楽屋で、幕の内。|ブレイクスルー Oct.7
本当にミーハーだなと思われそうだが(すでに思われているだろうが 笑)私はB'zも好きで。先日、息子と話していて「そういえば、今の息子くらいの歳にB'zの曲に初めて出会ったなあ」と思い出した。
息子は今、小学5年生。11歳。思春期に差し掛かり、最近ちょっぴり“反抗期”が顔を出し始めたかなと感じる今日この頃だ。
そんな彼が、今いろいろと思い悩んでいる。以前の記事にも書いたが、お笑いにも情熱を持っているが(笑)、サッカーも好きで。今春から、ついに意を決して地元のチームに入った。
これまではサッカースクールだけに通っていた彼は、今、チームでサッカーをすることがとても大変だということに直面している。技術があっても、試合中の動き方などがわからない。サッカーをよく理解しているチームメイトの意図をくみ取れない。自分の“良さ”をなかなか出せない、生かせないという状況が続いている。
親として、どうにか助けてあげたいのだけれど、私も夫もサッカー経験がなく、的確なアドバイスもできない。そばにいる私たちも、もどかしい状況が続いている。
でも一方で。そんな状況でも、自分で考え、試行錯誤することが彼のサッカー面での成長だけでなく人間的な成長につながるのかな…とも思っている。
先月から鳥羽和久さん著「おや ときどき こども」(ナナロク社)を読んでいる。(ようやく、あと少しで読み終わる!)福岡で学習塾を営む鳥羽さんの経験をもとにした、子供との接し方や大人のありかたが書かれている。その中の3章に、こんなくだりがある。
「(中略)こうしたほうがいいよ、という上からのアドバイスばかりをしては、子どもにはいつまでも能動的な意志は芽生えません。」
この本には、私にとって刺さる内容がたくさん書いてあるのだが、この一文はタイムリーなこともあり印象的だった。「やっぱりそうだよね、大人が関わりすぎるのもよくないよね」と、(自身の知識や経験のなさからアドバイスできないことも含めて)気落ちしている私自身を肯定してもらったような気持ちになった。
個人的には、成功する人とは「目標から逆算して、それを実現するためにどうすればよいかを自分で計画して進めていける」人なのではないかと思っている。もちろん、途中で計画を見直してその計画を修正していくことも含めて。それができないと目標や夢を達成するというのは、難しいのかなと。その過程で、もがき、苦しみ、悩むこともあるだろう。でも、それを越えて「ブレイクスルー」していかないとその先に成功はないように思う。
息子のブレイクスルーは、すぐそこにあるような気もする。でも、まだそのための“何か”を得られていないようにも思う。自分で見つけて、早く壁をぶち破ってほしいな。
私の「ブレイクスルー」ポイントは、これまでの人生を振り返ると色々あったなあと思う。「企画を立てる」の意味もやり方もわからない、自分がやりたいことをどうやって「ラフ」に落とし込めばいいのか…などなど試行錯誤を繰り返した後に、突破口やコツを掴み「できる」ようになってきたよな…。
なんてことを考えていると、「BREAK THROUGH」というB'zの曲を思い出した。この曲、初期のB'z(稲葉さん)の「(売れかけている)現状で満足してはいけない」「もっと上を目指したい」という気持ちが歌詞に込められており、当時聴いていたときには特別な想いを抱かなかったが、大人になって改めて共感できるなと思い、聴き直した曲の1つだ。
ブレイクスルー。難しいけれど、壁を越えないと成長はない。それは私も同じ。忘れかけていたことを、息子に思い出させてもらった。さあ、今日もまた頑張ろう!