無題

錆び付く緋色の閃光が
惨めな身体を貫いた
痕を残した絶つ鳥の
夢も希望も積み上がる
黒く纏ったその匂い
肌を掠めて塵となる
見えるは深く鈍色の
喉劈いた見えぬ影
花に嵐の吹き荒ぶ
またいつか時を待つ灰よ

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