯たんぽを用意してくれたり、
座っている方が楽だと言ったら抱きかかえるクッションをくれたり。

この日はお産が多かったそうで、人手が全然足りてなかったみたいです。
そんな中で妊婦一人に手間暇かけてくれて感動しました。

もうこの頃には感情がバグっていて、友人からの励ましのLINEで号泣する、
旦那の頓珍漢なLINEにブチ切れるなど、情緒不安定極まれりでした。

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促進剤を入れたのに期待するほど効果が出ないということで、助産師さんが

膣に手を突っ込んで破水させる

という技を披露してくれました。

腹の中をいじくられる感覚。痛いというか気持ち悪いというか……。
まぁ陣痛の痛みの前では些細なことです

16時までには産めるよ、頑張ろうね、と助産師さん。
励ましてくれたこの時点で子宮口7㎝
終わりが見えてきた……のか……?

後編に続きます。

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この写真を撮った時、たぶん既に受精してました。
気づかずバカスカ煙草吸って酒飲んじゃったよ。ごめんね胎児。


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