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先天性内反足手術記録〜1、2週間目〜
あの地獄のような手術からもう2週間もたった。
だがまだ2週間しか経っていない。
痛み度数は手術後4日目よりも多分今の方が痛いかもしれない。
この2週間で起きた出来事をまとめていく。
退院1週間目(抜糸、仮止め抜釘)
閲覧注意である。
綺麗にするから週一で通院してくれとは言われていた。
その時に初めて包帯の下の私の御御足に再開した。
「おおおおお…えぐいえぐいえぐい…」
ひたすらそんなことを呟いていた。
先生が工具を持ってきて装具をカチャカチャとやって整えていた。
こうしてみると何かの工事をしているみたいだった。
看護師さんに言われた。
「もうそろそろ術後1週間だし、来週くらいには抜糸するかもねぇ。そしたらもうちょっと楽かもしれないね」
と。
手術の糸はどうやら溶けない糸らしかった。
こんな大掛かりな手術したことがないから抜糸がどんな感じ7日は想像がつかなかった。
軽く「痛くないといいなぁー」とか考えていた。
生理食塩水で足を綺麗にしてもらって乾かしている時先生が突然こう言い出した。
「抜糸するよー」
ハサミをジョキジョキとしながら近ずいてくる先生。
あれ?看護師さんには来週とか言われたのに…そんな急に?!
足の甲の糸を抜糸することになった。
かかとの方はまだ腫れが引いていない、ということでまた次回になった。
抜糸はハサミで糸の結び目を切っていく感じだった。
だけどなかなかきつく結ばれているようでなかなか上手いこと切れない。
すると先生は切ろうとして傷の切れ目にハサミを入れ奥深くにハサミを入れて糸を切ろうとする。
治りかけの皮膚も一緒にハサミで切れ、血がどくどくと止まらなかった。
めちゃくちゃめちゃくちゃ痛かった。
内蔵を生きたまま腹から抜き出されるような気持ちが少しわかった気がする。(多分わかっていない)
10分くらいに及ぶ抜糸が終わりあとはもう帰れる!なんて思ったらまだ続きがあった。
先生がニコニコしながらペンチを持ってきたのだ。
「釘抜くよー」
と。どうやら仮止めで骨を抑えていた釘を骨延長を始めるから抜いてしまうということだった。
もちろん麻酔をするんだろうな、と思った。
「あれ?先生麻酔しないんですか?」
「んん?麻酔する方がもしかしたら痛いかもしれないよ?」
「え、このまま?」
「なぁーにいってんだぁ、当たり前だよ。こんなんで泣いてたらこの先もっと辛いことなんか山ほどあるんだから。ダメだよ」
いやいやいや、スケールでけぇなおい…
麻酔なしで骨から異物を取り出す以上の苦しみなんかあるかよ…
そう思ってる間に先生は準備が出来たらしく
「はーい、抜いちゃうよー。1、2、、、」
「さんっ!!!!!」
骨からピンが抜ける勢いがすごすぎて先生が吹き飛ばされていた。
にしても先生の腕力は凄いなぁなんて呑気に構えてる余裕はなかった。
途中から「もうどうにでもなれー」という感じで目が虚ろとし、頭が働かずとりあえず痛くて痛くて、そしてなんか気持ち悪くて、フラフラして、多分血の気が引いていた。
あの時の痛みは手術翌日よりももしかしたら痛かったかもしれない。
でも時間が経つと痛み自体はすぐ納まったからやっぱり手術後の方が痛かったかもしれない。
その後骨延長のやり方などの話を聞いたが正直あまり覚えていなかった。
それよりも気持ち悪くてフラフラして痛くて、と戦う以外出来なかった。
しばらく病院で寝かせてもらった。
少し良くなった気がして病院を出たがすぐにまた気持ち悪くなってしまい自宅までの道中が地獄でしか無かった。
とにかく吐かないように必死だった。
これが骨延長の予定表である。
これが中枢(大きい骨)の移動予定表でありあと6箇所くらい末梢と呼ばれる移動予定表がある。
だいたい一日に1番大きい振り幅で0.4mm動く。
それだけ?なんて思われるかもしれないがこの数値、意外と大きく動かすといつも痛みに襲われている。
大きいところで最終的に4センチほど動く予定である。
おまけ
調べていたらこの手術はイリザロフ法と名前がついているらしくどうやら美容整形でも使われている手術らしい。
低身長の人の身長を伸ばしたりするためにあるらしい。